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07 STAFF INTERVIEW 加藤亜由美

こんにちは、森下奈津です。
今回は、加藤亜由美(以下、あゆみさん)にインタビューをしていきます。
子育てをしながら働く、パワフルなスタッフです。

・入社: 2016年
・出身:東京都
・資格:管理栄養士、公認スポーツ栄養士
・セミナーや、個人選手への出張作り置きやレシピの作成を主に担当しています。

まずは、仕事のことについて聞いていきます。
どうして栄養士になろうと思ったのですか?
あゆみさん:高校生の時にバレー部に入っていたのですが、練習がきつく、当時は食事でお腹が重くなると動けなくなると思っていたので、トマトしか食べていませんでした。水分もほとんど取っていませんでした。そんな生活をしていたので、鉄欠乏性貧血になり、合宿の時に倒れてしまいました。検査をすると、ヘモグロビンの値が6.5g/dlで(女性は11.4g/dl以下が貧血と診断される)、お医者さんには「この数値だと、死んでいる人もいますよ。フラフラして危ないので、駅のホームの端を歩いてはダメです」と言われ、練習をしてはいけないとドクターストップになりました。その後、鉄剤を飲んだり、お母さんが食事を色々考えて作ってくれたりしたおかげで、貧血は治りました。

貧血の時は、同じ部活のみんなと走っていてもどんどん遅れていくので、家に帰ってからも遅れを取り戻そうと毎日走っていました。あの頃は何も考えずがむしゃらでした(笑)。
治ってからは、歩くことすらこんなにも楽なのだと感じ、栄養の大切さを身に染みて感じました。

貧血になったのが高校2年生の時で、レギュラー争いで一番頑張りたい時期にできなくなってしまった経験から、今頑張っているアスリートには私と同じ経験をしてほしくないという想いがあります。がむしゃらにただ頑張るのではなく、道筋をたてて着実にパフォーマンスが高まるようアスリートをサポートしていける栄養士になりたいと思っています。これがスポーツ現場で活躍する栄養士を目指したきっかけです。

OTOMOに入社する前はどんな仕事をしていましたか?
あゆみさん:大学卒業後は、給食会社で社員食堂と社内カフェの店長をしていました。
社員食堂は大量調理だったので、100食分の白髪ねぎや小口切りをしていたので、野菜の切り方や早く切ることはここで身に付きました。

森下:大学卒業後、すぐにスポーツ栄養を仕事にしなかったのはどうしてですか?
あゆみさん:大学卒業後、すぐにスポーツ関係の仕事に就くのが難しいと思っていたので、まずは経験を積もうと思って給食会社に就職しました。大量調理などを経験しようと思いました。プライベートでスポーツ栄養のセミナーなどのお手伝いもしていました。

その後、大学生の柔道部の寮で働き、献立作成、調理、合宿の食事調整などの栄養士業務をしていました。男女合わせて80人分の朝食と夕食を調理師さんと一緒に作っていました。調理師さんの料理を見て、色々学ぶことができました。

OTOMOにはどういうきっかけで入社されたのですか?
あゆみさん:OTOMOを知ったのは、OTOMOが主催するシンガポール研修に参加した時でした。研修ではシンガポールのプロサッカーリーグに参加している日本人が多くいるチームを見学し、チームの社長のお話を聞きました。また、現地の料理教室でシンガポール料理を学んだり、事前に考えていったアスリートに向けたお弁当をグループに分かれて作り、選手に試食してもらったりしました。研修に参加して、自分のスポーツ栄養士としての未来が明るくなりました。次のステップへチャレンジしたいという思いも大きくなり、OTOMOが食堂を立ち上げる話があるというのを聞き、お手伝いさせてほしいとめぐさん(OTOMOの社長)に連絡をしました。それがきっかけになったと思います。
柔道部の寮では私が一番上で、後輩から学ぶこともあるのですが、もっと相談したり、教えてもらったりしていかなければいけないと思っていました。そんな中で、OTOMOはスポーツ現場で働く栄養士さんがたくさんいることが魅力でした。

森下:入社してみて、いかがでしたか?
あゆみさん:1人で現場にいた時は誰にも相談できないので「これで合っているのかな?」と不安に思うこともありました。OTOMOに入ってからは、他のスタッフからも意見をもらい様々な角度からみることができるので、学ぶことが多く面白いです。

仕事をするときは、どんなことを考えたり、思ったりしていますか?
あゆみさん:最近、親になって色んな専門家の人に頼る機会が増え、聞く側の立場、相談する側の立場になることがすごく多くなりました。相談する前は不安な気持ちもありますが、相談してすごくよかったなと思ったり、解決できなくてもホッと安心できたりすることもあります。また、思っていることがうまく伝わらなかったなと思うこともありました。私に相談してくれるアスリートもそういう様々な気持ちがあったのだろうと思います。
そこから、専門家としてアスリートの思っていることをくみ取る力も大事だと思うようになりました。相談したらホッとでき、何かあったらこの人に聞けば大丈夫と思える存在になることや、さらにすぐに相談できる立場にいること、そういったシステム作りも大事だと思いました。そういう栄養士になっていけたらなと思っています。

仕事をしていてやりがいを感じるのはどんなところですか?
あゆみさん:まだまだアスリートのサポートはあまりできていないと感じていますが、自分のしたことが、アスリートの身体や記録、結果につながっていくところはやりがいに繋がっていると思います。また、自分の作った料理やサポートでホッとできて、また練習に打ち込める状態になった時はやりがいを感じます。

ここからは、パーソナルな部分について聞いていきます。
おすすめの本はありますか?
あゆみさん:最近、読んでいるのは、育児書で「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」という本です。発達障害の子どもだけではなく、障害のない子の親御さんにもお勧めの本で、楽しくおうちで子どもの力を伸ばせるという内容です。例えば子どもの誉め方や、何かを教える時はスモールステップで、目標は小さく、できたね!を繰り返していくということなどが書かれています。こういうことも、アスリートに繋がってくるなと思いながら読んでいます。

座右の銘はありますか?
あゆみさん:「人生、何ごとも経験」
スポーツ栄養を志すことになった経験も、今後の仕事に生きていると思うので、この言葉が当てはまると思います。
昔は人と話すのが苦手でした。工場とかで一つの作業を淡々とやる方が好きで、そういう仕事に就こうと考えるほどでした(笑)。アルバイトも接客は絶対に嫌でしたが、キッチン募集で申し込んだアルバイトで人が足りないからとホールに出されてしまったことがありました。その時の経験があったので、人と話せるようになったのかもしれません。そういうのも含めて「人生、何ごとも経験」だと思っています。

身につけたい能力はありますか?
あゆみさん:記憶力を身につけたいです。1回見たり聞いたり、勉強したことは忘れないようになりたいです。

趣味や休日のリフレッシュ方法を教えてください
あゆみさん:上の子がお昼寝をしている時に、下の子を抱っこしながらご飯を作っているのですが、その時に動画で育児関係の番組を聞くのが楽しみになっています。「わかる、わかる」と共感したり「へえー」と思ったりしながら、元気をもらっています。
結婚する前は、ママさんバレーに参加したり、仕事の合間にジムやホットヨガに通ったりもしていました。

あゆみさんありがとうございました。
文字では伝わりませんが、あゆみさんはおっとりとした口調で優しい雰囲気を持っているのですが、厨房に入るとダイナミックな一面もあり、そのギャップが楽しいスタッフです。
次回は、みんなを癒してくれるスタッフを紹介します。