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#17絵を描く。怖いもの見たさの②

凸凹発達の息子8歳。

言葉の壁が厚い彼にとって、絵を描くことは、表現ツールの1つになっています。

毎日A4コピー用紙にせっせとしたためる絵の数々。

今回は、『怖いもの見たさ』シリーズ第ニ弾のお話しです。

良かったら…怖いもの見たさ①のイカゲームも合わせてどうぞ↓


冬休み前の事です。
8歳の息子にとっては、人生初の映画館へ夫と出かけることになりました。


一人で『スラムダンク』を堪能しようとしていたので、渋々な夫。

反して、
ノリ気な息子。

怖いもの見たさじゃないのか?と疑り深くなる私。

息子のデビュー戦では、いつも気掛かりな事があります。

それは
①聴覚の過敏
②初めての場所に対する強い不安 です。

そして、『スラムダンク』という映画の内容は息子でも楽しめるのかどうか…


息子の映画館デビューの成功と
夫のエンディングまで落ち着いて見たい希望が叶うのかどうかは、
事前準備が要になります。

【映画館事前準備マニュアル】
①聴覚過敏対策
 →遮音のためヘッドホン持参
②予め画像で映画館の様子を見せておく
 →心の準備
③ホントに見るのか何度か確認
 →決心の確認
④出入り口に1番近い席
 →すぐに出られるように
⑤上映中もちょくちょく目を配る
 →恐怖で固まっていないか確認。
⑥事前に必ずトイレ
⑦映画後の予定も予告
 →不安でパニックを起こさないように

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
万全の体制を期して挑んだデビュー戦は…
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

呆気にとられるくらい
安定して座っていたようです。


いや〜良かった良かった。

と。
それから 3日が経ちました。

息子「えっとねぇ。12月○日。
   映画行く!スラムダンク見る!」

私 「その日は予定があるから行けないよ。 
   冬休み入った○日に行こう」

と提案しましたが、
本人の予定(勝手に決めたもの)と違ったため、怒り出します。
顔を真っ赤にしながらついに叫んだ言葉は…

「もぉ〜絶対に諦めない!!」

怒っているのに
台詞のように言葉が出たものですから
それは、なんだかCMのワンカットのようで
真剣な息子を差し置いて大笑いしました。

日記 スラムダンク  by.息子8才


そんな宣言通り、
決して忘れることなく、毎朝の登校中は
『スラムダンク』の話題です。

と言っても…

息子「スラムダンク怖いねえ。」

と言ったあと、理由はわからず、気持ちが少し不安定になるので、なだめていました。

やっぱり、
映画館が怖かったのだろう、もう行かないだろうな〜と思っていましたが…
私と一緒に2度目の『スラムダンク』もしっかり鑑賞しました。


それから帰宅後のことです。

息子「スラムダンク怖かったね。
   クチジに痛いね。」

私 「???」

息子「ケンカしてクチジに出て怖いよぉ」
  「クチジは、ハナジじゃなくてクチ」

あ〜なるほど!
◎クチジ
 →鼻血の仲間で口内出血のことをさす

ケンカのシーンが怖かったのね。
リアルな友達同士のケンカを見るのも嫌いなのに、映画館の大画面で爆音じゃあ余計怖いはずです。

なのに、もう一度見たかったのはナゼ??

相反する気持ちの共存…なんか複雑ですね。

想像するに、
a.ケンカは怖い。でも行きたい!
b.ケンカは怖い。でもクチジが見たい!
c.ケンカは怖い。でも映画館のトイレが見たい!

のいずれかだろうなぁ。

なにはともあれ。
もう一度行きたいと思わせるなんらかの魅力が映画館にはあったようですね〜。
さすがです。
エンタメ性に長けてココロを掴むのが上手い場所だなぁと思った次第です。

息子としては、
GW公開のマリオの映画を楽しみに『絶対に諦めない』で待っているようです♪

キノピオとキノピコ  by.息子8才


ではでは。



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