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音吉伝――知られざる幕末の救世主―― 改訂版

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三浦綾子著『海嶺』に出会い、江戸末期の漂流民音吉を知った。こんな偉人が埋もれていたとは今更ながらに驚いた。彼の地に日本の民主主義を芽吹かせた音吉、グローバル化の時代、音吉は時空を…
今後の予定としまして『音吉伝』10章を、月末に各1章ずつ/300円、公開していきます。どうぞよろし…
¥1,500
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記事一覧

『音吉伝』改訂版あとがき

◎「初版あとがき」から2012年3月26日、日本の新聞各紙は、東日本大震災による津波で流され…

篠田泰之
1年前

第10章  音吉の遺言

(1) 音吉二世と日本人商人 渾大防益三郎、燈火の認(したた)め 1877年(明治10年)4月…

300
篠田泰之
1年前

第9章 モリソン号ショックの人々

(1) 親日家を生むニューイングランド① 波紋を呼ぶ『モリソン号航海記』三誌 19世紀に入…

300
篠田泰之
1年前
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第8章 ペリーの日本遠征に音吉の影

(1)タイムアップ間近の開国20年タイマー① ペリー艦隊と渡り合う音吉 1853年5月17日、上海…

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篠田泰之
1年前
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第7章 音吉の上海時代

(1)音吉の近況を伝える二人の中国人① 浪越巌の投稿記事から 時代は下って、1877年(明治1…

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篠田泰之
1年前
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第6章 日本最初の国際人誕生秘話

それから、音吉が上海に腰を落ち着けるのは、1842年に締結された「南京条約」直後の頃かと思わ…

300
篠田泰之
1年前
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第5章  開国プロローグ(その2) 三吉の新たな出発

(1) 三吉の救出劇① 宝順丸の着岸 黒潮に乗り、14ヶ月の漂流の果て、ついに陸地を目にします。音吉たち三吉が、アメリカ大陸を見たのは漂着数日前のことでしょうか。 潮の流れは、大陸に近づくにしたがって南に向きを変えていきます。宝順丸は沿岸に沿って南下します。岸は遠く近く、三吉は一喜一憂します。 彼らの切なる願いは、この頃では流れ着くところがどこであろうと、陸に上がりたい一心ではなかったのではないでしょうか。 この潮目からして、宝順丸の着岸の保障はありません。 彼らには、最早

¥300

第4章 開国プロローグ(その1)日本最初の英語教師ラナルド・マクドナルドの半生

(1) 日本開国の出発地 フォート・バンクーバー① 二組の若者の旅立ち 1834年、ロッキー山…

300
篠田泰之
1年前
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第3章  漂流

(1) 東日本大震災による第11漁運丸の漂流2011年3月11日、東北沖で起きたマグニチュード 9.1…

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篠田泰之
1年前
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第2章 懐かしき日本(音吉の生い立ち)

(1)イラストレイテッド・ロンドンニュースの日本特集記事モリソン号上で「みんなでもう一度…

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篠田泰之
1年前
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第1章 モリソン号事件(1837年)

(1) 時代背景と企画者キングの意図モリソン号事件は、日本にとっていよいよ迫る海外の圧力…

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篠田泰之
1年前
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『音吉伝』(1) はじめに

幕末、日本がヨーロッパ列強に主権や領土を侵されることなく、維新改革が実行できたことは何と…

篠田泰之
1年前
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「四つ割りの南無阿弥陀仏碑」の謂れと私のこだわり

岐阜県東白川村の役場前、縦に4分割された石碑が建っています。 これは、明治初年(1868年)神…

篠田泰之
1年前
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『音吉伝』改訂版掲載に当たって

皆さん、こんにちは。私は『音吉伝』の著者、篠田と申します。 日ごろ、拙著を愛読していただきありがとうございます。 発刊当初より。多くの方々に格別のご評価をいただきました。「少しは音吉の魅力が伝えられたのかな」と思っているところです。 ご評価いただいた中には、「幕末に、海外でこのような活躍をしていた日本人がいたとは、まさに歴史観を変える読み物となった。」とか、「音吉を探求するアプローチがいかにも斬新で説得力がある」と言った過分なる感想もいただいています。 こういったうれしい評価