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『サイドシートひとつぶんの新宿』稽古03

 4月はお芝居の稽古をしています。『サイドシートひとつぶんの新宿』という作品のお稽古です。ゴールデンウィークに新宿三丁目の小さな劇場でお酒を飲みながら、二人芝居と音楽に浸ってもらう企画となっています。

 今日は4月29日ということで、通しの稽古を何回かして、本番に向けて煮詰めていく段階になっています。時々更新する稽古日誌には何を書こうかと思ったのですが、最近「お芝居を観にいくのはその作品に関わっているひとに興味があるからかも……」と思ったので、たくさんのひとに私たちのお芝居に興味を持ってもらえるように、今日は今回参加してくれている役者さんを紹介したいと思います。

【花里サチホ】さん。私が彼女に出演をお願いしたのはインプロという即興劇の公演を観終わったあとでした。実は彼女はインプロバイザーという肩書で先月も今月も来月も定期的に即興劇に出演しつづけているのですが、私の直感では彼女はめちゃくちゃ頭の回転が速い役者さんです。今回の舞台はダブルキャストになっているのですが、花里さんには「即興劇の時のように志村さんと、白井さんではお芝居をガラッと変えて下さい」という無茶なお願いをしていて、そのお願いを見事に聞いてくれています。同じ筋なのにまったく違うように見えるのは、彼女のおかげといっても過言ではありません。それから先日、第三回ネットシネマフィスティバルという映画祭で、たくさんの出演者がいる中から見事「女優賞1位」に選ばれたそうです。私の舞台稽古もそうなのですが、そちらの映画祭もかなり撮影時間が短い現場だったと伺っています。しかしながら彼女は限られた時間のなかで、演出者や監督や共演者の意図する所を持ち前の頭の回転の速さで素早く組みとれる魅力的な役者さんです。ぜひ彼女を劇場に観に来て欲しいですし、応援して欲しいと思います。(いちかわとも)

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【志村宗一郎】さん。私が彼に出演をお願いしたのは、若手俳優さん達がたくさん出ているショートフィルムをみたのがきっかけです。お父様への想いを話しているシーンがあり、そのむき出しの感情にすごく共感してしまったんです。後で聞いてみたら半分演技で、半分本当の気持ちだったとのことです。私の直感では彼はキラキラ輝く繊細な輝きを持つ役者さんです。今日のお稽古でもそうだったのですが、自分の触れたくない内面に触れるような、内面に潜っていくようなお芝居をしているときに、私が泣きそうになってしまうくらい素敵なお芝居をしていることがあります。これを発見したのは今回のお稽古の収穫だなと思います。私が描きたいものの一つである繊細でかすかな輝きを、時々うまく拾ってくれます。あと数日しかないけれども彼のキラキラした繊細な輝きを上手くいったときに、偶然にではなく、皆様にお見せしたいです。ちなみに彼は普段は映像やモデルの仕事をしていて、舞台に出演するのは『サイドシートひとつぶんの新宿』が初めとなるそうです。歌声がほんとうに素敵でぜひ今後も生の舞台で彼の歌声を響かせて欲しいなぁと強く思っています。最近ではゼクシィのモデルも担当したそうで、その笑顔も素敵なのですが、私としては今回に関してはとにかくテーマ曲を彼が歌っているところを劇場に聞きにきてもらいたいです。(いちかわとも)

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【白井隼】さん。彼と出会ったのは演カツというイベントです。演カツというのは役者と劇団のマッチングイベントなのですが、私は劇団をまだ始動させていなくて「世の中には私の知らないどんな素敵な劇団があるのかなぁ」と興味本位で覗きにいった時に、一言二言話したのが縁で、舞台に出演してもらうことになりました。運命的だなと思ったのは私と同じく高校演劇を熱心にやっていた高校演劇出身者で、しかも大学に入ってからミュージカルを始めたそうで、そういう点で彼には勝手に親近感を覚えています。そういえば稽古でタバコの小道具を買ってきたとき、ちょうど彼もタバコの小道具を用意していて、私と彼の買ってきた銘柄が偶然一致したんです。私の直感では彼のお芝居はすごくキュートです。最初の本読みをしたときに、不器用に女性をリードしようとしている背伸び感があるキャラクターを持ってきてくれて、私が脚本を書いていたときには想定していなかったキャラクターなのですが、それもありかもしれないと思って稽古を膨らましてきました。ちなみに現在就活中で、演劇に対しても仕事に対しても熱い気持ちを持って取り組んでくれている素敵な俳優さんです。最近むずきゅん不足だなぁという人には彼を見てもらいたいですし、応援してもらいたいです。(いちかわとも)

応援の気持ちで、彼からチケットを購入したい場合は⇒ コチラ

まずは記事を読んで頂きありがとうございます。もしもサポートを頂く事があれば、次回公演の制作費の一部として使わせて頂きます。いちかわとも。