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『Pretender』をクールに昇華した令和恋煩いソング〜『I LOVE...』Official髭男dism〜
令和に入っても音楽業界の花道を突き進むバンド「Official髭男dism」
思えば2019年から2020年にかけて冬の音楽シーンは多彩な音楽がヒットしていた。特にKing Gnuのの大躍進はかなり意外だった。(白日以外の狂った井口も是非見て欲しい)
そして15日に先行配信されたシングル『I LOVE...』は『Pretender』をより音楽的にグレードアップさせた曲だと感じた。
彼らはエレクトロサウンドを多用するようになり、今回に至ってはドラムが打ち込み中心となった。トラップやダンスミュージックに由来する細かいハイハットとノリやすいグルーヴ感が『Stand By You』で培われたものをアップデートしているようだ。
歌詩は片想いや恋煩いといった『Pretender』と共通のテーマで描かれているが、より表現が抽象化され、共感できるというよりは音楽的に楽しめるようになった。
彼らの音楽性の変化は「正統進化」であると言い切れる。
伝えたいメッセージは非常に明確で、バンドサウンドは作品をリリースするたびに進化してきた。楽器の生の音だけではなく、シンセドラムや様々なサウンドエフェクトを使い、『宿命』や『イエスタデイ』ではブラス、ストリングスとの融合が強調され、新たな「ヒゲダンサウンド」だと感じた。
これまでのヒゲダン要素をぐっと進化させた『I LOVE...』は令和2年目の音楽シーンの開幕にふさわしい作品だ。これからのバンドの路線についても注目していきたい。
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