見出し画像

【関ジャム企画をやってみた】私が選ぶ"スピッツ"の名曲ベスト10

10/27(水)にテレビ朝日で放送される「関ジャム 完全燃SHOW」の特番の中で、9組のアーティストの名曲を、音楽のプロが厳選し総合ランキング形式で紹介するという企画が放送されます。

そこで今回は、プロではないけど音楽をジャンルの境目なく人以上に聴いてきた自負のある私も、それぞれのアーティストのベスト10を作成して、プロが決めたランキングと比較をしてみたいと思います。

この記事では、"スピッツ"の名曲ベスト10を紹介します。

スピッツは、1991年にシングル「ヒバリのこころ」とアルバム「スピッツ」でメジャーデビューした4人組バンド。
1995年に発売したシングル「ロビンソン」が大ヒットを記録し本格的にブレイクを果たす。
2019年には、NHK朝の連続テレビ小説の主題歌に「優しいあの子」が起用されるなど、デビュー30周年を迎えた今も広く支持を集めるアーティスト。

画像1

彼らがサブスク解禁を実施したのは、2019年のアルバム「見っけ」を発売したタイミング。ベストアルバム「CYCLE HIT」シリーズは現在もロングヒットを続けるなど、長く愛される楽曲が多いのも彼らの魅力。バンドの名曲の数々からトップ10の名曲を選んでみました。

それでは、その曲を選出した理由も添えて、トップ10を紹介していきます。


10位:
スカーレット
(1997年)

小泉今日子が主演したドラマ「メロディ」の主題歌となった楽曲。

1997年から音楽を聴きだした私にとってのスピッツとの出会いの曲ともいえる作品。もちろん世間的に「チェリー」の大ヒットは耳にしていたんだけど、この曲の包み込むようなやさしさで彼らの魅力を実感したところが大きい。

ここまでシンプルな構成ながら、人々の耳をくぎ付けにする音楽性が溢れた楽曲ということで選曲しました。


9位:
さらさら
(2013年)

シングルでリリースとなり、のちにアルバム「小さな生き物」にも収録された楽曲。

この曲は、盛り上がっているわけでもなければ、盛り上がりがないわけでもない、絶妙なテンションを保ち続ける楽曲という印象で、悲しみと向き合いながらも前向きな気持ちは忘れていないという歌詞とピッタリなメロディーラインが美しい。

歌詞に登場するフレーズは "ゴリゴリ" なんだけど、タイトルはあえて "さらさら"というセンスも含め、選曲させていただきました。


8位:
冷たい頬
(1998年)

アルバム「フェイクファー」の発売1週前に発表された先行シングル。

歌いだしのフレーズが "「あなたのことを 深く愛せるかしら」"というセリフから始まるところから、曲全体のやさしさが醸し出されている感覚で、スッと入ってくる楽曲。最後のサビ後にまたAメロと同じメロディーがやってきて曲が終わるところも素敵。

スピッツのトリビュート盤で中村一義がカバーした音源や、いきものがかりの吉岡聖恵がカバーアルバムでカバーした音源もとても良い仕上がりで、曲としてのパワーを感じたことから選曲しました。


7位:
群青 (2007年)

シングルとしてリリースされ、のちにアルバム「さざなみCD」にも収録された楽曲。ミュージックビデオには、アンガールズが出演しメンバーと共に振り付けを披露する場面もある。

愉快なミュージックビデオに象徴されるポップさはもちろんなんだけど、この曲は最初から最後まで草野さんに加え、スキマスイッチの大橋卓弥と「トイレの神様」の植村花菜との3つの声が重なる状態が貫かれているところが特徴的。二人の声が加わることで、芯が強くなるのももちろんだけど、あたかも私たちが一緒に歌っているかのような曲の共有に似た感覚を味わえているのも不思議。

こういうおちゃめなスピッツも好きなので、選曲しました。


6位:
紫の夜を越えて
(2021年)

TBSの「news23」のテーマソングに起用され、今年3月のメジャーデビュー30周年を迎えた当日に配信でリリースされた楽曲。CDとアナログ盤をセットにしたアートエディションも7月に限定発売されている。

このタイミングでリリースされた楽曲ということもあり、今のご時世に重なる部分もありながら、決して闇のような表現ではなく、"紫の夜"としたところに彼らのセンスを感じられる。

またみんなが紫の夜を越えたと感じたときには、この曲はどのように響くのかも楽しみにしながら、選曲させていただきました。


5位:
醒めない
(2016年)

アルバム「醒めない」のタイトルナンバーとして、1曲目に収録された楽曲。

この曲はポップな曲調はもちろんなんだけど、サビの歌詞 "ロック大陸の物語"・"最初ガーンとなったあのメモリー” というフレーズの存在感が好き。なかなかサビにこんなフレーズが来る曲ってないと思う。

全然シングルでも通じる曲だと思うんだけど、このアルバムのタイトルナンバーとして牽引する存在にしてくれたという曲の置き方も含めて、選曲とさせていただきました。


4位:
水色の街
(2002年)

シングルとして「ハネモノ」と同時リリースされた楽曲。

この曲は盛り上がりポイントはないんだけど、なんだか不思議な魅力を醸し出していて、一般的には"ラララララ"の部分がサビとはされているんだけど、むしろそれ以外の部分も含めてすべてが1つの大きなサビなんじゃないかというような独特な構成になっている印象。

普通シングル曲にはならないような曲だけど、あえてシングルとして世に知らしめてくれた部分も含め、選曲しました。


3位:
みなと
(2016年)

当時CDシングルとしては約3年ぶりのリリースとなった作品。アルバム「醒めない」にも収録された。

この曲の歌詞は、主人公が港から旅立った人に向けて歌っているような内容になっているけれど、内容的には震災で突然大切な人との別れを余儀なくされた人が数年後に港で思いにふけっているようにも捉えられて、とても切なくなるけど温かいメロディーが守ってくれるような楽曲。

"港"と漢字で書かれるよりも、"みなと"という平仮名のやわらかさがしっくるくる1曲ということで選曲しました。


2位:
君が思い出になる前に
(1993年)

アルバム「Crispy!」の収録曲で、後にシングルカットもされた楽曲。1997年にCMソングに起用されたことで、再度注目を集めた。

この曲自体は以前から知っていたけど、今回スピッツのオリジナルアルバムをリリース順に聴いていく中で、今のスピッツらしさを一番最初に感じたのがこの曲でした。

「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」といった楽曲のヒットにつながる原点はこの曲なんじゃないかと自分なりに思って、選曲しました。


1位:
(1998年)

アルバム「フェイクファー」に収録され、のちに「スピカ」との両A面でシングルカットとなったバラードナンバー。

スピッツには色あせない名曲が多いけど、その中でも将来的にも一番色あせないんじゃないかと思うのがこの曲。秋の名曲を挙げるといわれたら、全アーティストの曲の中でもこの曲を選んでもいいと思うレベルで、草野さんの高音と伸びやかなボーカルがこのうえない哀愁を感じさせてくれる作品。

直近のライブ映像でも聞いたけど、全然当時と変わらない声でこの曲を歌いこなしてくれる草野さんのボーカル力を尊敬しつつ、選曲させていただきました。


以上、私が選ぶ "スピッツ" の名曲ベスト10は以下の通りでした。
==============================
1位:楓 (1998年)
2位:君が思い出になる前に (1993年)
3位:みなと (2016年)
4位:水色の街 (2002年)
5位:醒めない (2016年)
6位:紫の夜を越えて (2021年)
7位:群青 (2007年)
8位:冷たい頬 (1998年)
9位:さらさら (2013年)
10位:スカーレット (1997年)

==============================

「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」が入ってないのが自分でもびっくりなんだけど、それだけ彼らはヒット曲以外にも名作をいっぱい作り上げてきた証拠なのだと思いました。

さて、10/27(水)にテレビ朝日で放送される「関ジャム 完全燃SHOW スペシャル」では、どの楽曲が上位に選ばれるのでしょうか。お楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?