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【関ジャム企画をやってみた】私が選ぶ"あいみょん"の名曲ベスト10

10/27(水)にテレビ朝日で放送される「関ジャム 完全燃SHOW」の特番の中で、9組のアーティストの名曲を、音楽のプロが厳選し総合ランキング形式で紹介するという企画が放送されます。

そこで今回は、プロではないけど音楽をジャンルの境目なく人以上に聴いてきた自負のある私も、それぞれのアーティストのベスト10を作成して、プロが決めたランキングと比較をしてみたいと思います。

この記事では、"あいみょん"の名曲ベスト10を紹介します。

あいみょんは、2015年にインディーズからタワーレコード限定でシングル「貴方解剖純愛歌〜死ね〜」を発売しデビュー。2016年にはシングル「生きていたんだよな」でメジャーデビュー。
2018年発売のシングル「マリーゴールド」が配信・ストリーミングで大ヒットを記録し、年末にはNHK紅白歌合戦に初出場。
以降も「ハルノヒ」「裸の心」などをヒットさせるのに加え、DISH//への「猫」の提供や、平井堅・RADWIMPSとのコラボ楽曲の発表など、音楽業界の重要人物となっている。

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彼女は配信からブレイクを果たしたアーティストの代表格。
インディーズ時代に2作のミニアルバム、メジャー進出後に3作のフルアルバムを発表してきた彼女の楽曲の中からトップ10の名曲を選んでみました。

それでは、その曲を選出した理由も添えて、トップ10を紹介していきます。


10位:
愛を伝えたいだとか
(2017年)

メジャー進出後2作目のシングルとしてリリースされた楽曲。

この曲は、男性目線で描かれていることも特徴なんだけど、一番好きな歌詞は "だんだんおセンチになるだけだ" の部分。インディーズ時代の「ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌」っていう死語満載の歌もさることながら、こういうワードを躊躇なく放り込んでくるスタイルが好き。

自分の部屋で一人考えを巡らせているだけというシチュエーションで、ここまで深層心理を描けるのか、という観点で選曲させていただきました。


9位:
憧れてきたんだ
(2017年)

メジャーからリリースされたファーストフルアルバム「青春のエキサイトメント」の1曲目。

尊敬が乱暴な形で出てきている曲ってなかなかないと思う。墓から掘り起こしてギターを握らせるだの、もちろんちゃんと憧れの気持ちがあってこその、そんなところで終わるんじゃねえという気持ちが溢れ出てきている曲から開幕するファーストアルバム、この時点で名盤の匂いがプンプンでした。

そんなあいみょんも、憧れられる側になってきたんだなーと思いながら選曲しました。


8位:
裸の心
(2020年)

ドラマ「私の家政夫ナギサさん」の主題歌に起用され、年末のNHK紅白歌合戦でも歌唱曲となったシングル作品。

すっごい細かいところなんだけど、1番と最後のサビの "少しだけ少しだけ" と、2番の "分からない 分からない" の部分の音階がちょっとだけ違っているところがミソだと思っていて、本当にありのままの心が表現されている印象が強い。

最後のサビ前だけ "今 私 また恋をしている" と "また"が自然に加わっているところにも、らしさを感じるので選曲しました。


7位:
ら、のはなし
(2019年)

アニメーション映画「あした世界が終わるとしても」の挿入歌。

DISH//の「猫」でいう"馬鹿馬鹿しいだろ" の "馬鹿" をそこで切るかというような歌い方をするような、あいみょんの言葉遊びが好き。この "ら" の一文字で一気に現実に戻してくる感じ。

全然気持ち悪くないし、むしろ気持ち良いよということで、選曲しました。


6位:
ハルノヒ
(2019年)

この年に公開されたアニメ映画「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜」の主題歌。

クレヨンしんちゃんの ひろし と みさえ にスポットを当てた歌詞であることは有名だけど、"銀色の改札"・"藍色のスカート"・"水色に挨拶" と時間の経過と色の移ろいを重ねているところが一番惹かれたところ。

"大切"という歌詞が示すものを考えたときにも、心が温かくなったこの曲を選曲しました。


5位:
君はロックを聴かない
(2017年)

メジャー通算3作目のシングルとしてリリースされた楽曲。

人それぞれ好きな音楽のジャンルはあるけど、ロックを聴かない人にも伝わるようなロックの魅力を描いているのがこの曲。いろんなシチュエーションに自然と馴染んできて、人生に影響を与えてしまうほどの存在だということをあらためて歌い上げてくれたこの曲には単純に共感しました。

ロックを、パンクやラップに置き換えても成り立つ人はいるんだよ、ということで汎用性のあるこの曲を選曲にしました。でも、ロックが一番収まりいいね。


4位:
真夏の夜の匂いがする
(2019年)

石原さとみが主演したドラマ「Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜」の主題歌。

この曲は彼女の曲にしては、そこまでヒット作とは言えないのかもしれないんだけど、それが不思議なくらいに私はこの曲にハマったくち。とりあえず、真夏の夜の匂いという時点で危険な感じが満載なんだけど、"絵の具のソレと同じ香り" という表現がわからないようでわかるような不思議な感覚。

アルバム「おいしいパスタがあると聞いて」でも、後半でいい匂いを醸し出しているこの曲を選曲しました。


3位:
生きていたんだよな
(2016年)

 彼女のデビューシングルとしてリリースされた楽曲。

そういう人生を選んだ人たちを肯定するわけではないけど、俯瞰的にその生き様を描きあげたという意味では、見事な完成度だなと感じる圧巻の1曲。デビュー曲にこのインパクトを持ってきながら、それ以降の楽曲でしっかりと前の曲を更新していく彼女の実力を今になって感じる。

決して "死を選んだんだよな" ではない、生き様にフォーカスしたという楽曲性に惹かれたので、選曲しました。


2位:
マリーゴールド
(2018年)

配信チャートを席捲し彼女が本格的なブレイクを果たした、メジャー5作目となるシングル作品。

この曲の魅力は聞いた人それぞれにあると思うので多くを語る必要はないというか、もしかすると言葉にできないかもしれないけどなんとなくこの曲が良い曲だということはわかる、という漠然として感覚でも聞けてしまう音楽。バンド演奏でもアコースティックなスタイルでも、極端な話だと誰が歌ってもこの曲の魅力は伝わる気がする。そんな1曲。

これだけヒットとなり印象づけながらも、この曲のヒットだけで終わらない彼女の芯が通ったスタイルに敬意を表しつつ選曲しました。


1位:
さよならの今日に
(2020年)

2020年の「news zero」のテーマソングに起用され、配信のみでリリースされた楽曲。のちにアルバム「おいしいパスタがあると聞いて」にも収録。

この曲は決して派手さはないんだけど、前向きというわけでもなければ、後ろ向きすぎるというわけでもなく、でも確実に明日に向かって進んでいくということだけは力強く描かれている作品で、たしかに日をまたぐ時間帯のニュース番組のエンディングにはぴったりな楽曲。

"不滅のロックスター"・"永遠のキング"・"伝説のプロボクサー"に並ぶ、"謎に満ちたあいつ" というワードも強いんだけど、でも名はなくて素性はよくわからないけど、自分の中で不意に気にしている誰かっているよね、って感覚はすごくわかるんだよね。そんなこの曲自体が謎に満ちているところが好きで、1位に選曲しました。


以上、私が選ぶ "あいみょん" の名曲ベスト10は以下の通りでした。
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1位:さよならの今日に (2020年)
2位:マリーゴールド (2018年)
3位:生きていたんだよな (2016年)
4位:真夏の夜の匂いがする (2019年)
5位:君はロックを聴かない (2017年)
6位:ハルノヒ (2019年)
7位:ら、のはなし (2019年)
8位:裸の心 (2020年)
9位:憧れてきたんだ (2017年)
10位:愛を伝えたいだとか (2017年)

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来月でメジャーデビュー5周年の彼女なので、まだまだ選曲ラインナップは少ないんだけど、またこの5年後くらいに選曲することになったら、新しい曲がいっぱい入ってくるだろうなと想像できるくらい、これからも彼女の選曲センスは炸裂してくれると思うので、楽しみにしています。

さて、10/27(水)にテレビ朝日で放送される「関ジャム 完全燃SHOW スペシャル」では、どの楽曲が上位に選ばれるのでしょうか。お楽しみに。

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