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【関ジャム企画をやってみた】私が選ぶ"星野源"の名曲ベスト10

10/27(水)にテレビ朝日で放送される「関ジャム 完全燃SHOW」の特番の中で、9組のアーティストの名曲を、音楽のプロが厳選し総合ランキング形式で紹介するという企画が放送されます。

そこで今回は、プロではないけど音楽をジャンルの境目なく人以上に聴いてきた自負のある私も、それぞれのアーティストのベスト10を作成して、プロが決めたランキングと比較をしてみたいと思います。

この記事では、"星野源"の名曲ベスト10を紹介します。

星野源は、もともとインストバンド・SAKEROCKの一員として活動。
2010年にアルバム「ばかのうた」でソロデビュー。
2016年には自身も出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌となった「恋」がヒットを記録。
今月、配信シングル「Cube」をリリースするなど、活躍を続けている。

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彼は当初はデジタル配信は実施しない方針で活動していたが、「恋」はデジタルを中心にヒットを記録。その後はデジタル限定のシングルリリースなどを経て、2019年にサブスクでの全楽曲の配信を解禁した。

デビュー当時から様々な音楽性を魅せつけてきた彼の楽曲の中からトップ10の名曲を選んでみました。

それでは、その曲を選出した理由も添えて、トップ10を紹介していきます。


10位:
Pop Virus
(2018年)

アルバム「POP VIRUS」のタイトルナンバー。最近では、星野源のラジオでオードリー若林のラップを加えた本作が披露され話題になった。

この曲を聴いて驚いたのは、ノイズのようなザーという音が定期的に入るバックトラックなんだけど、そのザーが決して不快には感じないというところ。彼にかかればどんな音でもポップにしてしまうんじゃないかとすら感じた瞬間でした。

昨今はリアルにウイルスがまん延してしまう世の中だけど、また元のポップなウイルスに溢れてほしいという期待も込めて選曲しました。


9位:
予想
(2011年)

2ndアルバム「エピソード」のラストナンバー。

この曲の歌詞は、予想もできない形で生涯を終えることになってしまった人物が主人公になっていると本人も語っているんだけど、そう聞くと寂しい感覚もありながら、どこか温かい気持ちになってくる曲でもある。

当時の星野源は死生観を曲で表現することが多くて、同じアルバムに入っている火葬場の風景を描いた「ストーブ」も好きなんだけど、どちらの曲もレクイエムには全く聞こえなくて、これからも共に歩んでいくという気持ちがこもっている。あえて「予想」というフレーズをタイトルに持ってくるところも好きで、今回選曲することとなりました。


8位:
ダンサー
(2012年)

シングル「知らない」のカップリング曲。親交のあるバナナマンの単独ライブに書き下ろした楽曲が元となっている。

この年は「夢の外へ」のようなポップな曲も増えてきた中だったけど、それこそ「恋」のような踊るようなポップナンバーが築き上げられる前触れはこの曲あたりなんじゃないかと思っている。

あとは不意に歌詞に現れる "秋刀魚が焼けるまで" という言葉のチョイス。このフレーズで秋なんだと俳句の季語のごとく感じられるところも好きで、選曲しました。


7位:
Crazy Crazy
(2014年)

この前の年に病に倒れ、復帰後初のシングルとしてリリースされた楽曲。

イントロから高揚感がハンパなくて、あれだけ暗い曲を歌っていた人がここまでポップになれるんだなと当時は正直思ったほどの楽曲。でも、芯の部分は変わっていなくて、歌詞をしっかり読むと決して前向きではないんだよね、"無常の世界" とか "どうかしてる" とか。

色んな意味で星野源のクレイジーっぷりを感じられた曲として選曲しました。もちろんクレイジーキャッツへのリスペクトもしっかり受け取りました。


6位:
時よ
(2015年)

アルバム「YELLOW DANCER」の1曲目を飾ったナンバー。

「Crazy Crazy」「SUN」を経て、いよいよ本格的に踊れる心地いい音楽性を極めだしたなというのがこの時を聴いた時の感想。この曲からアルバムがはじまることで、星野源の当時のやりたいことを意思表示されたような感覚になり、それをナチュラルに受け入れられたような気がする。

"時よ 僕ら乗せて" と歌っておきながら、ラストでは "時よ いつか降りる その時には" と、ずっと時に乗り続けるとは描かなかった点にも彼らしさを感じたので、選曲しました。


5位:
化物
(2013年)

こちらは3作目のアルバム「Stranger」の1曲目に収録された楽曲。テレビ東京の「あちこちオードリー」のテーマ曲にもなっている。

「ばかのうた」「エピソード」を過去2作のアルバムの流れで本作にたどり着くと、驚くほどのポップに化けた彼の姿に出会うことになるんだけど、でも歌詞を読むと、とにかくもがいてもがいて這い上がっていくという姿が描かれていて、このギャップがたまらなかった1曲。

という歌詞を聴きながら考察するもよし、単純に歌詞の意味を考えずに曲の心地よさを感じるもよし、ということでこの曲を選曲しました。


4位:
くだらないの中に
(2011年)

アルバム「ばかのうた」を経て、ソロとして初めて発表されたシングル作品の表題曲。

"髪の毛の匂いを嗅ぎあって くさいなあってふざけあったり"
"首筋の匂いがパンのよう すごいなあって讃えあったり"
"心が割れる音聴きあって ばかだなあって泣かせあったり"
もうこの3行だけで、この曲の魅力、そして星野源の発想力は全開になっている印象。

やっぱり ”くだらない" って言葉は褒め言葉だよね、下らないんだから、ずっと上がってるんだから、とあらためて思わせてくれた曲なので選曲しました。


3位:
(2016年)

本人出演のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌に起用され、彼の代表曲となった楽曲。

この曲はいよいよ星野源の凄さが一般的に認められた曲として、外すことはできなかった作品。タイトル通りの恋のうたなんだけど、"夫婦を超えてゆけ"・"二人を超えてゆけ"・"一人を超えてゆけ"という表現によって、人それぞれの恋のかたちや全ての生き方が許容されているような感覚を受けました。

社会現象になるのも必然的な全方位型ラブソングということで、この曲を選曲しました。


2位:
うちで踊ろう (大晦日)
(2020年)

外出自粛が要請される中で、彼がインスタグラムに発表した短い楽曲をもとに、2番以降を書き加えてNHK紅白歌合戦の中で初披露された楽曲。シングル「不思議/創造」のカップリングにも収録。

この曲に関しては、大晦日バージョンで付け加えられた2番以降の歌詞によって、ここまで好きな楽曲になった気がしている。"常に嘲り合うよな 僕ら それが人でも うんざりださよなら"・"僕らずっと独りだと 諦め進もう"というような、直接的な負の感情をぶつけてきたのには正直驚いていたんだけど、でもやっぱりこれが星野源の歌詞の世界なんだよね。

そんなハッとさせられたという意味で、この順位に選曲させていただきました。


1位:
アイデア
(2018年)

NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の主題歌に起用され、デジタルシングルとして配信された楽曲。アルバム「POP VIRUS」にも収録。

いろいろ考えたんだけど、星野源の一番を選ぶのであれば、そのときの星野源・これからの星野源・これまでの星野源の音楽性が全部詰まったこの曲を選ぶのが必然なのではないかと思いました。デビュー当時の音楽性も、この頃の音楽性も、これからやっていきたい音楽性も全てが詰まってこの曲は構成されている。

そのすべてを自分の音楽として認めて、1つの楽曲としてここまで高い完成度で仕上げてしまったという意味で、彼を語る1曲はこれなんじゃないかと1位に選ばせていただきました。


以上、私が選ぶ "星野源" の名曲ベスト10は以下の通りでした。
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1位:アイデア (2018年)
2位:うちで踊ろう (大晦日) (2020年)
3位:恋 (2016年)
4位:くだらないの中に (2011年)
5位:化物 (2013年)
6位:時よ (2015年)
7位:Crazy Crazy (2014年)
8位:ダンサー (2012年)
9位:予想 (2011年)
10位:Pop Virus (2018年)

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ちなみに、私が星野源を好きになったきっかけについては、別の記事で紹介しているので、お知らせまで。出会いをくれたゲームソフト「MOTHER」に感謝。

さて、10/27(水)にテレビ朝日で放送される「関ジャム 完全燃SHOW スペシャル」では、どの楽曲が上位に選ばれるのでしょうか。お楽しみに。


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