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「旦那さんのM君へ」【夫に向けた愛の手紙】

伝えたくても伝えられない想いがある。

オトシネマでは、大切な人に向けて書かれた実際のお手紙をAI音声合成技術(全文機械による読み上げ)で代読する「AIボイスレター」を配信しております。

本日は、4月22日(金)「良い夫婦の日」という事で、とある女性から夫である男性に向けて綴られた愛のお手紙をご紹介させて頂きます。

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「旦那さんのM君へ」

■お手紙送り主:ニーナ様(愛知県/30代女性)
■朗読:涼風ひろ子(AI声優)
■イラスト:TATASUMIRE

(※以下Spotifyリンクよりお手紙読み上げ音声のご視聴が可能です)

「旦那さんのM君へ」


もうそろそろ私たちが結婚してから、4年が経つね。

まだまだ一緒にいる時間は長いわけじゃないけれど、少しずつお互いの感じ方が分かったり、一緒に暮らすことに慣れてきたような感じがしています。

私は、自分のことがあまり好きだと思えなくて。今までの自分の人生も、正直なところすごく好きではなくて。

M君と出会うまでは、いつ自分の人生が終わってしまったとしても別に悔いはないなぁと思うぐらいに、色の薄い人生を送っていました。

家庭環境で苦しむことが多かったり、兄妹と上手くいかなかったり、心から信頼できる人もほとんど居ないと感じていたから、人生の楽しさとか喜びとか、そういう気持ちをあまり味わうことなく過ごしていたと思います。

M君との出会いは本当に突然だったね。

特に共通の趣味があったとかでもなく、ただアプリを通じて知り合ったというなかなか今時な出会い方だったけど、今思うと私たちはもうどういう形であれ、出会うべくして出会った二人じゃないのかなぁと、恥ずかしながら私は思っています。

会ってすぐのM君に対して、私はなぜか凄く居心地がよかったし、一緒にいることがただただ楽しかったし、自分の中の人を信頼するという気持ちがこんなにもすんなりと目覚めてくるんだとびっくりしたのをよく覚えています。


そんなM君が私との結婚を決めてくれて、そこから私の人生は本当に180度と言っていいほどに変わりました。


一緒に暮らしはじめて、もちろんケンカをすることや上手く気持ちが嚙み合わないことも何度も何度もあったよね。

そのたびに私は、「他の夫婦は最初からこんなにいっぱい喧嘩するもんなのかなぁ・・・」と、かなり不安になっていました。それでもそういう喧嘩やすれ違いの一つ一つを2人で一生懸命乗り越えてきて、私たち二人は喧嘩して仲を深めることができる関係になれたんだ。と、すごく大事な気付きにたどり着けたこともありました。


M君と結婚してから一番私の中で変わったことは、人生って楽しいことなんだなあ。生きること、生活することって、大変だったとしてもこんなにも楽しいことなんだなあと、生まれて初めて思えたことです。


そして、そんな楽しいと思える毎日があると知れたことで、いつまでもこの時間が続いていってほしいな。出来るだけ長生きして、願うことならどこまでも長くM君と一緒の時間を過ごしていきたいな。という気持ちも芽生えました。


私の人生に、幸せや喜びを与えてくれて、本当にありがとう。

直接伝えるには照れくさすぎて言えないから、こっそりと手紙にしておきます。

私と結婚してくれてどうもありがとう。

これからもずっと、二人で幸せを噛みしめながら生きていこうね。

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