源氏物語「柏木巻」を読む

 今日は晴れて月が見れるといいなと思う。今回は「柏木巻」であるが、柏木と女三宮は罪の意識を抱き、生活していた。あっさりと亡くなる柏木であるが、ここで注目したいのは夕霧との違いである。夕霧も源氏の相手である紫の上を想うことがあったものの、そのまじめな性格ゆえに一歩は踏み出さなかった。

 しかし、同じように源氏の相手である女三宮と関係をもち、さらには子どもまで生まれた柏木は夕霧とは全く異なる人物であると言えよう。

 さらに考えれば、源氏も藤壺と関係をもち子どもも生まれたが、これは柏木との例と類似することになろう。その時は帝は気づかなかったが、この場面で源氏はその事実に気づいてしまうところが本当に残酷であろう。


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 もう秋の訪れであると言った気がするが、その発言は撤回する。まだ夏だ。暑い。

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