今さら聞いて、フレッシュに感動しちゃった3曲
「なんとなく名前は聞いたことあるけど、ちゃんと聴いたことないな」って曲、ないですか?
わたしは、結構ある。
これだけ世の中に音楽が溢れていれば、当たり前のこと。
新譜ではないけれど、わたしが今週、人生初聞いて「えー!!!」となった3曲を挙げてゆく。
METAFIVE - 環境と心理 -
とにかくすごいメンバーが集まってたユニット。
シティポップの糖衣がまぶさった、夕暮れ時に聞きたい良曲。
小山田圭吾、高橋幸宏、LEO今井と、温度を感じさせないボーカルがリレーされていく。
楽曲は現代的なおしゃれさがあるのに、ポップさは失わない。
この曲は小山田圭吾・作だけど、高橋幸宏がこのユニットにいなければこんなポップ感は出せないのでは。
それくらいには高橋幸宏という存在の偉大さを感じてしまう。
抜けの良いトラックに気持ちよく身を委ね、少しの間、リアルの世界から逃避できる。
ゆらゆら帝国 - 学校へ行ってきます -
坂本慎太郎に「学校へ行ってきます」と言われたら、「たぶんなんか起きるな」というときな臭さ、あるいはいやな予感がはなからする。
淡々とした坂本慎太郎の語り。
ディストーションのかかったような電子音。
尺八の伸びやかな音色。
不穏なのに、不思議に調和してる。
怖いのに、聞いちゃう。
だんだん坂本の語りが曲の中に吸い込まれていく。
自分まで吸い込まれていきそう。
あれ、学校へ行こうとしてたのに。
別の世界に着いちゃったよ。
”怖いもの見たさ"って、不思議な心理だな。
果たして、”怖い”の裏にあるほんとの気持ちってなんだろう。
Autobahn - kraftwerk -
フジロックのヘッドライナーをkraftwerkがやったというから、「そういやちゃんと聴いたことない」と思い、手を伸ばした。
高速道路を走ってるイメージって、どんなものですか?
個人的にはテクノのイメージがあまり強くなく、聴いてみたらちょっとぶっ飛ばされた。
テクノ特有の、あの冷たい肌ざわりがなく、不思議とあったかい音色を感じる。
ちゃんと、「車が次第に加速し、高速道路を順調に走ってる」というのがイメージできる。
全然古くさく感じないし、こんなのを1970年代に作っている。
純粋に尊敬だし、「なぜ今まで気づかなかったんだろう!バカ!」と自分をのろう。
そういえば、宇多田ヒカルが「リリースの新旧によらず、その人が触れて初めて感動した時が新譜」みたいなこと言ってたらしい。
素敵なこと言うね。
知らなかった曲をちゃんと聴くと、自分のなかに、あたらしい感情が芽生えてくる。
わたしはたまに、こういうのを眺めたりしています。
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