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人は小説を読むことで...|心に刻まれた言葉と私の変化

こんにちは。
音です。
幼稚園に通う男の子のママをしています。

いつだったか
どこだったか
すっかり忘れてしまったが

やけに記憶に残っている言葉がある。

人は、小説を読むことで、初めて自分以外の人間に感情があることを知った

昔から、人と接するのが苦手で、

自分は人の気持ちがわからない人間なんだ
自分は普通になれない

そう思いながら生きてきたから
この言葉を聞いたとき、
「私も普通になれるかもしれない」
そう思った。

小説をたくさん読んで
人の感情を学ぼうと思った

もちろん、現実はそう上手くいかなかったし
何人もの人たちが私の元を離れて行った

でも、小説に夢中になって5年ぐらい経った頃だろうか

「なんか、優しくなった?というか丸くなった気がする」

以前から私のことを知るその友人が、ふとそう言った。

なんだか救われた気がした

何を言っても人を傷つける気がして
何をしても人の役に立てない気がして

そうやって怯えて生きてきて

でも、沢山の物語と向き合って
架空ではあるけれど、沢山の感情と向き合って

私はようやく人間になれたらしい

私は小説に救われた
だからいつか、息子が壁にぶつかって苦しんだとき

貴方の救いになる本を差し出してあげたいと思っているんだ

それが、小説に救われてきた私の母親としての役割だと思うから。


私は今日も物語を抱えて生きている。

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