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背景十句 母

精神の薬を辞めて母校去る

中の人は、3 年前くらいから俳句を書いています。note 上では、自由俳句1 年生です。一昨年から去年書かれた俳句10 句をまとめました。過去のことは、もうこれ以上書くことはないと感じています。

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   背景十句 母

介護士の母の遅番秋の声

母子家庭団地に多し落葉掻く

ニット干す母の教へを守りつつ

精神の薬を辞めて母校去る

冬物売場に若き日の母隠れゐる

白菜の漬物工場母非正規

母の肘大痣ありし湯冷めかな

マスクして見返る海は遠いまま

父憎む元旦の声聞きながら

初夢見てうなされてゐる親父かな

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マスクの句は、第31 回伊藤園おーいお茶新俳句大賞の特別佳作賞、ほかの9 句は、俳句結社「街」誌上へ添削を受けつつ掲載いただいたものをそのままの形で転載しています。

ぎんが

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