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徒然日記 書くと聴く

先日6月23日は、沖縄慰霊の日でした。

岡本太郎の『沖縄文化論』という本を読んでいるのですが、そこに沖縄の歌がいくつか載っています。

それらは、文字におこされたものであるため、本来の音までは分かりませんが、読むときにはその声を想像しています。

俳句や短歌を読むときにも、やはり声を想像します。

俳句を書くという時には、周囲の音や声に耳を澄ますということを含んでいるのだと思います。

静かな文に興味を持てるのは、話や声を聴いてくれていると思うからではないでしょうか。

口語短歌のおすすめは、友人の一樹から教えてもらった笹井宏之『えーえんとくちから』です。この歌集の1首は、1ページほどの余白を持つような余韻があります。その余韻の内に自分も何か語ることがあるような気がして、そっと耳を澄ましています。

俳句は、詠むと書く、その両方を大切にしたいです。

雨足の近づきゐたる耳の内

ぎんが

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