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正しく生きるために「反応しない練習」

ブッダの教え「いつでも正しい方向を忘れない」

厚生労働省が発表した「健康意識に関する調査」2020年
[健康に関して抱える不安]

自身の健康に不安が「ある」と回答した人が61.1%
そのうち「ストレスがたまる、精神的に疲れる」が36.3%
やはり現代人は「病んでいる」のである。

Google社が瞑想を取り入れたり、
「マインドフルネス」がトレンドワードになり、本でもベストセラーになった。

本書「反応しない練習」も10万部を突破し、ロングセラーを続けている。

人生の苦しみから解放されたい。
その答えを求めて、仏教やブッダにはまる人が多いのではないか。

健康に不安を抱えてる、あなた。

そのストレスは、あの嫌いなハゲ上司のせい?

ハゲてないけど、言うことを聞いてくれない生意気な部下が原因?

「おれは間違ってない!全部あいつらが悪いんだ!」と叫びたい。
そう思ってないですか?

その気持ち、めっちゃわかります。

私も一時期、職場と家庭のストレスがたまりすぎて、
夜中に「てめぇばっかり忙しくて辛いわけじゃねー!
おれだって辛いんだ!」って妻に怒鳴ったことあります。

冷静になってから自分のカッコ悪さに気づき、自己嫌悪になり、さらに苦しみました。

そうなってしまう原因、解決策が本書には書かれてます。

ブッダは言います。

今できることを大切にし、明るい希望を持って
「これからの人生を信頼する」
求める心に殉じる人生をおくる。

人間は、死ぬまで何かを求めて生きている。
求めることには、二種類ある。
正しいことと、間違ったこと。
間違ったこととは、老いと病と死という「喪失」を逃れられない人間でありながら老いず、病まず、死なないことを求めること。
正しいものは、この間違いに気づき「喪失」を乗り越えた、人間的な苦悩から離れた生き方。

人生のゴールはここでしょう。
ブッダの生きた2500年前から人間の悩みに変わりはありません。

もう答えは出ているんです。

そして、ここからはゴールにたどり着くまでの方法です。

この悩みの正体(原因)はなんだろう?

あのハゲ上司は、なぜハゲているのか?
なぜ、エブリデイ、いつだって口が臭いのか?

そんなことではなく、
ブッダは悩み・問題の解決の手順を4つにまとめてます。

①生きることには苦しみがともなう
②苦しみには原因がある
③苦しみは取り除くことができる
④苦しみを取り除く方法がある

仏教の世界ではこれを、「4つの真理」(四聖諦)シショウタイ
と言うそうです。

ちゃんと方法があるなんて合理的じゃないですか?!

仏教と聞くと、滝に打たれたり、雪の中で座禅したりと、
まるでブラック企業社訓「忍耐・根性」みたいな精神論のイメージじゃなかったですか?

あのハゲた上司のことがムカつく心は、方法で変えることができるんです!!

あのイヤなハゲ上司のイヤミから逃れる方法

べつにハゲ上司じゃなくてもいいんですけど笑笑
ひとからイヤなことを言われた、悪口を言われて苦しい。
その原因はなにか。
それは「執着=心の反応」にある。とブッダは言います。

その「心の反応」とは、
例えば、あのイヤミなハゲ上司に定型文的なイヤミを言われたとしよう。
それを聞いたAさんとBさんでは怒りの度合いは違いますよね?

Aさんは激怒してても、Bさんは怒るどころか気持ち良くなってるかもしれない笑

このように、ひとによって受け取り方はさまざま。

それが「心の反応」なのです。

気持ち良くなるまでとは言いません。(そんなん見たらキモいし!笑)
カッとなった自分を見て「あっ、おれ反応してる」
そう気づくだけでも違うそうです。
気づくことから自分をコントロールできるようになる。

各章によく出てくるブッダの基本の考え方。

「まず、理解する」

怒りや悲しみ、苦しみはどこからくるのか。
その原因を知り、理解することから自分をコントロールすることができる。

わかっちゃいるけど、やれない理由

もう2500年前に答えは出てるんです。
なのに、なぜ「マインドフルネス」やブッダの本が売れ続けるのか。

それは
「みんな出来てないから」

「当たり前のド正論で終わり?!」と思うかもしれませんが、実際そうなんです。
では、誰にもできないむずかしいことなのか。
そうではない。

例えば、
野球のセミナーに行って誰も知らない、超有料級の練習法を教えてもらったとしましょう。
明日にはホームラン王を超えるバッティング出来ますか?
できないですよね。
でも、コツコツ続ければできるかもしれない。

なんでも根気強く、コツコツやり続けるしかないのです。

だから、2500年たってもできる人が少ない。答えはあるのに。
苦しみから逃れたいのに。

コツコツ気長に、執着することなく続けましょう。

正しい心に戻るために、「よりどころ」をつくる

最初に書きましたが人間は生きている限り「求めて」しまう生き物。
ブッダは言いました。
求めるものを心の内側ではなく、世俗、外の世界へ求めると間違う。
それは、いつか失うものだから。
心のよりどころは自分の心の内側で「まずは、自分を頼ること」
いつでも正しい方向を忘れないために、今できることを大切にし、明るい希望を持って願う「これからの人生を信頼する」と。

まとめ

正しい人生のゴールをいつでも意識して生きていれば、よりよく生きるための
テクニックは、あとからついてくる。

おれの嫌いなハゲ上司に怒られたって、「まずは、理解する」ことを意識し、
じっと見る。

「あっ、ハゲがツバを飛ばして怒りという感情を使って、おれをコントロールしようとしてる。」
「ハゲがツバをトバして、上司が上手にびょうぶにハゲ立てかけた。」

ぐらいに「まずは、理解」しておこう。
正解はそのあとだ。

執着せず、心を反応させず、よりどころを自分の内側におき、
人間がいつか失うものを求めず、それを乗り越える。

人生のゴールが決まってれば、より良く生きられるさ!

ハゲた上司はそのあとだ。




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