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死ぬほど嫌いな親父の介護日記3日目

【親父が自由を求めて脱走した日】


親父がヤ○ザの若い衆を呼んで施設を脱走(退所)。
急いで帰ったら、家でのんびりしてましたww

なにがあったのか説明します!

仕事中に親父から電話。

「昨日から具合が悪くて、朝に熱が出た。早く迎えにこい」
とのこと。
(介護施設では発熱すると預かってもらえない。)

以前から親父に「2月3日はおれもお母さんも仕事が忙しくて何もできないよ」と伝えてました。よりによって、その日に発熱。

しかし...

「関係ねー!俺が大変な思いしてんだから早く家に帰らせろ!」
親父が電話で怒鳴ってますww

「その元気があれば少し安心だな」
おれがそう言ったらさらに怒ってましたww

しびれを切らした親父は知り合いのヤ○ザ関係者に電話。
そのひと自身は行けなかったようで、若い衆を迎えに行かせたそうです。

そして施設から電話が...
「○○さんが来ると言ってましたが違う人が来ました。お父様を預けて良いのですか?」

おれ : 「本人の好きなようにさせてあげてください」

ヤ○ザの若い衆が迎えに来たのは早かった!
たぶん30分かかってない...ww

「ヤ○ザの若い衆はすぐに来てくれんのに、お前ら2人(母親&おれ)は全然来ない!!」
親父スネるww

その次の日、機嫌をとるため実家で退所祝い。
喜んでましたww

【親父のひとを見る目】


「ヤ○ザって金にならないことはやらないんじゃないの?いまの親父助けたってもうすぐ死ぬんだし金にならないじゃん!」
おれは思わず聞いちゃいました。

「たしかにヤ○ザは金にならないことはやらないけど、そういうひとばっかりじゃないんだよ。」

人を見極められる親父はスゴイな。
見極めるポイントを聞くと、

「まぁ、なんとなく」

それじゃわかんねーよ!ww

親父は夜の街でいろんな人間を見てきて、自分も騙されたことあるからわかるんだろうな。

【親父エピソード】


おれが小1の頃、いきなり親父が犬を買ってきてビックリ!

あまりにも突然だったので「ポチ(仮)」と名付けました。
まぁ名前は変えることなく、いつの間にか「ポチ」に正式決定してましたが...。

その犬は雑種で、とにかく人に噛みつく!
かわいい仕草を見せたからと言って近づくと噛みつく!

最近知ったんですが、「ポチ」を売ってたペットショップって、
近所の野良犬を捕まえてきては売っていたそうです。

そりゃ、噛みつくわ!
人間を信頼してないし、怖がってんだからww

おれ自身も小4のときに左手を噛みつかれ、40年以上経った今でも傷あとが残ってますww

ある酔っ払いは「ポチ」の前で立ちションをしてしまい、チ○ポ噛まれてますww
カスリ傷だったそう。(未確認)

そんな「ポチ」だから親父のことも噛みつきました。
怒った親父は「ポチ」をボコボコに...。

「ポチ」は親父に心を折られ、尻尾がビックリするぐらい下がってました!
Tバックか!?ってぐらい下がってた!

それから親父に対しては、まったく噛みつかない!
キバをむいて威嚇はするけど噛みつかない!

親父は勝利宣言したかのように、キバむいて威嚇する「ポチ」の口元を撫でます。

おれは怖くて「お父さん危ないよ!噛まれちゃうよ!」と言っても

「これは笑ってんだよ」

んなアホなぁーーー!?

唸ってたポチも根負けして、しおれた声に...
「ぅぅぅ〜...」

「心折れてるからだ...」
心の折れた負け犬の姿...

それでも「ポチ」は親父以外の人間を無差別に噛みつき続けました。
まるでジャック・ザ・リッパーのように。

【ポチの最期】

ポチ推定年齢10歳のころフィラリアにかかり、衰弱してました。
人を噛みつかなくなり、やっと頭を撫でることもできました。
お腹がふくれて、散歩中も苦しそう。
休みながらの散歩は1時間以上かかることも。

ある冬の日。
散歩に行こうと「ポチ」のところに行ったら、体を丸めて寝てる形で死んでいました。
あまり良い思い出はなかったけど、さみしくて泣きました。

「ポチ」は生まれてきて幸せだったんだろうか?
噛みつくからみんなに嫌われて。
散歩もろくに連れて行ってもらえず。

そんなことを思い出し泣いていると親父が「山に埋めに行こう」

「そうだよな。埋めに行ってお墓をつくろう。」

車で山を登っていく途中で車を止め、
親父は
「冬だから土が凍っててスコップでも掘れない。
ダンボールのまま、そこから下に投げちゃえ」


「えーーーーーーーー!!!」

ポチを不法投棄っ!?
いくら狂犬ポチでもそれはかわいそうじゃねっ!?

「いいから早く投げちゃえ。」

「ポチごめんなぁ〜〜〜〜!!」

ポチは幸せだったのか…..?
いや、考えるのはやめよう…

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