穴あきオタマトーン@小説etc.

穴の空いたオタマトーンです お酒とホラーが好きです

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最近の記事

8年3ヶ月

友よ、君の見た目はどんなのだった? 瞳を閉じれば開花するあどけなさ。 友よ、君の声はどんなのだった? 耳をすませば聞こえる五時の音 友よ、君との休みはなにをしてた? 思い起こせば純金のふやし鬼 友よ、君の未来はどこだ? 研ぎ澄ませても枯れる収穫

    • Flat drink

      一限の概念を作った奴は恐ろしい大バカ者かとんでもない成績優秀者に違いない。何が悲しくて朝9時から眠い目をこすって学校に来なきゃならんのだ。学生だろと言われればそれまでだが、私たちはみな必修の悪魔に脅されている。首元にカマを当てられて抵抗できる人間がはたして何人いる?ある程度学校に慣れてきたころにはもうそのシステムにも慣れている。あきらめという形で。多くが不満だが誰も歯向かえない、それが一限である。 かくいう私も逆らえない一員である。朝7時に家を出て、満員電車に揺られ、あくび混

      • せっかち

        今日は少し肌寒い。かと思えば数日前は歩いているだけでタオルが手放せないほどだった。そんな日々の寒暖差にうんざりしていた時に彼はいた。 コクワガタを見ることが出来る季節は5~10月だという。クワガタムシと言えば夏のイメージが強かった私にとって梅雨入り前から見ることが出来るという事実は衝撃だった。 最後に虫取りをしたのはいつだっただろう。そもそも虫に関心を持ったのはいつだっただろう。多分耳元を飛び回る蚊が最後だ。 彼は一分のネガティブさも持たず、目測7cmの体をせかせか動かしてい

        • 初めてのサバゲー

          ロマンと刺激と筋肉痛

          ナヒーダの御御足

          ※注意 癖語りです。 世の中には様々なフェチがある。手フェチ、脚フェチ、匂いフェチ。あまり聞かないもので言うと唇の形フェチという人もいるようだ。 筆者にコレと言って自覚しているフェチはない。 もちろん綺麗な形をした手や肉付きの良い脚を見ると、おっ!となる時はある。 しかしそれはあくまで一時的な興味関心に過ぎず、執着することはない。 そう、無かったのだ。ナヒーダの御御足に出会うまでは。(見出し画像参照) ナヒーダとはなんぞや?という方のために簡単な説明を。ナヒーダとはPC、

          とかげとかげ

          子供の頃は怖かった。何をするにも付いて回る。何処へ行くにも付いて回る。そのくせ何を考えているかはまるで読めない。恐れるなという方が無理な話だろう。 思い出せないほど考えた。他者に寄り添い生きようとした。仲の良いあいつは今何を考えてる?いけ好かないアイツは何に苛立っている?気になるあの子の矢印は誰に向いている? 幸い俺は頭が良かったらしい。大抵の事は考えついたし割と当たっていた。ただお前は別だ。ずっと一緒にいるのになんにも分からない。 ずっと一緒なのに分からない自分に、何も言わ

          いい

          お酒はいい。アルコールの苦味と炭酸の刺激と果実の甘みがたまらなく美味しい。 お酒はいい。気の置けない友人とするくだらない話がやけに弾む。 お酒はいい。不安も嫌なことも全部覆い隠してくれる。 お酒はいい。普段は小っ恥ずかしくて出来ないことに踏み出す勇気をくれる。 今みたいに。

          紙一重

          時を戻せるということは案外便利じゃないらしい。 6秒だ。たったの6秒。万馬券を当てることも中学の時好きだったあの子に思いを伝えることも出来やしない。 せっかく憧れていた能力持ちになれたというのにとんだハズレだった。一発逆転なんて夢のまた夢だ。 あーあ、仕事やめてぇなぁ。 ぼんやり運転していると交差点から信号無視のトラックが突っ込んできた。間に合わない。しょぼい能力でしょぼい生き方で、しょぼい終わり方。俺らしいっちゃぁ俺らしいか。 そうだ、今じゃん! 案外役に立つもんだ。

          自己紹介

          穴の空いたオタマトーン(大学生)です。 小説、映画、漫画、動画問わずホラー作品が好きです。 不定期の更新になるかと思いますが、短編の小説を主に書いていきたいと思っています。 興味ある方、ヨロシればフォローお願いします。