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Japanese don’t like...

上記の言葉は数年前、僕が空港で勤めていた時に海外のお客様から言われたものです。突然の問いかけですが、目的語、つまりlikeの後にどんな言葉が続いたと思いますか?

正解を言うと、それは「JAPAN」でした。

僕は、香港から来たそのお客様との会話で、’’maybe  Japanese don’t like...’’これを言われた瞬間、ほんの一瞬ですが緊張感が走りました。それは日本以外の国の名前を出された時にどう答えればいいのか迷ったからです。正直に言うと、隣国に対して仲良く出来れば一番いいのでしょうが、今のところ現実を見れば理想通りではないので、複雑な感情を抱えております。ましてや客商売をしている立場上、政治的な考えをどう伝えるのかは慎重にならざるを得ない事です。

そんなゴチャゴチャした事を考えているうちに、相手からまさかの’’JAPAN’’の一言。これには返す言葉を無くしました。

その人は日本に対して好印象をお持ちです。大学はイギリス、そしてその後世界中を旅した中で、日本が一番いい国だと感じたとも話してくれました。全国どこにいても、人が優しく安全な国だからです。そんな親日的なお考えの方ですが、過去に日本で勤められていた経験があり、その時に肌で感じたものが日本人は日本が好きではない、これだったと言うのです。

僕は27歳で初めて海外を経験し、それから異文化を経験することにより、日本の文化や歴史、さらに日本そのものに対し値打ちを感じ、また祖国に対する愛情をそれまで以上に自覚するようになりました。その経験からして、香港からのお客様の一言を深く受け止めたのです。

僕はその上で、この言葉の真意は’’Japanese don’t know Japan’’にあると思います。教えられていないので知らないのです。本当は誇りに思える事が沢山ある国なのです。もっと言えば、祖国に誇りを持てるようにするのがごく普通の教育のあり方だと思います。これはカナダに留学した時に、よその国の生徒さんを見て感じた事です。

例えば、日本の文化の根源とも言える皇室について僕らは学校教育で教わる機会がほとんどありませんでした。もしも、私心を持たずに常に国民と世界の安寧と平和を祈ってくださる天皇陛下のご存在を、教育の現場で正しく教えられていたら。思わず考えてしまう問いです。

令和の御代で、126代を数える天皇陛下、男系男子、つまりお父様を辿る事により初代の神武天皇まで行き着く、他に例の無い歴史の長さと伝統を持った皇室を持つのが日本です。この男系男子の系統を護ることにより、国民の幸せを祈り続けるという理念が、古代よりこの流れの激しくなりつつある現代まで、一度も絶える事なく引き継がれてきました。

その事を正しく学んだ上で社会に出たとしたら、もう少し自分達のことに誇りを持てる国になれるのではないかと思います。そうすると、より前向きに、より明るく、また他人の為に生きて行く事が出来る社会に近づいていくように思います。

他所からの視点は自分たちの足りない事を知るきっかけになりますね。また祖国を知ることは自分達のルーツを辿る事でもありますし、生きていく楽しみの一つになります。

それを考えさせてくれた問いかけでした。

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