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第4話 『顔が赤いゾ!オセロッチ!どっきどきのバレンタイン!』

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      ☆白黒★オセロッチ!

第4話 『顔が赤いゾ!オセロッチ!どっきどきのバレンタイン!』




(路太郎との激闘を終え、天才オセロ少年オセロッチに、しばしの日常が訪れたのであった…)






寒風吹きすさぶ朝、
オセロッチはほのかな期待を胸に秘めていた。


今日は2月14日。


世にいうバレンタインデーである。

学校までの道のりも、自然と軽やかになる。



「(今日はバレンタインデーだ!もしかすると、カヲル子ちゃんからチョコレートを貰えたりして!?どんなに小さなチョコでも、貰えたら嬉しくって飛び跳ねちゃうよな~でへへ)」



オセロッチの顔はだらしなくニヤけている。



ひと際冷たい木枯らしがオセロッチの頬をなでると、
オセロッチは急にむなしくなった。



「(・・・そんなこと、あるわけないか…カヲル子ちゃんはとびきりの美人で優しくて楽しくて、みんなのあこがれ。それに比べて僕は…オセロのことなら誰にも負けないけど、勉強もスポーツも苦手で、見た目はサザエさんの中島君そっくり・・・。カヲル子ちゃんとは住む世界が違うんだ・・・)」




オセロッチは急に悲しくなり、とぼとぼと歩き出した。





「じーっ」




オセロッチの隣からなにやら視線を感じる。



「ニヤニヤしてたかと思ったら急にしょんぼりして!どーしたんだよ!?」


いつのまにかユメちゃんが隣を歩いていた。



「ゆ、ユメちゃん!居たのかよ!」


ユメちゃんは落ちていた空き缶をカンコロコーンと蹴飛ばした。


「ずっと居たよ!気づけよ!鈍感だなぁ。ぼんやりして何考えてたの?」



オセロッチは頭の中を見透かされたようで、
急に恥ずかしくなり、顔が赤くなった。



「べ、別に!なんでもないよ!」


恥ずかしさに耐え切れなくなったオセロッチはユメちゃんを置いて走り去った。



「ったく!わかりやすいやつ!」


ユメちゃんはほっぺたをふくらませた後、ぷっと吹き出した。(つづく!)







(オセロッチはカヲル子ちゃんからチョコをもらえるのか!?)


次回 ☆白黒★オセロッチ! 第5話 『ヤケちゃうなぁオセロッチ!それぞれのバレンタイン!』



☆白黒★オセロッチ! 第1話はコチラから

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