今だからこそオンラインショップ、始めました。
公式グッズは、サービスと消費者を結びつける重要な存在。
ところがコロナ禍に入り会場でのイベント開催は自粛に、
販売機会すらも設けられない状況が続きました。
再びモノを通してサービスを身近に感じていただくべく、
マーケティング担当者がオンライン販売の実現に立ち上がりました。
こんにちは。コミュニティチームのうみはるです。
2021年2月6日に開催された「オセロニアンの祭典 5th Anniversary」に合わせて、オセロニア公式グッズショップ「おせろに屋」がオンラインショップとなって開店しました!
今回は、『逆転オセロニア』"公式”オンラインショップ開設までの道のり、その裏側をお話ししたいと思います!
と、その前にnoteを書くのが初めてなのでちょっぴり私の自己紹介をさせてください。(えっ興味ない?まぁまぁそんなこと言わずに……。)
実は私、4ヶ月半前までDeNAの人事の仕事をしていました。こうして実際にプレイヤーの皆さんが直接利用するサービスに携わるのは初めてなんです。
詳しくお話すると何本も記事が書ける勢いになってしまうのでやめますが、とにかく一貫して考えてきたことは、1人1人の人に深く向き合って、知って、自分ができる範囲でのサポートをしたいということ。そんな気持ちで仕事をしていました。
そんな私がなぜオセロニアのコミュニティチームに来たのか?それは、全く違うように見える2つの仕事も、「人に向き合う仕事」という点では共通しているからです。コミュニティチームに来てからは、オセロニアンの皆さんのオセロニアへの想いと向き合い、皆さんのご意見・ご要望に全力で向き合っていくことが何よりも大切だと思っています。
この「おせろに屋」でも、グッズを通して皆さんの想いを体感し、より良い体験づくりに繋げていきたいと思います。
1. コロナ禍だからこそ、オンラインショップを開設したい!
「グッズショップをオンラインで開店しようと思っているんだよね!」
昨年の10月、チームに入って同じチームのまなてぃさんにほぼ最初に任された仕事がこのオンラインショップの開店でした。
まなてぃさん「2019年7月頃までは、リアルイベント限定でグッズを売ってきたんだけど、コロナでリアルイベントができなくなってから、全く売ることができていない状態なんだよね……。グッズ販売を心待ちにしてくださっている方もいらっしゃるんだけど、欲しくても入手する機会がない状態になっていて……。
5周年を迎えるまでに、オンライン販売という新しいチャレンジをしたいから、それをうみはるに任せたいなと思って!」
元々はリアルイベントでの販売のみで公式グッズを楽しんでいただいていた中、コロナ禍で唯一の販売機会が失われ、グッズをお届けしたくてもできない状態でした。
グッズ販売はリアルなモノでオセロニアを身近に感じていただける貴重な機会。このような状況だからこそ、その機会を再び設けたいと思っていました。
2. 欲しい人へ欲しいモノを届けるために最適な場所は?
そこでまず考えなくてはいけないのが、どこで売るかです。
コロナ禍の中での販売機会創出とあわせて、私たちには解決したい課題がありました。
▼これまでの課題
①在庫の保管と管理にコストがかかる
②在庫数を最適にコントロールすることが難しい
課題① 在庫の保管と管理にコストがかかる
在庫を保管するためには当たり前ですがそれなりのスペースが必要です。また、在庫数をリアルタイムで把握し、ショップに反映する必要があることも考えると自社で行うにはとても高い壁が見えました。とはいえ、倉庫に保管するとなれば利用料もかかります。
また、保管により質が落ちた商品を販売はできないので、品質の管理もしなくてはなりません。
課題② 在庫数を最適にコントロールすることが難しい
「おせろに屋」は、商品を大量生産して大量に販売する、ではなく、欲しい商品を欲しい方にお届けする、というスタイルで販売をしています。
そんな私たちにとって、欲しい方にグッズが行き渡らないことも好ましくないですが、多くの在庫を抱えることはリスクが大きく、どうバランスをとって在庫を確保するかに悩まされていました。ましてや初めてのオンライン販売となると販売数が読めません。
そうして在庫管理をすることに慎重になれば、結果としてニーズに合わせた商品をお届けする動きが鈍くなってしまい、まさに悪循環!
このような課題を解決できるサービスが無いかと検討してピクシブ株式会社の運営するオンラインショップ作成サービス『BOOTH』にたどり着きました。
このBOOTHは、オセロニアンの中でも「#オセロニアート」でお馴染みのオセロニアート勢の方々が、自主的に創作物を販売してくださっている場の1つでもありますね。私も素敵なグッズを何点か購入させていただいたりしています!
BOOTHを導入することで、以下のように課題を解決できると感じました。
▼BOOTHの導入で解決できたこと
①「倉庫保管サービス」の利用で在庫の保管と管理を低コストに
②『pixivファクトリー』の利用により多くの在庫を抱えなくて済むように
解決策①「倉庫保管サービス」の利用で在庫の保管と管理を低コストに
BOOTHには販売商品を安価で保管してくれる「倉庫保管サービス」があります。
こちらを利用すれば自社にスペースをとる必要がなく、一部商品の検品も行ってくれるため楽に商品の保管ができます。倉庫に在庫を送って入荷状態になると、BOOTH上に反映されて在庫管理も簡単。グッズが購入されると自動的に商品を発送までしてくれます。
実は「おせろに屋」ではオンラインショップ開店に挫折してきた過去があり、その理由の一つが、倉庫保管の際「全商品にバーコードをつける必要がある」というシステムの導入ハードルが高かったからだとか……。
BOOTHでは商品発送時のダンボールなどに指定の商品コードを記載する必要がありますが、アイテム1つ1つにバーコードをつける必要はありません。
解決策②『pixivファクトリー』の利用により多くの在庫を抱えなくて済むように
BOOTHでは、オリジナルグッズ作成サービス『pixivファクトリー』と連携が可能です。
pixivファクトリーでは1点からグッズを作成・販売でき、BOOTH上で受注販売が可能なため、BOOTH上で注文された商品を、注文数に合わせて製作・販売することができるのです。こちらを利用すれば余剰在庫が発生しないので、まさに「欲しい人に欲しいもののみをお届けする」ことが実現できます!
もちろん、ラインナップには限界はあるので、全てをpixivファクトリーで!とはいかないかもしれません。しかし、これまではどうしても販売数が少ないため単価が高くなり、製作が難しかった「ニッチなあのキャラクターのキャラグッズ」なんてものも製作できるかも……?!と夢の膨らむ強力な選択肢が増えたわけです!
■オンラインショップ作成サービス『BOOTH』
https://booth.pm/ja
※『BOOTH』についての詳細な情報は『BOOTH』公式サイトをご確認ください。
3. まだまだ超えなければならない現実的なハードルたち
これで悩みはスッキリ解決!あとは商品を売るだけ……といきたいところなのですが、現実はそうもいきません。きちんと世に向けて開店するためにはまだまだ小さなハードルがありました。
① 個人情報の取り扱い
個人情報の管理には、大変な労力がかかります。今回BOOTHを利用することによってこの管理コストを最小限にすることができました。
具体的には、個人情報に関わる部分のデータ保持はBOOTH側で完結するものがほとんどで、クライアントである弊社側が取得するのは「ユーザー識別コード」のみであることがわかりました。これは大きい……!
② セキュリティチェック
利用に当たって、社内基準に則ったセキュリティチェックはかなりハードでした。例えば20以上の項目を、利用規約と照らし合わせたり……。BOOTH側のご担当者、当社のセキュリティや法務担当メンバーと協力しながら進めました。
4. 今求められているモノって何だろう?
さてさて、こうしてやっとグッズをお届けするための”場所”を作れたわけですが、肝心の販売するモノがありません!そこで、最初の商品として5周年のタイミングに合わせた記念商品を販売することにしました。
「久しぶりに販売する商品、
5周年記念商品として販売すべきものって何だろう?」
ここには大分頭を悩ませました。
まずは「グッズを通して届けたい体験は何か?」から考え、最初に作った資料の一部がこちら。
うーん。 まだまだとてもふわっとしていますね……。
周りのコミュニティチームのメンバーは、長い間オセロニアンの皆さんと近い距離にいるため、オセロニアンの皆さんの目線に立って考えることが得意です。ところがオセロニアチームに配属されたばかりの自分にとって、同じように皆さんの気持ちを解像度高く想像することは、とても難しいことでした。
「どんなものが必要なんだろう。どんなものを欲しいと思うのだろう。」
自分の中だけで考えても具体的な企画のイメージまで繋がらなかったため、知見のあるメンバーの意見をたくさん聞きながら、少しずつ形にしていくことにしました。
「今はベーシックな商品すらお届けできていない状況。
だから敢えて幅広い方に使っていただけるような
ベーシックな商品を販売したい!」
「身につけたり、自宅に飾れるモノにすることで、
オセロニアを身近に感じていただきたい」
「届いた商品を元に、
自分でカスタマイズするという体験を
セットでお届けするのはどうか?」
などなど……たくさんの議論をしました。
そんな試行錯誤の上で完成した商品が、「オセロニアンTシャツスペシャルセット」。
商品化する上での私たちの思いをしっかりと反映できました。
▼こだわりポイント
① Tシャツにホログラム印刷されたオセロニアンロゴ
② ワッペンには刺繍で縁取りが
③ 更にカスタマイズを楽しんでいただけるよう、別売りでキャラクターワッペンセットを同時に販売
ホログラム印刷は、サンプルが届いた時に思わず「良い!」と声が出るほど想像を超えてしっかりしておりリッチ感があります。
黒色のTシャツはどなたでも着やすいデザインに、白は同系色のおしゃれな配色になっていてどちらも可愛いです♪
キャラクターワッペンセットも別売り販売していますので、好きなキャラクターの分を入手するのもおすすめです。
【2021年2月17日(水) 11:59】まで、ショップページ内から予約を受け付けておりますので、ぜひチェックしてみてください。
5. いよいよ販売開始!配信と同時に商品を公開するまで
最後に、いよいよ商品の発表&販売開始!
①公開準備
まず、必要情報を揃えて商品紹介ページを作ります。
一緒にグッズ製作をしているかじさんが、告知用の画像や、ショップページのデザインを担当しました。今までと変わらない場所を提供したいという想いで、リアルイベントの屋号とロゴを引き継いでいます。
続いて商品紹介用写真の撮影。一緒に写るポイズントードとランドタイラントですが、配置位置はかなり真面目に悩みました。(笑)
そしてこのような商品紹介ページが完成しました!
② 事前にショップページを公開
今回の商品は、「オセロニアンの祭典 5th Anniversary」配信内で発表しました。その中で少しでも生配信のライブ感を演出できたらと生配信中に裏で商品販売ページを公開、予約受付を開始するという試みをしました。
但しBOOTHの利用にはpixivアカウントの登録が必要なため、その場で登録していただくと混乱を招いてしまうかもしれません。そのため、事前に商品が無い状態でショップページのみ公開し、pixivアカウントの登録を呼びかけました。
ショップを公開した時点でグッズ販売への期待の声をいただき、身が引き締まる思いでした。
③ 配信内で商品情報を公開!
最後に、生配信「オセロニアンの祭典 5th Anniversary」内で行われた、商品情報の公開。
この裏側で、実はこんな大急ぎの流れが繰り広げられていました。
▼商品情報公開の流れ
① 配信内で、まずは商品情報を公開
② 続けて裏で商品ページをひっそりと公開!
③ スタッフが実際に手作業で確認
・商品ページへ無事にアクセス出来るか?
・実際にページ上で商品を購入して、問題なく購入できるか?
④ 出演者に合図をして、配信内で「販売開始しました」と視聴者の皆さんにお知らせ
このような流れを、本番では約2~3分の間に行いました。
配信内で情報公開する前に商品情報が出ることのないよう、商品紹介パートが終わってから商品ページを公開。スタッフ個人のアカウントから商品ページへアクセスできるか、また実際に購入できるかをチェック。ここまで完了できるまで、配信内の進行はストップしなくてはなりません。
入念にできる事前準備はしたものの、実際にスムーズに公開できるか、内心ハラハラドキドキ……。無事本番では大きな問題なく公開、販売開始することができました!
6. 今後の「おせろに屋」にご注目ください!
今回久しぶりのグッズ販売かつ、初めてのオンライン販売の中、商品自体も初めてのものを販売するに至りました。
実際に情報公開をしていく中で、SNS等を通じて期待の声やご要望など、色々なお声をいただき、改めてリアルなモノを通してお届けできることに価値があることを実感しました。
「このキャラクターのグッズがあったら買うのに……」
「こんなアイテム売って欲しい!」
……と様々なお声を有り難く拝見しています。
この4ヶ月半、この他にもいくつかの施策を担当しましたが、オセロニアンの皆さんの反応を感じられる瞬間がやはり何より勉強になり、やる気に繋がる瞬間です。
ちょうど今も、今後のグッズ展開について考えを巡らせています。これから様々な場やモノをご提供しながら、「おせろに屋」を成長させていきますので、更なる発展に期待していただけたら嬉しいです!
そして「おせろに屋」に留まらず、これからもっともっと、目の前に広がるオセロニアンの広い海に浸かって、想いを感じて、自分ができることを1つ1つ実践していきたいと思います。(とても楽しみです!)
これからもよろしくお願いします!
コミュニティチーム うみはる
〈次回の配信予定日:2021年2月18日(木)〉