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患ってから入浴が苦手になったがそれなりに克服した話

どうも、おてウニョラです。
私は心療内科に通い出してから長く患っているのですが、お風呂がとても苦手になってしまいました。それまでは長風呂が好きで1時間半~2時間くらいが当たり前だったのですが……。

最長3週間

つまるところ、21日間、お風呂に入らなかった。入れなかったと書いた方がいいのかな。
この時はほぼ寝たきりでした。食事も1日1回は食べていましたが、味を感じられなくて「美味しくない」と泣いていました。
因みにずっと同じ寝巻のまま、下着も変えずにいました。汚い……。家族に「垢では死なん」と言われながらも、後に「臭かった」と。申し訳ない。
どうして入れなかったのは……気力がなかったとしか言いようがないです。こうなる前も週に1回くらいの入浴になっていましたね。

脱衣所で体を清拭

最長期間からどうやって脱したのかは割と謎なんですが、ある日、ふと思い立ち、ボディソープを溶かしたお湯とタオルで体を拭きました。少し拭いてはタオルをお湯に入れ、搾ってまた拭き……凄く気持ちがよかったです。
そして気づいてしまいました。そこは脱衣所、すぐ横にはお風呂場があったんです。
お風呂場ってこんなに近くだったっけ……なんて思いました。しかし「拭いてサッパリしたし~」と思ってしまい、その日はそのまま久々に新しい下着と寝巻に着替えて終わりました。

シャンプーやボディソープが面倒くさい

面倒くさいと言ったらただのモノグサじゃないかって話なんですが、気力がないと何もかもが面倒になってしまいます。
お風呂が苦手になる前は様々なシャンプー、トリートメントを楽しんでしましたが、すべてが重く感じるようになりました。
シャンプー、トリートメント、ボディソープ、洗顔料……お風呂から上がってタオルドライ、ドライヤー、基礎化粧品……女って面倒くさい……。
すべてをこなそうと思っても気力が続かず、もういいやって投げ出していました。汚い。臭い。かゆい。どうしてお風呂くらい入れないんだろう? 入ったら気持ちがいいのはわかっているのに。
毛も生え放題でした(笑)。しかも毛深い。この処理も重かったですね。

全身を石鹸で洗い出す

以前、合わないシャンプーでひどく頭皮が荒れてしまった時、アトピコというベビーシャンプーを使っていました。低刺激で全身を洗える物です。これがとてもよかった。椿油配合でいい感じにしっとりしますし、もちろん肌トラブルもなく、髪もつやつやになりました。それを思い出したのです。

そうだ、全身シャンプーだ。

ていうか、石鹸だけで良くない?
アトピコという素晴らしい製品を知っているのに、私はなぜか石鹸で全身を洗う道に踏み込んでしまったのです。今でもなんでアトピコにしなかったんだろうと疑問に思っています。
しかし、視野が狭く思い込みの激しい私は「石鹸ですべてが解決する」と思ってしまい、石鹸シャンプーを検索する日々に。
石鹸で髪を洗うと「石鹸カス」というべたつく白いカスがつくけれど、お湯でよく流せば大丈夫という情報を得て、初めてのせっけんシャンプーにトライ!

流しても流してもベッタベタで、フケのようなカスが髪の毛にこびりつきました……。乾かす前はキシキシどころかギシギシです……ぶちぶち切れます。
目の粗いコームで髪をとかしながらよくすすげばいいという情報を得て、実行してみましたがやはりベタつきます。
石鹸だけではダメなのか。そう思いましたが、諦めたくなかった私はさらにネットで検索をし、クエン酸リンスの情報を得、そこから酢リンスへ一足飛びにステップアップ(?)しました。

新手のスタンド ヴィネガー・スメル・ウインド

石鹸はアルカリ性です。しかし髪の毛(皮膚も)は弱酸性なので、石鹸で洗うとアルカリ性に傾いてしまいます。それを弱酸性に戻すのがクエン酸リンスの役目です。
髪に残った石鹸カスを溶かしたり、開いたキューティクルを閉じる効果もあり、上級者の方々は薄めた酢で髪をすすぐという。そんな情報を得た私は早速、冷蔵庫から酢を拝借し、ペットボトルに酢を少々とお湯を入れ、お風呂へゴー! せっけんシャンプー後の髪に降りかけます。

驚きました。思わず声が出るほどでした。絡まり放題でギッシギシだった髪の毛がサラサラになったのです。しかも水切れも良い!
せっけんシャンプーのみの場合はタオルで拭いても拭いても水が滴り、髪が乾くまでにとても時間がかかりました。それが酢リンスで解消されたのです。

当初の「石鹸ひとつでお風呂に入る」という目標は崩れ去りましたが、仕方がない。今後は石鹸と酢でやっていこう。そんな風に思っていたのですが。

酢、臭い!! やばい!
どうにかしようと私はまたしてもネットの海へ……そして、よく流せば臭いは落ちるという記事を見て「そうか、すすぎが足りなかったのか」とよくすすぎ、さらにローズマリーを漬け込んでハーブ酢にも挑戦しました。

精神的に上向いてきた私は外出も多少するようになり(数年前なので世の中もまだ平和でした)、家族と大ファンの松坂桃李さん主演の映画を見に行きました。とてもいい映画でした。時代劇、もっと流行って欲しいです。

じめっとして蒸し暑い季節でした。私は暑がりの上に汗かきです。汗を拭きながらの帰路で……つーん、と臭いました。なんか……酸っぱくない? っていうか、酢じゃない? 酢の臭いじゃない? 私の髪から臭ってない?

風呂上がり、タオルドライ後には確かに臭います。でも、ドライヤーで乾かせば臭いは飛んで、髪の毛を鼻にくっつけても妙な臭いはしませんでした。
しかし、湿った空気と汗をかいた頭皮、それに濡れた髪……そよ風が運ぶ……酢の臭い……どうやら私はスタンド使いとして目覚めてしまったようです。スタンド名は「ヴィネガー・スメル・ウインド」にしました。

冗談は置いておいて、帰宅してから一緒に外出していた家族に何か臭くなかったかと訊ねたら答えは否。しかし、私は頭を突き出して「臭うてみて」と家族に嗅がせます。そうしたら「くさっ!!」と言われてしまいました。
どうやら酢リンスの臭いは水分で復活するようです。または、私がそれに慣れていて気付かなかった。
そう結論づけて、私の酢リンス入浴は終わりました。

せっけんシャンプー時代の終焉

それでも私はせっけんシャンプーを諦めていませんでした。楽なんですもの! 頭から顔から体からすべて同じ物で洗えるんです。流すのも一気にできます。
次にクエン酸リンスの道に入りました。飛ばしてごめんねクエン酸。これからお世話になります、と。
クエン酸リンスには粉末を溶かして自分で作る方法、市販の物をお湯で薄めて使う方法とありますが、私は市販の物を使いました。
だけれども、市販品の用法に書いてある通りに薄めて使用してもギシギシのまま。石鹸カスも溶けている様子はありません。3倍くらい濃くしてなんとか髪がサラサラになり、石鹸カスも溶けていたようなので、それでよしとしました。
クエン酸リンスに不満はありませんでした。コスパもよかったです。

だがしかし、終わりの始まりは突然でした。
せっけんシャンプーを始めて半年ほど経った頃、季節は秋を経て冬に入り――頭皮が、かゆくなりました。そして、石鹸カスとは違う白い物が頭に……。こ、これは、フ……!?

石鹸は脱脂力が強いです。
春から夏は汗もかきますし、頭皮も脂でギトギトです。しかし冬になれば乾燥し、それほど汗もかかなければ脂も出ません。

私の石鹸ひとつで入浴計画はここに終焉を迎えたのです。

終わりは始まり

石鹸のみの入浴は失敗に終わりましたが、お風呂に入る習慣がそこそこつきました。
現在は、シャンプーやトリートメントを使ってヘアケアをしています。
石鹸は体と顔を洗うのに使っていますね。でも、デリケートゾーンは石鹸で入念に洗っていたら荒れてしまったので、専用の商品を使っています。

シャンプーはボタニストのダメージケアを、ヘアマスクはフィーノを使っています。アウトバストリートメントは気が向いた時にジェノスのヘアクリームを毛先に軽く。
顔と体はパックスナチュロンのクリームソープで洗っています。これは石鹸シャンプー時代からのお気に入りなので、継続して使用しています。ふわふわ、もちもちの泡が立つおすすめの石鹸です。
デリケートゾーンはインティマです。タンポポの香りだそうですが、草の臭いとしか思えません(笑)。製品としては良い物だと思います。
あとはマペペの抗菌ヘアコームをシャンプー前の予洗いやトリートメントを髪に馴染ませる時に。これもせっけんシャンプー時代からの継続品です。
バスタオルは廃止して、大きめのフェイスタオルで体を拭いています。お洗濯も楽になりました。
髪の毛用のタオルはマイクロファイバーの物に変えました。時短になります。ありがたい。

余談

この記事を書いている時、私の酢頭を嗅いだ家族が部屋に来たので、当時の感想を聞いてみました。

なんじゃこれ!? くっさ!!

と、思ったそうです。さらに「酢でリンスするなんて、あんた奇人よ」とも言われてしまいました。
は、早く人間になりた~い……。

最後まで読んでくださってありがとうございます!