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株式投資

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この未曾有のリセッション相場を制するのは

年初来プラスとなったナスダック今年一月に中国武漢から広まった新型コロナウイルスのパンデミック化により、株式相場は急落、各国は今なお感染拡大への対応に追われており、世界経済は急速な冷え込みをみせています。 中でもアメリカ経済への影響は一際大きく、各州のロックダウンに伴い失業者はうなぎ上りに増加しており、失業保険申請件数は累計で3300万件、失業率は世界恐慌以降最悪の14.7%と、これまでに類を見ない失業者数を記録しています。 またアメリカの第1四半期のGDP成長率は-4.8

人生を変えるときめき投資法

世界を席巻する"こんまりメソッド" 近藤麻理恵さんという一人の日本人女性をご存知でしょうか。 こんまりの愛称で知られる彼女は、2010年に『人生がときめく片付けの魔法』(※1)という整理・収納術の本を出版していますが、その本が売れに売れてミリオンセラーとなり、一躍時の人となりました。 さらに2014年にはアメリカでも同書が翻訳・出版され、大ベストセラーとなっています。 その後、スペイン語、イタリア語などでも翻訳され、 2015年には米TIME誌の「世界で最も影響力のある

個別株CFDはアリかナシか

ピッグの生み出したデリバティブ アメリカに古くからある有名な相場の格言に Bulls make money, bears make money, pigs get slaughtered. というものがあります。 『強気相場でも、弱気相場でも儲けることができるが、強欲な豚だけは焼かれる』ということを指摘しています。 しかし市場にうごめく豚達は、幾度となく業火に焼かれながらも、もっと効率よく儲けたいという強い信念を持ち続け、先物・オプションなどのデリバティブと呼ばれる金

投資家が過剰なリスクをとってしまう理由

もしなれるのなら金持ちになりたい。そして金持ちになれるのならば、その時期は早いに越したことはない。 そう思っている人は多いのではないでしょうか。 しかし現実にはそう簡単に金持ちにはなれません。だからこそ世の中にはいろんな儲け話があるわけです。 投資の世界の原則はハイリスク・ハイリターン。 もし投資で短期間のうちに億万長者になることを目指すのであれば、かなりのリスクをとっていく必要があります。 しかしリスクをとればとるほどリターンが大きくなるかというと、そんなことはあ

「成長の罠」の罠

この連休は何となく投資について考えることが多かったのですが、今回はなんちゃって投資家である私のこれまでを振り返る意味も込めて、ちょっとした記事を書いてみたいと思います。 さて私が投資を始めたのは確か2014年頃だったと思います。 ご多分にもれず、米国株界隈では知らない人はいないと思われるシーゲル教授の名著、『株式投資の未来』を読んでセクター戦略に感銘を受け、当時は生活必需品、ヘルスケアというディフェンシブセクターのETFをホールドしていました。 しかしご存知のとおり、以

冷静と情熱の間で

資本主義は大航海時代に始まった?資本主義の起源には諸説あります。 一般的には18世紀のイギリスの産業革命に端を発したとされているようです。 しかし私は15~16世紀にかけての大航海時代には既にその原型があったのではないかと思っています。 当時のヨーロッパでは、調味料や防腐剤として用いられる香辛料が非常に貴重なものとして扱われていました。 そこでポルトガルやスペインを中心とした西欧諸国では、多くの交易船が香辛料の産地であるアジアの大陸を目指したと言われています。 その

株式投資というマネーゲーム

労働者の知らない世界現代の資本主義社会に生きる私たち労働者。 生活の糧を得るために毎日会社に行き、毎月決まった賃金をもらい、たまの休日には遊びに出かけます。 そんな日々を送る多くの人たちが知らないもう一つの世界があります。 それは資本家たちの繰り広げる株式市場というマネーゲームの世界です。 株価は需給の原理に大きく左右される株式は企業が資金調達のために発行する債券です。 元本が保障されない代わりに、その企業に出資した投資家には、企業の営利活動によって生み出された利益