人生を変えるときめき投資法
世界を席巻する"こんまりメソッド"
近藤麻理恵さんという一人の日本人女性をご存知でしょうか。
こんまりの愛称で知られる彼女は、2010年に『人生がときめく片付けの魔法』(※1)という整理・収納術の本を出版していますが、その本が売れに売れてミリオンセラーとなり、一躍時の人となりました。
さらに2014年にはアメリカでも同書が翻訳・出版され、大ベストセラーとなっています。
その後、スペイン語、イタリア語などでも翻訳され、 2015年には米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出、近年ではNetflixでも特集が組まれ、彼女の提唱する「ときめき整理収納法(Konmari Method)」は今や世界中でその名を轟かせています(※2)。
さてそれほどまでに有名になった"こんまりメソッド"ですが、この整理法を一言で言うと、モノを断捨離する際に「ときめいた」物だけを残し、それ以外のものは全て捨てるというものです。
こんまり氏はまた、
片づけは『過去に片をつける』ことであり、その結果、人生で何が必要で、何が要らないか、何をやるべきで、何をやめるべきかが、はっきりとわかるようになる
と解説しています。
つまりこのときめき整理法とは、単なるモノの整理整頓にとどまらず、それによって人生を変えるものであると彼女は言っているのです。
この斬新なコンセプトこそが世界中で受けている理由なのかもしれません。
※しかし近頃になってこんまり氏は物販にも力を入れ始めており、これはクロスセル、つまり商品を買わせるために顧客に物を捨てさせ、その空いたスペースにときめきアイテム(自社製品)をねじ込むというマッチポンプではないかとも言われているようです(※3)。
なかなかのビジネスセンスです。
ポートフォリオが片付くときめき投資法
さてこのときめき整理法ですが、そのコンセプトは投資家にとっても一考に値するものではないかと思います。
個別株に投資している人ならわかるかもしれませんが、個別銘柄についていろいろリサーチしていると、ついあれもいいな、これもいいなと株を買入れてしまい、無秩序に吸収合併を繰り返すコングロマリットのような乱雑なポートフォリオになってしまいがちです。
そうしてポートフォリオが雑多なものになればなるほど、当初目指していた投資の方針はブレ、投資家として迷走してしまいやすいものです。
ですがそんな時こそ、先のときめき整理法を投資にも活用すべきではないかと私は思います。
ある銘柄と相対した瞬間に感じられる第六感、自らの持てるときめき力を発揮し、直感的に銘柄を取捨選択し、厳選していくのです。
このときめき投資法を実践することで、あなたのポートフォリオは生まれ変わり、そしてあなたもまた、より洗練された投資家になることができるというわけです。
しかしどんなモノにときめきを感じるかが千差万別であるように、どんな銘柄にときめきを感じるかは人それぞれです。
誰にも見向きされない倒産すれすれ企業の紙くずのような株券に異常なときめきを感じ、そういった株ばかりを集めてしまうというような特殊な投資家も中にはいるかもしれません。
しかし株式投資に唯一の成功法が存在しないように、そのときめき方も人それぞれで良いのだと思います。
ただし普段から周りの意見に振り回され、ときめき力が鈍ってしまっていては成功はおぼつきません。
自分の直感を信じ、ときめき力を鍛えるための日々の鍛錬は必要です。
そうして鍛えたときめきパワーが投資家を爆益の彼方へと運んでくれる。
そこに私はまた、ある種のときめきを感じるのです。
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