2年半前に新人だった側から

はじめに

 統一地方選挙に挑戦された全ての候補の皆様、大変おつかれさまでした。
 嬉しい結果を手にした方には、その成果につながる多くの方々に対して感謝の気持ちを忘れないようにお伝えしたいと思います。勝利は、個人の力だけではなく、支持者や投票者、スタッフなど多くの方々のご協力があってこそ成し遂げられたものです。

 一方、悔しい結果となってしまった方々には、負けた原因を一人で背負い込まず、前を向いていただけるようお願いいたします。選挙は常に厳しい戦いであり、勝ち負けがつくものです。しかし、負けたからといって自分を責めることはありません。次に向けての課題を見据え、前進することが大切です。皆様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 今回の場を借りて、私がこれまでに経験し、考えてきたことを共有させていただきたいと思います。まだほぼ新人として、まだまだ未熟な私ですが、これまでの過程で得た知識や経験を、皆様にお届けできるよう努めてまいります。もしご参考になるようであれば、光栄に思います。

当選後の変化

 私も、2020年10月の能勢町議会議員補欠選挙、2021年4月の能勢町議会議員選挙と2回の選挙を経験しました。私は出身地以外での立候補となりました。そのため、これまでに地元で長年活躍されてきた方々には、心から敬意を表します。また、私が見ず知らずの人物であったにもかかわらず、多くの方々が私を支援してくださったことに、今でも感謝の念を忘れたことはありません。

 自治体の規模が大きくなると、情報収集が難しくなることもあると思いますが、私は周りの方からのアドバイスや情報を大切にするようになりました。そうすることで、様々な角度からの情報を収集することができ、より多くのことを学ぶことができました。

 周りからの情報に敏感になることは、政治活動においてとても重要なことだと思います。地域の皆様とのコミュニケーションを深め、地域の声をしっかりと聞き取ることで、市民の皆様が抱える問題や課題を理解し、適切な政策提案をすることができます。私は今後も、地域の皆様とのコミュニケーションを大切にし、周りからの情報を敏感に受け止めながら、地域の発展に貢献してまいります。

活動する中での葛藤(仕事編)

 議員になってから、私が普段行っていた農家の仕事は、制限されることが多くなりました。農家の仕事は、作業するタイミングや時期がとても重要なため、公務の都合で作業ができなかったり、途中で中断せざるを得ないことがあります。そのため、公務と農業を両立するのは、なかなか大変なことです。
 農業においては、常に実際に手を動かしながら情報を収集し、効率的に作業を行うことが大切です。この姿勢は、植物や販売先に対して真摯な姿勢を示すことにもつながります。現在は、時間に余裕のある時に、新たな視点から「儲かる農業」を模索しています。価値のあるものを見つけ、生産性を上げるために、頭を使って考えています。
 私が行ってきたことは、幸いにも少し変えた形で引き継いでいただけているので、そのサポートをする形で続けることができています。新しい議員として当選された方も、仕事の職種が違っても、働き方はやはり変わってくると思います。そこで周りの方に相談し、最適な働き方を見つけることが大切です。

活動する中での葛藤(議員編)

 新人議員の皆さんは、「これからいろいろ変えていくんだ!」という意気込みを持っていると思います。私もそうでしたし、今もその思いは変わっていません。しかし、想いだけではすぐに現実が跳ね返ってきます。その経験はとても貴重だと思います。もしうまくいっても、それは運が良かったり、周りのサポートがあったりということがあるので、常に謙虚な姿勢を持つことが大切だと思います。
 逆に、当選後、思っていることが実現できずに悩む場面も増えてくると思いますが、そこからが本当の活動の始まりです。自分の立ち位置やできることを見直し、不足している知識や経験を積極的に取り入れるように心がけてください。これが次のステップにつながります。

私のやっていること

 私は現在「大阪維新の会(日本維新の会)」に所属しています。同じ目標を持つ人々がいることは、励みにもなり、また相談できる相手としても心強い存在です。今回の統一地方選挙でもそうですが、応援は頭を使い、地元では体験できないことを経験できます。これからも機会があれば積極的に応援はしていきたいと思います。
 また、最近は地元活動、政党活動だけではなく、広く新たな知見を得るために「公民連携議員」という活動にも積極的に参加しています。

 人口減少や地域格差、経済活動の変化に対応するためには、民間との連携が必要だと感じました。自分自身を民間と行政をつなぐ存在と位置づけ、地域をより良くするための取り組みを始めています。

最後に

 議員となり、生活スタイルが変わったり、周りの人との関係性に変化が生じ今までにない悩みがでてくると思います。しかし、これらはすべて新人議員が通る道ですので、抱え込まずに周りの人に相談したり、息抜きをする方法を見つけたりすることが大切です。
 私はみなさまのこれからの活動がより良いものとなることを願っており、自身も負けないよう頑張ってまいりたいと思います。


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