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政治関係は非効率?同期型、非同期型コミュニケーションについて

1月10日、11日の木下斉さんのVoicyで、同期型、非同期型のコミュニケーションについての放送を受けて、議会や政治関係ではどうだろうと考えてみました。



0)同期型、非同期型コミュニケーション

 まずは同期型、非同期型コミュニケーションについての簡単な説明をいたします。

同期型コミュニケーションとは、2人以上の人が同じ時間に、同じ場所で、情報をやり取りするコミュニケーションのことです。対面の会議や、オンライン会議、電話などが同期型コミュニケーションの例です。

メリット
リアルタイムでコミュニケーションができるので、相手の反応をすぐに確認することができます。
複雑な内容や、意思疎通が必要な内容をやり取りするのに適しています。
同じ時間を共有することで、一体感や連帯感を醸成することができます。

デメリット
時間や場所が限定されるので、参加者が制限される可能性があります。
会議や電話が長引くと、参加者の集中力が途切れる可能性があります。

同期型コミュニケーションは、即時性や双方向性、一体感や連帯感を重視する場面で効果的です。

非同期型コミュニケーションとは、2人以上の人が同じ時間に、同じ場所でなくても、情報をやり取りするコミュニケーションのことです。メール、チャット、SNSなどが非同期型コミュニケーションの例です。

メリット
時間や場所の制約がないので、参加者が制限されません。
自分のペースで情報を処理できるので、集中力を維持することができます。
記録として残るので、後から確認することができます。

デメリット
リアルタイムでコミュニケーションが取れないので、相手の反応をすぐに確認することができません。
複雑な内容や、意思疎通が必要な内容のやり取りには適していません。

非同期型コミュニケーションは、時間や場所の制約が大きい場面や、自分のペースで情報を処理したい場面で効果的です。

 同期型コミュニケーションの中にオンライン会議も含まれますが、場所の同期が必要ない分ことから、半同期型といってもいいかもしれませんね。
 情報の共有であれば同期型である必要は全くありません。逆に何かを決める際は逃げ場をなくすために同期型の方が向いていることもあります。今一度会議を何のために開くかを考えていきましょう。

1)議会の場合

 同期型オンリーといっても過言ではないです。最終の議案に対する討論や賛否については同期型でなければならないと思います。しかし、それ以外の事前説明では各部局の部長クラス(課長クラスもたまに)が集まるわけですが、議案にが提出されていない部の部長が会議に出席する理由はみあたりません。その分別の業務に時間を当てたほうがよっぽど効率がいいです。というか、議会中は基本的に行政の仕事はストップします。現在から将来必要なことを条例制定、条例改正で行うからですね。事前に動画なりテキストなりで、行政用語ではない説明文書をつけていただければ大概のことはわかりますし、それに対して直接質問をすればいいことなので、むしろ非同期型コミュニケーションのほうが向いていると言えます。議会のDX化を考えるときはここまで突き詰めていく必要があるでしょう。まぁ、大体は財源の問題から断念することが多いですが。

2)政治分野を見た場合

 政治は集まってやるのが義務と言われればそれまでですが、そのための移動時間、費用等が無駄そのものと言えるでしょう。地方自治体であればそれほど移動距離はありませんが、国会議員であれば全国各地から東京に集まります。DX化というなら、こういう無駄な移動というものをトランスフォーメーションしてほしいですね。結局地元に帰るのは、選挙期間中以外にも選挙活動をするという意味もあるからですね。今では、写真を撮ってテキストをつけて送れば確認はできますし、動画で伝えることも簡単になりました。現地現場主義は結構ですが、託された時間をぜひ有効活用してほしいなと思いますし、自分自身そのような方向にシフトしていきたく思います。
 また、国会においては質疑に無関係な閣僚も出席する場合がありますが、あれは国益を著しく損なっていると自覚すべきことでしょう。国家間のやり取りにおいては、事前に非同期型コミュニケーションで詰めておき、最後の後押しや、次の懸念事項の共有を同期型で行うことがあります。その重要な行為が、無駄な会議に出席する必要があるということでどれだけ日本の国益を損なっていることでしょう。

【まとめ】

 議会や政治分野を中心に同期型、非同期型コミュニケーションについて簡単に述べてみましたがいかがでしたでしょうか?私は非同期型コミュニケーションを強く推進したく思いますし、何より電話が時間泥棒なので好きではありません。電話に出れずに掛け直し、それに相手も出れずにまた掛け直しというやり取りはみなさんも経験があると思います。必要事項をテキストで送っていれば簡単に終わります。こういった物事を進めるリズムが最初から合わない相手とは結局うまくいかない事が多いのではないでしょうか?
 一方、非同期型コミュニケーションを推進するにしても、情報を的確にまとめるというスキルは必要なので、日常から発信活動や情報の取りまとめなどで経験を積んでいきましょう。
 どちらが優れているというわけではありませんが、せっかく時代とともに手に入れたツールは効果的かつ効率的に役立てるようにしましょう。

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