見出し画像

【90年代ロック名曲選】Three Days- Jane's Addiction

90年代を駆け抜けたロックの名曲たち。その魅力をサクっとご紹介♪


5/18,20に行われたRed Hot Chilli Peppersの東京ドーム来日公演2Days。
ライブ行かれたかた、いかがでしたでしょうか?

SNSなどであがってくるライブの感想を見てしまうと、とても羨ましく思う次第なのですが、自分は"とある理由"がありチケットとることを逡巡し、結局断念してしまいました…

その"とある理由"というのは、
ジョン・フルシアンテ復帰と同時にクビ宣告されてしまったジョシュ・クリングホッファー。
(ジョン脱退後の10年間もの期間を支えた)その最後が居たたまれなく、どこかしらそれがひっかかっていて、、、というのが理由です。

たぶんファンは、「レッチリのギター = ジョン・フルシアンテでしょ!」という感じで、復帰はもちろんウェルカムが大多数だと思うのですが、自分の場合は嬉しい反面、なんか諸手を挙げて喜べなかったんです。

なぜならジョシュ期2枚目のアルバム「The Getaway」が個人的に好きで、振り返ってみると近年5作※の中では、1番好きな作品です。

※たぶん「Stadium Arcadium」と比べても愛聴した

というのも、レッチリの新しい方向性が随所に感じられ、次のアルバムも期待できる出来でしたし、リードシングルのDark Necessitiesや、他にもSick LoveGo RobotDreams of a Samuraiなどなど、良曲も盛りだくさんでした。

そんな傑作だった「The Getaway」がジョン復帰によって、名盤である5thAL「Blood Sugar Sex Magik」後に脱退したジョンの代打として加入したデイヴ・ナヴァロ期の「One Hot Minute」と同様に、レッチリの歴史のなかで”無かったこと”にされてしまうじゃないかと…

今回ライブのセトリみると、やっぱりというか案の定ジョン期以外のアルバムは演奏されなかったですね。。。

バンド運営はもちろんメンバーや関係者の決定が第一で、それを一介のファンがどうのこうの言うのは筋違いかと思いますが、なんかシックリこない複雑な思いを抱えて今に至っているというのが正直なところです。

ということでレッチリ歴史に無かったことにされてしまっている、デイヴとジョシュ。

そんな二人が奇遇にも代替わりでメンバーとなっているバンドが今回ご紹介するJane's Addictionです。
デイヴはオリジナルメンバーのひとりですね。
ジョシュはデイヴが体調問題で抜け、その代わりのサポートとして直近加入しているようです。

ということでかなり横道に逸れまくりましたが、そのJane's Addictionが1990年にリリースしたAL「Ritual de lo Habitual」から”Three Days”をご紹介します!

▼DATA
Songwiter(s) :  Jane's Addiction
Album : Ritual de lo Habitual
Released : August 1990


アーティスト情報

Jane's Addictionは、1985年に米ロサンゼルスで結成されたロックバンドです。

▼メンバー構成
ペリー・ファレル(Vo)
デイヴ・ナヴァロ(Gt)
エリック・エイヴァリー(Ba)
スティーヴン・パーキンス(Dr)

「オルタナティブロックといえば?」と聞かれたら真っ先に思い浮かぶバンド。
1980年代の産業的なロックに対するカウンター的な位置づけで、様々な音楽要素を取り込みキャッチ-でありながらも、どこか陰鬱な退廃的な匂いがする音楽観が当時の若者にリアルに感じられ人気を確固たるものとしました。

ペリーの高音ボーカル、デイヴのHR/HMギター、どこかしらファンクを感じさせるエリックとスティーヴンのリズム隊が特徴的。

ペリー・ファレルを中心としたバンドということもあり、その彼の独善的な振る舞いに嫌気がさし、仲たがいしてメンバー出入り、そして解散→再結成が結構多いバンドでもあります。

そんなペリーは米3大音楽フェスのひとつでもあるロラパルーザを創設したヤリ手でもあります。
解散ライブをどデカくやりたいという勢いそのまま、アンダーグラウンドなインディーロック、ヒップホップアーティストを巻き込んだ一大ツアーを成功させた、いわばオルタナティブを体現した人物ともいえます。

"Three Days"の魅力

"Three Days"はメジャー2作目かつこのバンドの最高傑作といえるアルバム「Ritual de lo Habitual」に収録されている10分を超える長尺の楽曲です。
しかもシングルカットもしたというのだから、商業無視したヤンチャさが何とも凄みを感じさせます。
こんな尺は、まさにプログレですよね。

曲構成も3つのパートに分かれていて(自分は耳がお子ちゃまなもんで、お恥ずかしながら2つ目から3つ目の変わり目がよくわかりませんが…)創作性の高さが伺いしれます。

陰鬱なベースラインから始まるイントロからスロースタートしていく序盤、しばらくしてそれに痺れ切らしたようにタムをドカドカ叩き込んでくるドラムのところが個人的なツボです。

そして何と言っても特筆すべきは、デイヴ・ナヴァロのギター!

バッキングも良い感じなのですが、ソロがとんでもない弾きっぷりをみせてくれます。
この曲の支配者の如く畳みかけてくるギターフレーズは一聴の価値有りです!
それはもうレッドツェッペリン”天国への階段”のジミー・ペイジを想起させる神プレイ。めっちゃ大好物です。

10分という長さをまったく感じさせないドラマティックな展開がてんこ盛りの”Three Days”、ぜひご一聴ください!


ということで、今回はJane's Addiction"Three Days"を紹介しました。

オルタナティブの代表格として、80年代後半から90年前半を駆け抜け、今もなおライブをこなしています。これってなかなか凄いことですよね。

ちなみに余談ですが、ペリー・ファレルのファッションが個性的でカッコいいんです。スカーフがとてもキマっているんですよね~

同じスカーフ使いでも、ポール・ウェラーの場合はしっかりトラッドで紳士に見えるのに、ペリー・ファレルのそれはセクシーを印象付けるアクセントとなっているっていうのも、まさにオルタナティブだなーと思います!

紳士 vs セクシー

ということで、
ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?