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いろいろあるから人生楽しい 楽しく生きる vol.29 ~ 仕事観を変える出来事 ~

老健に勤め始めて5年が経過した頃、セラピスト対象の老健の研修会に参加を命じられ、東京へ研修に行くことになった。

私の中では、遊びに行けるぜー。の方が強かった。

研修は、2日間、200名の参加だったと思う。
初日は、座学。
ただただ、座って聞くだけの一日。
2日目は、入所リハグループ、通所リハグループ、短期入所療養介護グループ(ショートステイ)の3つのグループに分かれ各グループ6名程度で構成され、テーマに対してのディスカッション。

私は、通所リハに申し込んでいたのだが、なぜかショートステイグループであった。
当時のショートステイのイメージとしては、レスパイト(お預かり)が主であると、それが当たり前であると考えていた。

たしかに、レスパイトもショートステイの重要な役割でもある。
しかし、老健という役割を考えると、レスパイト目的での利用だと意味合いが変わってくる。
なぜなら、老健の役割は、病院と在宅の中間施設であって、リハビリにより在宅復帰を目指す場所だからである。
もともと、人見知りはしない。
相手との距離の詰め方も出来る方。
話をするのが好き。であったため、苦ではなかった。
ディスカッションを行う中で、私の中で何かが覚醒した。

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ん?レスパイトから以外での老健役割って・・・
ショートステイにおけるリハビリ実施の介護保険点数は高い。この意味を紐解いてみた。
一時的に落ちた能力をショートステイを利用し、リハビリにより、改善し、また在宅へ戻るために保険点数が高いのではないか?

だったら、リハビリに特化したショートステイがあってもいいんじゃないか?

例えば、リハビリ合宿なんかはどうだろう。
同じ通所リハに通う、友人同士の会話を想像してみる。

A氏:「最近、脚が弱ってきて立ったり座ったりが、きつくなってきたから、今度のサマー合宿に参加しようと思ってるんよね。B氏も一緒に合宿参加せんね?」
B氏:「わしも、最近足腰が弱って来とると感じとるんよ。よし。一緒に合宿に参加しようかね」

春夏秋冬のリハビリ合宿を開催したら、上記みたいな会話や目的・目標が明確なショートステイになるんじゃないか?
このディスカッションが大いに盛り上がった。

今までこれが当たり前やこれが常識と思っていたことが、考えることで違った見え方をすることに気づいた。

(後に、目的を持ったショートステイ『シーティングショートステイ』に繋がってくる最初の最初であった。)

この時、私は、全国からセラピストが集まる研修会って楽しい。東京遊ぶところたくさんあるし楽しいと思ってしまった。
これが、のちに私を大きく変えることになるターニングポイントであった。

ちなみに、『短期入所療養介護』っていうネーミングが悪いと思う。
特に療養介護の部分。
『短期入所強化型リハビリ』とかに変われば、イメージも変わりやることも変わるのにと思ってしまう。

これを機に、東京である研修で、セラピスト向けで、資格摂れるようなものないかな?とネットをウロチョロして、見つけたのが、日本シーティングコンサルタント協会の研修であった。

次回、シーティングとの出会い インプットからアウトプットへ


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