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忘れもしない日 ~人生のターニングポイントvol.7~ 外泊

2月10日(火)

義足の採型をしました。
もちろん初めての義足を作ります。

不安と緊張と高揚感、色んな感情があったように思います。

義肢装具士さんが、丁寧に説明をしてくださり、一生懸命私の残された脚を採型している姿を見て、
『表情や言葉遣い、声のトーンや仕草、行動、態度』
いろいろなものがプロフェショナルだと感じました。

1週間後に仮義足が完成し、本格的な歩行練習が開始されます。

この日、事故以来、初めての外泊をします。
タクシーを呼び家まで帰る道のり、時間にして20分程度、
そのタクシーの中で、横をすれ違う車に恐怖を感じ、
ずっと、タクシーのつり革を掴んでいました。

この日記には
家につき、家には入れたとき、
嬉しさで自然と涙があふれてきた。
やっと帰ってこれた。
やっと帰ることが出来たと心から思った。
家のトイレにも行くことが出来、自信に繋がった。
今日のこの帰宅、実家での食事は一生忘れないであろう。

※当たり前のことが、当たり前にできることに喜びを感じることが出来た。
 のちにこの経験が、セラピストとしての基盤になっていく。

2月11日(水)
先日から、彼女も泊まってくれたため、翌日の朝横を見ると、すごく懐かしい感じ(日常的な)がした。
次、会えるのは1か月後になるから、
1か月後は今より変わった自分を見せてやろうと思った。
義足が出来るのが楽しみでしょうがない。
早く歩きたい。

病室表情

※表情も良くなり、次に進んでいる感じの写真です。

やっぱり人はひとりでは、生きていけない。
支えてくれる人がいて、支える人がいる。
これが人だもの、これが生きるということだもの

                  しょたを

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