otari sap bakery club

樹液を使う食品作りを通じて、森林資源の活用を進めるグループです。

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最近の記事

otari sap bakery club の設立へ到るまで⑤ 分析とビジョンの提示

 長野県小谷村の中谷地区の中谷開発委員会(中谷地域づくり協議会)が樹液採取の取組を始めたのは、平成28年2月28日のことです。  その年は、いろいろな木に孔を開けてみました。  3月6日には、『おたりの雑木の樹液利用勉強会』と称し、長野県林業総合センターの研究員を招いて学びました。  カナダのメープルシロップと2月28日に設置したポリタンクに貯まった樹液を煮詰めて作ったメープルシロップを食べ較べてたりして、今後の可能性を大いに感じた日でありました。  そして、全国の事

    • otari sap bakery club の設立へ到るまで④ 小谷(おたり)樹液プロジェクト

       平成26年10月、小谷村の中谷地区では、自分たちの周りの森林をこれからどのように活用していくか、話し合いました。そのとき決まったのが、イタヤカエデの樹液を採ってみることでした。  しかし、その年は「長野県神城断層地震」が11月22日に発生したため、中谷地区は甚大な被害を被り、樹液どころではなくなってしまいました。  実際に樹液の採取を始めたのは、平成28年2月からです。  計画から5年、「otari sap bakery club」が出来るのは、中谷地区の活動があった

      • otari sap bakery club の設立へ到るまで③

         Facebook を通じて大町市のカフェ「Lien」(リアン)の松本公子さんは、樹液を使ってみたい、と連絡してくれました。  松本公子さんは、カフェを始める前は内輪の仲間を集めて「パン教室」を行っていました。森林(もり)づくりコーディネーターの山口真保呂のパートナーが誘ってもらって「パン教室」に通っていたため、以前からよく知っている方でした。  松本さんの作るパンは、いつも美味しくて、また、「パン教室」後に振舞ってくれる昼食もとても美味しかった、とパートナーから聞かされ

        • otari sap bakery club の設立へ到るまで②

           「第1回おたりの森のスイートフェスタ」は、ほんのり甘味があって煮詰めればシロップになるイタヤカエデの樹液を「森のスイーツ」と位置付けたものです。そして、ヤマブドウ、サルナシ、オニグルミやブナの実などは、みんな「森のスイーツ」。  将来は、そうした「森のスイーツ」を使った食品作りの関係者が集まって大きな祭典になることを思い描いて森林(もり)づくりコーディネーターの山口真保呂が名付けました。  小谷村中谷地区の中谷開発委員会(中谷地域づくり協議会)は、こうしたイベント開催に

          otari sap bakery club の設立へ到るまで①

           長野県の小谷村の中谷(なかや)地区が5年前から取り組んできた『小谷(おたり)樹液プロジェクト』。  カエデ類は、冬季に幹に孔を開けると、糖度2~3%の樹液を採ることが出来ます。多いときには、一晩で20ℓも出ることがあります。  その樹液を糖度66%まで煮詰めると、国産メープルシロップを作ることが出来るのです。40分の1の量になるまで煮詰めるようになる、と言われていますが、実際に煮詰めてみると1/60~1/100にまで減ることがわかりました。仮に1/40としても、40ℓの樹

          otari sap bakery club の設立へ到るまで①