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単なるお酒好きが、バーテンダーになるまで

こんにちは、まむです。

20代の頃、劇団の活動と並行して、バーテンダーをやっていました。
そのうち劇団をやめ、バーテンダーを続けて専業に。
それまでの経緯をまとめようと思います。

バーテンダーになりたい人が、私の体験を読んで、何かの参考にしてくれれば良いな。

ダイニングバーとオーセンティックバー

初めてドリンクメイクの仕事をしたのは、ダーツ&ダイニングバー。
24歳の頃。
ダーツ要員で入ったのに、全くダーツが上達せず。
ふてくされて、バーカウンターにこもるようになった。

そこで一通り、リキュールとカクテル中心にお酒を覚え、
ステアやビルドやシェイクを覚え、お酒の読み方や種類を覚えた。
サーバーや、バーガンの使い方や手入れも覚えた。
あと飲みまくった。

「バーテンダー」というよりは、単なるドリンカーでした。
蒸留酒はめったに出ないし、種類は少ないし、ドリンクに使うのは製氷機の氷。
カクテルよりも、コロナやジーマの方がお客さんには好まれた。

その後、格好良い上にお酒も飲み放題なバーテンダーに憧れて、
都心のオーセンティックバーで働き始めた。

バーのお客様は富裕層。
バックバーは見たことないお酒だらけ。
業務の大半はボトル拭きと氷割り、フルーツやジュースの仕込み、
あとはお客様の案内や掃除など。

お客様と住む世界が違い過ぎて、全く話ができない。
お酒も詳しくないから会話には自信がなく、接客らしい接客はできなかった。

カクテルは必死に覚えたものの、作る機会はない。
ベテランスタッフが多かったので、サポートすらさせてもらえず。
努力したけど追いつけない。
そうこうしているうちにお店の経営で色々やばいことが発覚して、
辞めた。

本格的に修行できたのは街場のショットバー

オーセンティックバーのあとは、イングリッシュパブなど、カジュアルなお店中心に働いた。お酒の銘柄は覚えやすいし、ホール業も楽しい。

働きながら、純粋にお酒が飲みたくて近所のショットバーに通うように。
オーセンティックで、ウィスキーが200種以上ある店。
お店のウィスキーを片っ端から飲んで、店の人と意気投合した。

週末だけ、働かせてもらうようになった。この時、27歳。

そこでシェイクやステア、ハンドメジャーなどいちから叩き込まれ、
店に一人で立ち、ウィスキーエキスパートの資格を取った。
劇団をやめ、掛け持ちしていた他の仕事もやめ、バーテンダー専業に。

上司や先輩、色んなお客様に助けられながら
バーテンダーになった。

バーボンを使ったオリジナルカクテル「イブ」。確か「アダム」も作った。

こんな感じで、カジュアルなバーとお高いショットバーを行ったり来たりして、ようやくバーテンダーとして働ける場所に落ち着きました。
とさ。

バーテンダーになるには

なるのは、簡単です。未経験OKなとこに応募して受かるだけ。
個人的には、スクールにまで通う必要はないと思ってる。

知識や技術はあって当たり前。とにかく勉強と練習あるのみ。
練習すれば上手になるから、大丈夫。話術も経験積めば何とかなる。
どんなバーテンダーも、頑張ってればお客様はつく。

大変なのは、居心地よく働ける場所を見つけること。
他の職業と同じ。
働く店の仲間と、その店のお客様との相性が大事です。

ある程度スキルがついたら、いろんな店に足を運んで、通って。
「ここ好き!」と思える店を見つけて働かせてと交渉するのが良いと思います。
ちなみに私は過去1度、「女性は雇ってない」という理由でフラれました。
でも3つのお店で「働いてみる?」という声掛けをいただきました。

独立を目指す人へ。
「修行はそこそこにして、若くて勢いのあるうちに借金して店作っとけ!」
と、私の師匠が言ってました。

バーテンダーって大変?

現役時代はよく聞かれてました。
肌もあれるし、夜型生活で太るし大変です。
暴れるお客様がいたり、お客様同士でトラブルがあったり
男女のもめごとが勃発したり、大変です。

めったにないけど、セクハラまがいのことを言われたりもします。
師匠には、「女だとなめられるから、歯を出して笑うな」と言われてました。

でもバーのお客様は、クセが強めですが基本的に良い人ばっかりです。
こっちが良い人なら、良い人がお店に集まってきます。

さいごに

現役バーテンダーでもないのに、色々思い出して書いてみました。
個人の経験にもとづく所感です。あしからず。

また何か思い出しながら書きます。
それでは。

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