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[サツドウ(週刊ヤングマガジン)]

今回ご紹介する作品は週刊ヤングマガジン(講談社)で連載中の「サツドウ」です。まだが始まったばかりで今週発売の9号で2話が掲載されたばかりです。

どこにでもいる平凡なサラリーマン。…になりたいと願う赤森六男は、代々続く古流殺法術の家に生まれた天才格闘家だった。六男の目指す平凡リーマンライフが、半グレ・ヤクザ・格闘家たちによって乱されていく――。新時代のアクションエンタメ、静かに爆誕。
週刊ヤングマガジン9号(講談社)より引用

主要登場人物

・赤森六男
 仕事を押し付けられがちなサラリーマン。残業過多でしんどい日々を過ごす。「六男」というだけあって上に五人の兄がいる六人兄弟の末っ子。
筆者作成

赤森六男は背神活殺流拳法を継承する家(道場を運営)に生まれる。その流派は伝説の殺法術と呼ばれ恐れられている。

既に三人殺している

これでお前は3人目。目標達成だ。じゃあ次は10人抹殺といこうか。
週刊ヤングマガジン9号(講談社)より引用

幼少期に父親からこう声を掛けられており、既に三人を殺害してしまっている模様。もしかしたら十人かもしれない。「お前は一族で最も殺しの才に恵まれた男だ」(9号より引用)という評価をもらう優秀な子どもだった様子。

現代社会に潜む異物

現代社会に潜む異物、というテーマに共通するのは現在 週刊モーニング(講談社)で連載中の「平和の国の島崎へ」「寄生獣」も同様かもしれない。なので、こちらも同時に読むことをお勧めします。

最近の作品の持つ傾向だと思うのだけど、"殺し"を突き詰めるというのがあるように思う。本作「サツドウ」でも、「乾電池タイプの威嚇用スタンガンでは人は殺せない 使うならテーザーガンだ」、というようなセリフも登場する。それだけ読者が(あるいは作者が)リアリティを求めている証左なのかもしれない。

実は、週刊少年マガジンで連載されていた格闘マンガ「無二の一撃」がつい最近に終話を迎えてしまった。サツドウと似た世界観をもつ作品なのだが、これだけ早期に連載終了とあっては、作者は満足に描ききれなかったことと思う。

だからということではないが、ある意味同じマガジンブランドの中で描かれる格闘マンガ。無二の一撃が描ききれなかったことを、ヤンマガ誌面で見せて欲しいというのが、この作品に対するわたしの想いだったりする。

みなさんも、一緒に見届けましょう!


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