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仲人が、「おみあい写真」を撮る理由

皆さん、「お見合い写真」って知っているだろうか?私が、思い出すのは、天海祐希主演のドラマ「離婚弁護士」のシーンで、着物を着た女性弁護士、「天海祐希」が町の写真館でお見合い写真を撮り、店主が「あまりにもいい写真だから」と店頭に晒され、天海祐希が憤慨するという話だ。なぜか?「お見合い写真」聞くと、このシーンを思い出してしまう。

お見合い写真というと、和服でかしこまった格好で、大判の写真で、大それた写真というイメージがある、「昭和かよ!」その通りである。今でもお見合い写真はスタジオ撮影が主流でだが、結婚相談所と提携しているスタジオが多く。大半の相談所は、スタジオ撮影だ

様変わりしたお見合い写真

今は当たり前だが、着物は着ない、男性ならスーツ、女性なら、ワンピースまたはツーピースが基本、背景も白ホリが多かったか、最近は、ほぼ英国ガーデン風の合成写真である。たぶん、AIを使った背景もある。DPEに起こさない(現像写真にしない)、白い額に入れない、スタジオから結婚相談所にでデーターが送られてくるだけでほぼ終わる。

なぜ?提携スタジオ撮影をやめたか話そう

会員さんがいう「みんな同じ顔に見えてしまう」

会員さんからこんな相談を受ける「みんな同じ顔」に見えるという事だ、詳しく聞いてみると、スタジオ撮り写真のポージングや背景などがすべて一緒なのである。大量生産された写真「ブロイラーフォト」と呼んでいいだろう。

まだマチアプの写真の方がまだ自然に見える。私が観ていても、某国の軍事パレードの兵隊に見えてしまう。そこには被写体の美しさやクリエィティブさはない「作られている」感じしかない。

自分も試しに撮ってもらったり、スタジオを探したが「なんか違う?」と
のどに引っかかった小骨のように「違和感」を感じていた。このひっかった小骨を取るるための8年間ぐらいの話をしていこう

コンビニのすしのような婚活写真

婚活写真を撮る人は、実はプロではない、同じ写真を撮り続けるという事は、プロではない。ものづくりに例えると、ラインで同じ作業をする、派遣工と変わらない。プロは、作品や製品にこだわりを持ち、オーダーメイド感があるが、スタジオ婚活写真からそんな「味を感じない」コンビニで売っている寿司を食っているような感覚に陥る

えこひいきが写真の質を落とす

提携スタジオで写真を撮ると「紹介料」が入る、世間ではキックバック、リベート、コミッションとか呼ばれる。政治家のパーティ問題でキックバックは悪いというイメージが付いたが、「悪くない」 旅行代理店に勤めていたこともあるが、この「紹介料」で成り立っている。

私は、写真撮影に約10%のキックバック(2000円~3000円)の紹介料はいらないと考えている。「えこひいき」が働くからだ。えこひいきとは「紹介料の高いところに自然に靡く」という事だ、写真クオリティを観なくなるからだ、

旅行代理店もそうだ、7%のバックがあるパッケージ旅行と12%ある所では
12%を積極的に売れと言われる、旅行プランが7%が充実していていいところもある。7%の商品を売ると上司から叱られ、5時間の説教をされたトラウマがあるからか? 小銭稼ぎが嫌になった。私としては「ゴルゴ13」のデューク東郷の様にがっつり成功報酬(成婚料)で勝負していきたい

提携スタジオ撮影 婚活写真

私は、結婚相談業を始めたときは、結婚相談所が提携するスタジオに「ここで写真を撮ってきて」という感じで写真を撮ってきてもらうスタンスだった。写真撮影とヘヤセットで当時2万円~3万円で撮影してもらう…きれいにかっこよく撮ってもらうが…「何かが違う?」と感じていた、顔もぎこちない…違和感を感じつつもその何かがわからず…

これがスタンダードだと思い込みもあったのか?予定調和に流されて2年から5年提携スタジオで撮影する。

宣材写真を撮る「プロのフォトグラファー」にお願いしたら

宣材写真を撮るプロのフォトグラファーに会うことができた。あのアイドルグループを撮影する、有名声優やら、俳優、著名人などを撮影するぐらいのフォトグラファーに撮ってもらうようにした。ヘヤセット・撮影合わせて 5万円~でお願いしていた。断然、躍動感のある、他の提携スタジオとは違う写真が撮れるようになり、それなりに満足していた。

「おみあい」もガンガン決まるようになるが…コストがかかり会員さんの負担増になるという事もあり、撮影を考えることになる。

そこまで婚活費用がかけれない人には、「初回だけ無料でIphoneで写真を撮っていた」事もあった

コロナ禍で写真と向き合える時間ができた

コロナ禍になり、人と会う事がNGとされていたため、暇になる。スタッフと会議していた時に「スタジオ写真が気に入らない」と愚痴っていたら、

「社長、昔アイドル撮っていたカメコ(カメラ小僧)だったんでしょ?社長が撮影すればいいじゃん」

とむちゃぶりされ、カメコ当時は一眼レフでフィルムだが、今はデジカメで撮影、技術も衰えている…子供を撮るために買ったEOSKISS程度、暇なので再度カメラワークについて学んでみることにした。

昔の血が騒いだのか?CANNONのデジタル一眼を購入、その他もろもろ50万近く投資して買った。

元カメコ、会員さんの写真を撮る

カメラ小僧の感を取り戻したのか、「結構いい」写真が撮れるようになる。カメラの進化も凄くて、ほとんどがオートで何とかなる。
昔なら、絞りとかシャッタースピードなど計算しつくした熟練でないと取れないと取れない写真が簡単に取れてしまう。

しかも、プロにお願いしていた時と変わらないぐらい、お見合の受託率も上がる。お見合いの受託が少ない人が、写真を変えただけで、受託率が爆上がりすることも多々あった。私はブログや会員さんに「プロフィールは写真が9割」と話していたが、実証できた。

橋本環奈のような人生を変える「奇跡の一枚」

一回の写真撮影の枚数は200枚ぐらい、基本外撮りで、その中から3枚「奇跡の一枚」を選定する。「奇跡の一枚」は橋本環奈のように人生を変える。

時には「奇跡の一枚も中に電信棒」が映り込み、フォトショで消す作業もある。すごい手間である。選定に半日考えることもある。経営者からすれば無駄である。

スタジオ任せではこんなことできない。大半がスタジオ撮り、背景は合成の時代「めんどくさい」が、プロデュースする私が納得しないと売り出せないそんな心境である。

プロフ撮影が会員さんとの信頼関係を作る

結婚相談所でここまで考えている人はほぼいない、「みんなと同じようにやればいい」ほど怖いものはない、ある意味、オリジナリティの欠乏である。私はこれが嫌だ、「おなじことをするという事」に身体がかゆくなるぐらいのアレルギーすら感じる。なんのためにサラリーマンやめたかわかんない

だから婚活写真もプロフィールもすべてにおいて突き詰める。但し、面倒だが会員とカメラを通じてふれあえる。ふれあえば、自然な笑顔もでる、むちゃぶりもできる。互いに信頼してもらえるいい機会でもある。ある意味会員さんとふれ会える時間を作れるのである。

プロフィールはトライアンドエラー

突き詰めてプロフィールを作っても、異性には受け入れてもらえないこともある、感覚は矢を射るのに近い 申し込みが来なかったり、ターゲットが外れた人からの申し込みが着たりすることも多々ある、「ダメなら変える」try and error(試してみてダメなら変える)ことを繰り返すしかないである。

写真がダメなのか?プロフィールか?おみあいという土俵に上げるためにひたすら繰り返すしかない

ここで問題がある、プロフィール文は、文章なので考えて入力し直せばいいが、プロフィールtry and error方式では、写真のの場合、撮影費用がバカにならない。会員さんもそこまで費用はかけれない、会社も手間暇がかかり利益が出ないそんな矛盾を感じていた

プロでないからお金をもらってはいけないの?

コロナも終わるころ、そんなことを考えたいたらこんな本に出会えた

著者の坂口氏の考え方は、ギブであるGive(与える)である。私も、なんだかんだで会員さんの事を考えて、無料で撮影してきた。ある程度、申し込みも増え結果が伴うようになった。

今では、月収100万ではないが、年四回を基本とした撮影代込み1年間有効、5万円で提供している。他所にはないサービスとして定着してきている

うまい!は、調理学校を卒業したからではない

料理にでうまい店があるが必ず修行したり、料理学校に行ったからって「うまい料理」作れるものではない、逆に修行も料理学校に行かなくても「うまい料理」ができる。これが「クリエイティブ」である。音楽もマンガもイラストもだ、写真も同じだ、「作品に満足してもらえたらすべてよし」なのである。もしサービスに確信が出てきたら、お金は貰えるのである。

やるからには、不満を持ち、こだわりを持つことが大事だ、だれも認めてくれないかもしれないが、自分が満足しないとサービスは提供できないのではないのでしょうか?


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