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水玉は無限にいたる道

わたしたちが住んでいる地球は、天体にある百万の星のあいだに浮かぶひとつの水玉

とても哲学的な言葉ですね。
これは日本人アーティスト「草間彌生」さんの言葉です。

先日「草間彌生物語 永遠へ」という本を読みました。
この本は約30ページの短編イラストアート・ブックとなっています。

草間彌生さんの人生を簡潔に短い絵本で作られていて、子供や大人でも読めるようになっています。

草間さんは1929年生まれの現在91歳、今も現役で作品を作り続けています。
今どんな気持ちで作品を作り続けて、どんな気持ちで世界を見ているのでしょうか?

草間さんは水玉作品を多く作っていて、NYで人気となった芸術家でした。
生まれは長野県で、幼少期から絵を描くことが好きだった。

母親は「女性にとって幸せな生き方はこうである」と言わんばかりの考えがありましたが、草間さんは自由な生き方に憧れていたようです。

美術大学ではアカデミックで伝統的な芸術ばかりで、そこには求めていた自由はなく
28歳の時にはアメリカへ旅立ちました。

アメリカで水玉模様の作品や大量の突起物で作られた椅子などを作り続け、これまでの芸術作品とは全く違うことで話題になっていきます。

世界中を回り続け、偉大な芸術化となった草間彌生さんは今は故郷の日本で作品を作り続けています。

今どのように世界が見え、そしてなぜ水玉を作り続けるのでしょうか?

一説には幼少期に水玉のような幻覚が見えていたらしく、それが作品に大きな影響を与えているようです。

そして冒頭で記載した

わたしたちが住んでいる地球は、天体にある百万の星のあいだに浮かぶひとつの水玉

という言葉、常に水玉を生涯のコンセプトに置いていた
そしてそこから地球や宇宙を俯瞰で見たときに、それは水玉のようで地球もその一部に過ぎない
そして水玉は無限にいたる道という、我々の住む世界はその延長線上の一瞬に過ぎないものなのでしょうか?

「草間彌生からのメッセージ『草間彌生 わが永遠の魂』より」という動画でこのようなことを言っています。

”この信念を世界の人々に伝えたい
私は死ぬまで戦い続けたい
私が死んだ後も皆さんどうぞ私の想像の意欲、芸術への希望と私の情熱を少しでも感じていただけたら嬉しいと念じています。”


世界をより良い方向へ進めていくことを願い、作品を通して鑑賞者へ自分の哲学や思想を感じ取ってもらい、受け継いでもらうことを願って作り続けているのでしょうか。

この果てしないパワーの源は何なのでしょう。
自分はまだ草間彌生さんの事を何も分かりません。
ですがどのように世界が見え、どのような世界を目指しているのか凄く興味が湧きました。

非常にポップでカラフルな作品の裏に込められた、願いや思想や哲学的な部分も今後は感じ取れたらなと思います。

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