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令和7年度(2025年4月)からはサービス利用票にTAISコードを記載

TAISコードとは

TAISコードは、「テクノエイド協会福祉用具情報システム」(Techno-aids Information System)の略であり、福祉用具の情報を整理・管理するための識別コードです。このシステムは公益財団法人テクノエイド協会が管理・運営しており、福祉用具の種類や仕様、製品情報を一元的に管理する役割を担っています。TAISコードを利用することで、利用者や介護サービス提供者が福祉用具の情報を簡単に検索・確認できるようになります。

新たな負担増

2025年4月から、福祉用具貸与の場合、ケアマネジャーが作成・管理する第6表「サービス利用票」、第7表「サービス利用票別表」にTAISコードを記載する欄が追加されることになりました。この変更は、福祉用具の情報をより正確に管理し、サービス提供の質を向上させる目的がありますが、ケアマネジャーにとっては新たな負担となる可能性があります。

記載ミスの懸念

TAISコードの記載が追加されることで、ケアマネジャーは福祉用具の選定や情報収集に一層の注意を払わなければなりません。特に、TAISコードの記載ミスが発生した場合、事業所間でのトラブルや国保連請求時に問題が生じる可能性があります。TAISコードは多くの情報を含んでおり、その正確な入力は非常に重要です。誤ったコードが記載されると、適切な福祉用具の提供が妨げられるだけでなく、給付申請の遅延や拒否につながることもあります。

コード管理の難しさ

ケアマネジャーが対応しなければならない福祉用具の種類は多岐にわたります。これにより、各福祉用具のTAISコードを正確に把握し、適切に記載することは容易ではありません。特に、福祉用具の新規導入や仕様変更が頻繁に行われる現場では、最新の情報を常に確認し続ける必要があります。この負担は、ケアマネジャーの日常業務に追加されるため、業務効率の低下やストレスの増大につながる恐れがあります。

ケアマネジャー不足が問題視されていますが、理不尽なケアマネの実務研修や更新研修の課題やシャドーワークの問題だけでなく、このような変更も地味にケアマネのストレスになると思います。

ケアマネ研修の補助が出せたり、業務の効率化をうまくできている事業所をでないと、なかなか長く働いていくことが難しい仕事になってきてしまっていますね。

まとめ

2025年4月からの新制度導入に伴い、ケアマネジャーはTAISコードの記載を求められることになります。これは、福祉用具の情報管理を徹底し、サービスの質を向上させるための重要な一歩です。しかし、その一方で、ケアマネジャーに新たな負担がかかり、記載ミスによるトラブルの懸念もあります。今後は、ケアマネジャーの負担を軽減し、適切な運用を実現するためのサポート体制の強化が必要です。

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