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日本国が反映するために必要や社会課題、国際問題、日本と世界の現状制度・統計データ、政策…

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日本国が反映するために必要や社会課題、国際問題、日本と世界の現状制度・統計データ、政策について発信します。

最近の記事

介護職員処遇改善加算の統合、介護事業者の苦悩と介護職の期待は複雑

令和6年度を迎えるにあたり、介護業界は大きな転換点に立たされている。厚生労働省が発表した新たな制度改革により、介護職員の待遇改善を目指す加算制度が一新されることになった。これまでの「介護職員処遇改善加算」、「介護職員等特定処遇改善加算」、「介護職員等ベースアップ等支援加算」といった複数の加算が、「介護職員等処遇改善加算」として統合されるのである。この変更は、事業運営の柔軟性を高め、事務負担を軽減することを目的としているが、その実施には多くの課題が伴う。 特に、新制度の算定に

    • 2024年からの居宅ケアマネによるオンラインモニタリングの新潮流

      令和6年(2024年)の介護報酬改定は、居宅介護支援事業所におけるケアマネジメントの実践において、一つの大きな転換点を迎えます。これまでの対面式モニタリングに加え、オンラインモニタリングが正式に運営基準に組み込まれたのです。 この変更は、ケアマネジャーの業務に新たな柔軟性をもたらし、利用者やその家族にとっても新しい選択肢を提供します。しかし、この新しい制度を適切に活用するためには、その条件や要件を正確に理解し、遵守することが不可欠です。 そもそもモニタリングとは介護支援専

      • 介護報酬改定2024: 待遇向上への新たな一歩!事業者へは苦難を…

        令和6年度(2024年)の4月および6月に実施される介護保険の改定および報酬の見直しについての最新情報をお知らせします。 2024年の4月と6月に予定されている介護保険の改定では、介護現場の従事者の給与向上を目指しつつ、各サービス提供者の経営状況に応じた適切な措置を講じることで、全体として1.59%の報酬増を実現しました。このうち、介護職員の給与改善には0.98%が充てられ、残りの0.61%は介護職以外の従事者の給与向上にも寄与するよう、賃上げ税制の活用が可能となっています

        • 災害時の太陽光パネル - 安全でクリーンなエネルギー源としての疑問

          再生可能エネルギーの普及とその裏に潜むリスク 省エネルギーとしての太陽光発電の普及は、環境に優しい未来への一歩として称賛されています。しかし、この進歩の裏には、災害時における未知のリスクが潜んでいます。経済産業省の報告によれば、自然災害により太陽光発電設備が損傷し、感電や火災などのリスクが高まることが指摘されています。 災害時の安全性への疑問 省エネとされるZEH住宅においても、太陽光パネルの安全性は疑問視されています。 東日本大震災や能登半島地震のような災害が発生し

        介護職員処遇改善加算の統合、介護事業者の苦悩と介護職の期待は複雑

        • 2024年からの居宅ケアマネによるオンラインモニタリングの新潮流

        • 介護報酬改定2024: 待遇向上への新たな一歩!事業者へは苦難を…

        • 災害時の太陽光パネル - 安全でクリーンなエネルギー源としての疑問

          トラベルヘルパーの未来:介護旅行の新たな地平

          旅行は多くの人にとって喜びと発見の源ですが、身体的な制約や健康上の問題を抱える人々にとっては、特別なサポートが必要です。この記事では、「トラベルヘルパー」と「旅行介助士」の役割、違い、資格取得方法、および費用相場について詳しく解説し、今後の課題と展望を探ります。 トラベルヘルパーと旅行介助士 トラベルヘルパーと旅行介助士は、高齢者や障害を持つ人々が安心して旅行を楽しむための重要な役割を果たしています。これらの専門家は、介護技術と旅行の専門知識を兼ね備え、旅行中の介助からプ

          トラベルヘルパーの未来:介護旅行の新たな地平

          救急救命士の仕事の大変さと一般人の応急処置

          救急救命士の仕事は、緊急医療の現場で最前線に立つという点で、非常に大変なものです。一方で、一般人ができる応急処置も重要ですが、その範囲と救急救命士が行う特定行為との間には明確な線引きがあります。 一般人は、心肺蘇生(CPR)や自動体外式除細動器(AED)の使用、基本的な応急手当など、基礎的な救命措置を行うことができます。これらの処置は、緊急事態において誰でも行えるもので、救急救命士が到着するまでの貴重な時間をつなぐ役割を果たします。 一方、救急救命士は、これらの基本的な応

          救急救命士の仕事の大変さと一般人の応急処置

          ケアの心と手: ケアラー・ケアギバーの役割と課題の深掘り

          ケアラーとケアギバーの重要な役割と、彼らが提供するケアの種類について詳しく解説しています。ケアラーは主に家族や友人などの非専門家の介護者を指し、ケアギバーは専門的な訓練を受けた介護職員を指します。どちらも、高齢者、身体的または精神的な障害を持つ人々、重い病気を抱える人々など、日常生活で支援を必要とする人々に対して、日常生活のサポート、感情的な支援、医療的なケアを提供します。 記事では、ケアラー・ケアギバーが直面する心理的、身体的な負担についても触れており、長時間のケア、感情

          ケアの心と手: ケアラー・ケアギバーの役割と課題の深掘り

          身近にある人権問題:日常生活での人権の認識と対応

          人権とは、すべての人が持つ基本的な権利です。これには生命、自由、そして幸福を追求する権利が含まれます。しかし、私たちの日常生活の中には、これらの人権が脅かされるさまざまな問題が存在しています。この記事では、身近な人権問題に焦点を当て、それらにどのように対応すべきかを考察します。 権利・人権とは?基本的人権は、人が生まれたときから持っている、人として尊重されるべき権利のことです。これには、自由に生活する権利や平等に扱われる権利などが含まれ、個人の尊厳の保護と公正な社会の構築に

          身近にある人権問題:日常生活での人権の認識と対応

          2024年の介護報酬改定:ケアマネの報酬と業務の変化、そしてケアマネ不足と冷遇・便利屋状態の問題

          2024年の介護報酬改定は、居宅ケアマネジャーにとって重要な転換点となりそうです。最近の介護給付費分科会で示された新しい処遇改善加算の考え方によると、算定対象事業の拡大方針は示されていません。これにより、居宅ケアマネは引き続き処遇改善の恩恵から外れる可能性が高いです。実際にこれまでも処遇改善については介護職員を中心にして行われてきておりケアマネージャーは対象外でした。 おそらく、厚生労働省の統計によると勤続2年以上の労働者の平均年収としてケアマネの給与が介護職員に比べると高

          2024年の介護報酬改定:ケアマネの報酬と業務の変化、そしてケアマネ不足と冷遇・便利屋状態の問題

          令和6年(2024年)介護報酬改定 人員-設備-運営基準 案公表とパブリックコメント公募が始まりました。

          2024年に予定されている介護報酬の改定について説明しています。改定は介護保険法に基づくもので、介護サービスの提供に関する人員、設備、運営基準の見直しが含まれます。政府はこの改定に向けて「パブリックコメント」を開始し、一般市民からの意見を募集しています。施行期日は令和6年4月1日または6月1日とされていますが、まだ確定していません。この改定は介護ソフトのベンダーや自治体の対応を考慮して、6月からの施行が検討されています。私としても原文をよく読み意見すべきところは意見をしたいと

          令和6年(2024年)介護報酬改定 人員-設備-運営基準 案公表とパブリックコメント公募が始まりました。

          異業種から介護業界への転職の可能性と成功の秘訣

          現在、介護業界は人手不足の状況にあり、異業種からの転職者が増加しています。この記事では、介護業界への転職に関する業務内容や成功のポイントを詳しくご紹介します。 介護職に就くための資格には、以下のようなものがあります ・認知症対応型サービス事業管理者研修 ・介護職員初任者研修 ・介護職員実務者研修 ・介護福祉士(国家資格) 資格を持っていると有利ですが、資格がなくても未経験から転職可能な職場も多く存在します。詳細はこちらの記事でご確認いただけます。 「異業種から介護業界

          異業種から介護業界への転職の可能性と成功の秘訣

          放課後等デイサービスはどうなっていくのか

          放課後等デイサービスは、障害を持つ子どもたちの自立を促進するための重要な役割を果たしています。このサービスは、学校での教育とは異なり、生活技能の向上にも焦点を当てており、各子どもの発達レベルと個性を踏まえたカスタマイズされた支援計画を通じて、個々のニーズに応じた発達支援を提供することを目的としています。 私は、支援を行うスタッフの質と体制が、このような個別化されたサービスの提供に不可欠であるというあなたの見解に賛同します。子ども一人ひとりの個性に合わせた支援が理想的であると

          放課後等デイサービスはどうなっていくのか

          ケアマネの待遇改善と役人が求める実務範囲のギャップがひどすぎる

          介護支援専門員に求められる役割の拡大は、社会的な責任と期待の表れである。しかし、その一方で、研修要件の増加は、専門職の養成における障壁となり得る。介護報酬の停滞が続く中、研修の拡充は、ケアマネージャーを目指す者の意欲を削ぐ可能性がある。さらに、認知症カフェや外出支援など、多岐にわたるサービスへの関与を求める現行の方針は、専門性を超えた負担をケアマネージャーに強いているとも言える。 本来の仕事は下の記事で解説している7つが必須業務なんですよ! 民生委員のような無報酬の奉仕活

          ケアマネの待遇改善と役人が求める実務範囲のギャップがひどすぎる

          介護の心得: 介助の真髄に迫る

          介護の現場で働く多くの方々が直面する「介助」という行為。それは、単に身体的な支援以上のもので、受け手の心の状態にも配慮したサポートが必要とされます。 「介助」の本質と、それが「介護」や「支援」「見守り」とどう異なるのかを解説しています。また、具体的な介助の種類や内容、それに関連する類義語についても触れ、介護の現場での対応の幅を広げるヒントを提供しています。 介護のプロフェッショナルであればあるほど、時には初心に返り、受け手一人ひとりに寄り添った介助が何かを再確認することの重要

          介護の心得: 介助の真髄に迫る

          診療科目の多様化と、医療機関の広告表示についての考察

          医療分野は絶えず進化し、多様化・細分化、そして逆に総合診療科ができるなど変化しています。かつては一般内科や消化器内科、心臓外科、整形外科など、基本的な診療科目が主流でしたが、時代と共に医療のニーズは多様化し、それに伴い診療科目も増えています。 特に注目されるのは、生活習慣病科や禁煙外来などの新しい診療科目です。これらは現代社会のライフスタイルや健康認識の変化を反映したもので、医療従事者に新たな専門知識と対応スキルの習得を求めています。 看護師の役割も、この変化により多岐にわ

          診療科目の多様化と、医療機関の広告表示についての考察

          みんなのための限られた救急車、急病や寝たきりでも公平な機会を

          救急車サービスは、私たちが困ったときに助けを求めることができる大切なシステムです。でも、みんなが平等にサービスを受けられるようにするためには、どうすればいいのでしょうか? まず、救急車を呼ぶときは、本当に緊急の場合だけにしないと、本当に助けが必要な人が待たされてしまうかもしれません。これは、自分の行動が他の人にどんな影響を与えるか、しっかり考えることが大切ですね。 そして、税金。これは、国や地域のお金のかけ方を決めるときに、とても重要なポイントです。私たちが払った税金は、

          みんなのための限られた救急車、急病や寝たきりでも公平な機会を