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漢詩 「月」

作ったもの日記 #4

安田登さんと渡辺祐真さんのイベントに参加して漢詩を作った。
超初心者なので一句だけ、まだ韻も踏んでいない。

まずは簡単にイベントの紹介から。
前半はお二人からそれぞれおすすめの漢詩の紹介があり、安田さんはオーソドックスな漢詩を中心に、漢詩の基本構造や漢字の成り立ちを解説してくださった。
渡辺さんは日本で作られた漢詩を中心に、どのように展開したのかということも交えながら紹介してくださった。
大河ドラマ「光る君へ」に取り上げられた内容もありどちらも大変勉強になるし面白い内容だった。
読むときはみなで復唱するのが高校の時の漢文の講義のようで楽しかった。

後半は漢詩を作る。
漢字には平・仄の二つのグループがあり、漢詩は平仄の組み合わせで決まった型がある。
お題の「月」にまつわる二字と三字の熟語の表をもらい、その中から平仄のルールにのっとった言葉を組み合わせる。
今回は七言の一句を作った。

はじめに適当に二字熟語を選ぶ。
「独歩」

次に平仄が合う次の熟語を選ぶ。
「踏花」
独りだと寂しい感じも出せるが、「花を踏む」が続くとひとり遊びの自由を感じると思って選んだ。

最後に三字熟語の中から選ぶ。
「流水邊」
今回は一句なので関係ないが、最後の文字は韻となり、一つの詩の中ではこれも決まったグループの中から選ぶことになる。


完成した一句

「独歩踏花流水邊」

川沿いの桜並木を落ちた花を踏みながら独り歩くイメージができた。善福寺川とか石神井川とか。

言葉の組み合わせでイメージを選びとり、少しずつ意味を掴んでいった。決まり事が多いために作りやすく、もともとある言葉に導かれて詩が生まれる面白みを知ることができた。
なにより、初めて一句作れたのはとても嬉しく何度も口づさんでみた。
ドッポトウカリュウスイノホトリ
ドッポトウカリュウスイノホトリ


でも一句だと物足りない感じ。
次回は続きも作るそうなのでぜひ参加したい。

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