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4回の転職で見えてきた、新しい環境で最速で立ち上がる方法


おはこんばんにちは、おたけです。
プレイドでKARTEのCSとHRBPをしています。

はじめに

2023年5月にプレイドに転職して5ヶ月くらい経ちました。

おかげさまで「1年くらいかかかるよ」と入社前に言われていたスケジュールよりもかなり早いペースで立ち上がり中なので、再現性を高めるべく早いタイミングで言語化したいなと思ったのでnoteをかきます。

転職したてだよ、転職を控えてるよ、新しい環境に異動になるよ、という方はもちろん、転職者や異動者を迎えるよ、という方のお役にも立てれば幸いです。

完全に余談ですが、HRBPでCSのイネーブルメントを考える際に「コルブの経験学習モデル」というのを学びまして。
①経験したことを振り返る
②内省の中から学びを得る
③得た学びを概念化する
④概念化した学びを実践に活用する
今回のnoteで①〜③をやろうと思っています

https://www.kaonavi.jp/dictionary/learning-by-doing/

今回の転職で意識していた4つのこと

本格的な自己紹介は別noteに譲りますが、僕は今回で4回目の転職だったので(新卒リクルート→スタートアップ→東証一部上場企業(障害福祉)→スタートアップ→現職)一定自分の中で成功失敗含めて転職時の原体験がたまっていました。
友人からそのへんを聞かれていい感じに言語化したのが以下です。

"退職"と"入社"の間には空白期間を

リフレッシュの有無は初速パフォーマンスへの影響大。あとサブ的な理由として中途半端に業務委託とかで入るとフルコミ転換時のインパクトが薄れます

信頼関係構築は複利で効くので最優先

インプット系は周りを頼れる環境を構築できればどうにかなる。時間かかるのでなるべく早くやるのが吉。僕は今回の転職は2ヶ月で50人以上1on1しました

改善点はいきなり伝えずメモっておく

改善できてない背景を知らずに指摘するのはハレーションしか生まれないのでいったんメモしておく。キャッチアップ進んだら見返して、自分でやってみて同じことを思ったら伝えるくらいがよい

最初は自分が得意なことで役に立つ

入社初期は頼ることばかりなのでとにかく誰かの役に立てることは全部やる。僕は議事録と幹事をとにかくやるようにしてます

上記ツイートはそこそこ反響あったのですがフェーズや役職によって変わりそうというご意見もあり、それはまさにだなと思うので鵜呑みにせずご自身の状況に合わせて適宜カスタマイズしていただければ幸いです。

入社してから起こった3つのラッキー

正直にお伝えすると、今回いい感じに立ち上がれたのは上記知見をやりきれた自分のおかげ、と思っていた時期があったのですが、しげのさんのツイートに鼻をポッキリ折られまして。そのときに改めて、自分はなんて運がよかったんだと気付かされました。ラッキーポイントはたくさんあるのですが、特に大きかった3つをご紹介します。

サウナー先輩が上長になった

もともとよくサウナに行っていたメンバーの中にプレイドのCSマネージャーがいて、別でもご縁があって選考を受けさせていただきました。中に知っている人がいるだけでかなりラッキーなのですが、入社後に彼が上長になりまして。

相談の1on1は気軽に入れられるし、なんなら週末もサウナに行ったりしてコミュニケーションは多いし、僕のこれまでもある程度知ってくださってるので適度な距離感でマネジメントをしていただけますし。右も左もわからない環境下で上長が元々知っている人だった・という安心感はエグかったです。

さらにこれは別のラッキーポイントに切り出すか迷ったんですが、たまたま僕が入社する前日に社内のサウナ好き10人くらいで貸切サウナにいくイベントがあり、そこに呼んでいただいたおかげでメンターになる予定の方やCS部長、その他いろいろな部署の方々と入社前にコミュニケーションをとることができました。入社直後に気軽にコミュニケーションをとりやすい方が多かったのは非常にアドバンテージになったと思います。

シャッフルランチ制度がアップデート

元々はQ初月だけ、3人以上のランチ代を補助という制度だったシャッフルランチがぼくの入社した5月に大アップデートされまして、9月までずっと、2人でも適用、という形になりました。

この制度のおかげで1on1が誘いやすくなりまして、2ヶ月で50人以上1on1を実施、みなさんとじっくりお話させていただきました。

また、これは弊社のカルチャーでもある気がするのですが、積極的には誘ってくれないけど誘ったら喜んで時間を下さる方が本当に多くて。そんなスタイルも相まって、1on1やランチに誘って断られたことはなく、どういうことをしているのか、今後何がしたいのか?などたくさんお話することができて、いつも有意義な時間を過ごさせてもらっていました。

あとから知人に組織学習におけるトランザクティブメモリーという概念を教わったのですが、組織全体が同一知識を記憶せず、組織を構成するメンバーの中で誰が何を知っているかといった情報を把握することが重要であるという考え方で大量の1on1によって爆速で「誰が何を知っているか」を吸収していたのだなと思います。

また、別角度ですが、僕が大好きなサウナ・ボードゲーム・脱出ゲームをやる部活がすでにあったんですがあまり動いてなかったので、勝手に企画して動かしました。

1on1だとどうしても業務的に遠い方(特にエンジニア)とのコミュニケーションが取りづらかったのですが、特にボドゲや脱出ゲームはエンジニアの方で嗜んでる方が多かったので、結果的にさらにトランザクションメモリーを拡張することができました(僕はただボドゲがしたかっただけなのでですが笑)

会社の課題と自分の得意がマッチした

実は僕は入社2ヶ月目でCS HRBP、入社4ヶ月目でKARTE for AppのCS Ops的役割もやっています。
どちらも会社的には課題があり強化したいけどリソースが足りていない領域で、かつ僕が経験があってバリューを出せそうなポイントでした。

特にHRBPは採用まわりが喫緊の課題だったのでそこを一部担っていたのですが、前職の採用サービスYOUTRUSTのCS経験が猛威を奮いまして、事業部マネージャー向けの勉強会やスカウト添削などガッツリ入らせてもらい、結果的にそこからYOUTRUST経由で2件内定承諾が出るなど、全社的なダイレクトリクルーティングの強化につながりました。

実はここでも取締役のyanagiさんとサウナに行った際に採用の話になり、ユートラの勉強会やってよ!とパスいただいたのがきっかけでした。

朝から突然メンションとんできて焦りました

最近はSaaS周りでの繋がりの多さを活かして別の施策を仕込んだりしているのですが、これまでの経験やご縁をコネクティングドッツできている感覚があります。

こうしたCSに留まらない動きを、会社横断で取り組む採用という領域で入社初月からできたので
「なんかよくわからないけどotakeってやつが動き回ってるらしい」
というイメージを早々に持っていただくことができました。

2021年に上場したとはいえ、まだまだ350人前後のベンチャー。きっちり業務範囲が決まっているというよりは課題ドリブンでプロジェクト的に動いている案件も多く、ありがたいことに各所で声をかけていただけるようになりました。

発動条件を揃える3つのオンボーディング

青田さんの有名なnoteの冒頭にこんな言葉があります。

優秀な人でも、環境が変わったら今までのように優秀でいられなくなることがあります。なぜなら、私たちの能力には「発動条件」があるからです。

今回でいうと僕は前述した3つのラッキーがあったからこそ、自分の発動条件が揃って能力を如何なく発揮できたのだとと感じます。

逆にいうと、1on1に誘っても断られるようなカルチャーだったら、上長やメンターと気が合わなかったら、採用が充足していて勉強会などする機会がなかったら、、、一つでも欠けていたら今の状態にはなっていないと思います。

あえてラッキーを言語化すると以下の3つの環境を初期オンボーディングに組み込み、転職者の能力の発動条件を揃えることが大事だと思っています。


最初の相談先をつくる

僕の場合これがサウナー先輩だったのですが、最初って「わからないことがわからない」状態なので、とにかく疑問点を聞ける、引き出してくれるサポーター的存在が肝要です。
マネージャーなのか、サポーターなのかは状況によりけりですが、とにかく何でも聞ける相手を1人置いた方がよいと思っています。
もっというと完全に経験則ですが、ここは業務的に頼れる人と、精神的に頼れる人が一人ずついた方がワークしやすいイメージがあります。

トランザクティブメモリーを最大化

「わからないことがわかる」ようになってきたら頼り先を増やしてトランザクティブメモリーを最大化し、組織内での動きを活性化できるように促します。これは本人だけでなく、周囲もそれを受け入れるだけの余裕とスタンスが必要です。

課題と得意がマッチした役割を渡す

まずは何かしらの役割をもって、そこで小さくてもいいので成果を出しておくと心理的安全性も高まりますし、仕事も増やしやすくなります。
特に中途転職ではゼロリセットした環境下でしばらく成果が出なくてメンタルにくるという話もよく聞きますし、小さい成果を早期に出すというのは非常に重要です。

おわりに

こんな感じで言語化してみると、頼れる人がいるか?頼りやすいカルチャーか?というのが自分にとって大事だったのだなと改めて思いますし、そういう意味で良い会社で働けているなと思います。
とはいえまだ入り口にすぎないので、エンドユーザーとクライアントと会社に貢献できるよう引き続き頑張ってまいります!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それではまたどこかで。

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