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イライラしたらみじん切り

料理って慣れてくると単純作業に思えてくるんですよね。

こんなこと言ったら料理に命かけている全ての人に怒られそうなんですけど、
私はかなりのズボラなのでスケールもあまり使わないし大さじ小さじも大体の目分量で済ませちゃっています。

もちろん美味しく作りたいとは思っているので、レシピに「大さじ2」って書いてあったら言われた通りにやります(忙しい場合を除いて)。
ちなみに以前、何かの創作料理を作った時に、大体でええやろと思って、小麦粉を本当に大体入れたらこの世のものとは思えない産物が出来上がってしまいました。
確か、豆腐と小麦粉とヨーグルトが賞味期限間近だったので混ぜ合わせて焼いたような覚えがあります。

ズボラ話はさておき、料理の工程で好きなのが「切る」という作業です。

みじん切りは食材を最小単位まで切るので最も好きな工程の一つです。
めちゃめちゃストレス発散になります。玉ねぎは元来丸いもののはずなのに、みじん切りにして行くと正方形のようになります。不思議ですね。原型を留めていません。
それでいてひき肉や卵などを混ぜ合わせて整形するとハンバーグになる訳ですから不可思議です。

みじん切りをしている時の無になれる感じ。没頭している感じ。集中しすぎて手を動かしているのか玉ねぎや包丁に自分自身の手が動かされているのかわからなくなる感じ。たまりません。
切っている最中はみじん切りをしているのではなく視線を対象に向けることに注力している、もしくは、その日起こった「上司が私だけにお土産のお菓子をあげ忘れた」くらいのちょっとした絶望を思い出しながら、その出来事を忘れ去るように、無かったことになるように、切っています。
「我思う、ゆえに、我あり。」という感じです。
私は考えているので、玉ねぎやみじん切りをするという行為とは同化していません。一線を画しています。



とはいえ、イライラしている気分を味わう暇もなく腹が満たされたいという日は文明の利器である「ブンブンチョッパー」を使います。
これはこれでいいのですが、明らかなムラが出来ていしまいます。玉ねぎなんか細いまま残ってしまっています。それが新たなストレスのもとになってしまうのですよね。

なので簡単にストレス解消したいという時は、みじん切りをしています。
料理を単純作業ではなく頭をフル回転する高度な作業だと思っているならば、こんなことはできないと思います。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました🍳


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