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【本の紹介】『会社は2年で辞めていい』

『会社は2年で辞めていい』山崎元、幻冬舎新書、2007

最近読んだ本の紹介をします!
最近の本ではないのですが、現代で働くことに対して指針を与えてくれる本です。

やり甲斐の要素

本書では仕事のやり甲斐は二つの要素で決まるという話がありました。他人の役に立っているという実感と自分の仕事が進歩成長しているという実感。どちらも無いと「あぁ、転職したいな」という考えに至るわけですね。

努力した人が報われる社会を望む人が多いですが、会社に入ると学校とは違って努力しなくても上司に気に入られたら出世する人もいます。その不条理の繰り返しで自分は成長しているのか分からず自己肯定感が下がり、やり甲斐を感じられない、成長している実感が湧かないという事態に陥ってしまうのではないでしょうか。

最近では個々人が会社の利益にどれだけ貢献したかが重視されるようです。そのことを働く側も認識しなければなりません。

夢と計画の違い


仕事において、夢は10年単位で叶えて計画は2年単位で実現していくのがベストだと書かれていました。 

確かにその通りだと思いました。予測できるのがせいぜい2年先くらいになるので、計画を実行していくにあたり2年スパンで考えていくのはとても有効だと思います。人事や仕事も入れ替わりますしね。 

その先に「10年後はこうなっていたい」というある種の夢があるといいです。つまり2年は小さい目標、10年は目指すべき姿を想像すると自己実現が叶うでしょう。10年集中して努力を投入した場合に何かの第一人者になれる(かもしれない)という仮説も持っていいと書かれていました。

時間と自由と、それからお金


キャリアプランを考える場合や選択の岐路に立った場合に役立つ考え方は、「時間と自由とお金は緩やかに交換可能」だということ。私にも実感があります。

残業を増やしてお金を得るか、もしくはお金を使って自由を手に入れるかということ。ただ私の場合はブラック企業で働いていた時、時間を提供しているのにお金や自由も奪われていくというテイカーに全てを奪われる気持ちを味わいました。自己肯定感も下がり友人との時間も減りお金も減る、というか稼げない、まさに負のスパイラルでした。

自分の顧客という意識は会社勤めだと薄い

ビジネスマンで一番強いのは自分の顧客を持っていることだという話がありましたが、これは起業や半フリーランスのような状態の人に当てはまるだろうと思いました。

会社勤めしかしたことがない私には少し遠い話のように思えました。

女性のキャリア

女性は特に結婚や出産でキャリアが止まるから、人事で不利に扱われないためには、結婚や出産を仄めかすような態度は避け「仕事一筋です」という姿勢を見せた方がいいそう。これが現実。悔しいけど、女性の社会進出が進んだとはいえまだまだ会社にとってはお荷物になるだろうとみなされてしまう場合がある。悲しい。

出産に際しては絶対に自分から会社を辞めてはいけないと筆者は語っています。一旦正社員を離れると復職するのが難しいからです。最悪会社側から解雇されれば失業保険がもらえるし退職金もあるでしょう。

また、子供を産むのは20代半ばくらいまでがいいとも書かれていました。これは若干困難な気がする・・・。なぜなら、30代前半の働き盛りの時期に仕事上で空白を作ることは一年でも非常にマイナスだから。

女性のためのキャリア戦略が色々書かれていましたが、所詮仕事が軸になって語られているのでこの章に関してはあまり参考にならない気がしました。

辞表を出すのは次が決まってから

私と同じ考えだったのは、次が決まる前に辞めてはいけないということ!なんせ、社会保険に切り替わったり税金を払ったり何かと手間が増えてしまうからです。


筆者は20代で3回転職したというから私より多く勇気が持てました。しっかり目的あっての転職だから羨ましいなぁとも思いました。12回の転職を今までにしているというから驚き。部署異動するかのように会社を変えていました。

いずれにせよ会社に頼りすぎるのはよくない。会社を都合よく使っていかなきゃと思いました!


以上、最後までお読みいただきありがとうございました😊

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