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映画『東京リベンジャーズ』今を時めく俳優を愛でることはまさに目の保養

※本文はネタバレを含みますので、閲覧時はご注意ください。

先日『東京リベンジャーズ』を映画館で見た。
緊急事態宣言の発令前だったこともあり、映画館はほぼ満席。漫画原作であり、出演している若手の俳優が豪華なためか、若者の鑑賞が多かった印象。

感想の第一は、出演者が漫画のまんま。うまく漫画のキャラクターに寄せられていて、コスプレ感もなく、非常に漫画とそっくりだなと思った。

たけみっちーは逆に男前すぎて、コミックスの表紙か何かでよく目にする赤パーカーと半ズボンという少し前に流行ったちょいださファッションが似合っていないなと思った。
が、マイキーやドラケンはまじでまんま。背の違いもちょうどいい感じ。マイキー役の吉沢亮が大河ドラマの撮影もあったからなのか、少し体格がよすぎだろとは思ったが、端正な顔で背が低いという点がマイキーまんまだと感じた。ドラケンもしかり。私の中で山田裕貴は朝ドラ『なつぞら』の雪次郎のちょっと抜けたイメージが強かったのだが、この映画ではそんな抜けた印象を吹っ飛ばすほど、ただのドラケンだった。冷静ながらも熱く、マイキーの「心」であることをうまく体現していたように思う。

原作はジャンマガ学園のキャンペーンの際に一度読んだきりで、ストーリーはうろ覚えだったが、まあ1本の映画としてうなくまとまっていたかと。

原作が終わっていないので、最後は引っ張るかなと思ったが、普通に綺麗に終わって逆に拍子抜けした。綺麗に終わったために、少し間宮祥太朗が演じていた稀咲鉄太がもったいない存在になっていたことが残念に感じた。稀咲鉄太のそばにいたおされメガネの人も。重要そうな役どころに見せながらも、そのあたりに関する説明やシーンは特になく(ポソッと言ったくらい)、それならば最初からいなくてもよかったのではと思った。原作をうろ覚えなので、えらそうにどうこうは言える立場ではないが……。

ただ、ヤンキーがわんさか出てくるところや、学校や川沿いなどでケンカをしまくるところは『クローズ』を思い起こさせ、原作に似せたキャラクターづくりは『るろうに剣心』に匹敵するほどだっただけに、こまごまとした点を端折って1本の作品にこぎれいにまとめる必要はなく、どうせなら原作の連載が終わってから、あらためて映画としてストーリーを再構築してもよかったのではないか。まあ、大人の事情なるものがあったかもしれない。

とはいえ、北村匠海や吉沢亮などすでに売れている俳優をはじめ、眞栄田郷敦や磯村勇斗といったこれからどんどん売れっ子になるであろう俳優を一度に見られたことは、いい目の保養になった。ケンカシーンが苦手ではなく、若手俳優で目の保養をしたい人にはぴったりではないだろうか(私です)

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