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【住宅ローン控除】いくら戻ってくるの?住宅ローン控除後の実質の利息額も徹底解説!

今回は

【住宅ローン控除】

どれくらい戻ってくるのか?

というテーマで解説していきます。

 

これから

住宅ローンを組む方または住宅ローンを組み始めた方

「自分たちはどれくらい住宅ローン控除が戻ってくるんだろう?」

と疑問に思うことはないでしょうか?

 

今回は住宅ローン控除について検証していきます。

 

1.問題


まず前提条件は、住宅ローン借入金額4,000万、金利0.5%、借入金額35年とします。

住宅ローンを4,000万借りるということは、元金が4,000万ということです。

その場合の総利息額は、3,610,126円です。

この総利息額は、住宅ローン控除で一部戻ってくるため、

実質の利息負担額は、この金額より少なくなりますよね。

 

あなたは住宅ローン控除を引いた、最終的な実質利息額はいくらになると思いますか?

想像しながら読み進めてみましょう。

住宅ローン金利0.5%に対して、住宅ローン控除率は0.7%とします。

今回は前提として、住宅ローン金利が控除率よりも0.2%低い場合を検証していきます。

 

購入する住宅は、新築を買った場合で考えていきましょう。

住宅ローン控除の制度において、新築はいくつか種類が分かれています。

最近は、省エネや環境に配慮された住宅が多く建てられていますので、

今回は、一般住宅以外の質の高い新築住宅を買ったこととします。

 

2. 住宅ローン控除とは?


回答の前に「住宅ローン控除」について、簡単に解説しておきましょう。

住宅ローン控除とは、

年末の住宅ローン残高に所定の控除率をかけた控除額が、

納税済みの所得税や住民税から払い戻される制度です。

 

もう少し詳しく見てみましょう。

控除は、大きく「所得控除」と「税額控除」の2種類にわけられており、

住宅ローン控除税額控除に該当します。

 そして、税額控除所得控除よりもインパクトが大きいです。

所得控除が引かれた課税所得に対して税率が掛けられ、所得税額が決まります。

その所得税額からさらに住宅ローン控除を差し引くことができます。

要は、その分税金が支払い不要となるのです。

だから税額控除のインパクトが大きいというわけです。

参考までに年収ごとの所得税の額を表示します。

自分の所得税・住民税の金額がいくらか、把握しておくことをおすすめします。

住宅ローン控除の公式はこちらです。

住宅ローン控除額は、年末の住宅ローン残高×控除率で求めます。

控除率は0.7%です。この数値は決められています。

控除期間は、13年間です。

控除期間について補足ですが、

令和4年、5年に新築住宅を購入し入居した場合は、控除期間13年間です。

しかし、令和6年以降に住宅を購入して入居する場合、控除期間は10年間に減ってしまいます。

住宅ローン控除の制度は、去年の方が条件が良かったということです。

住宅ローン控除の条件は年々悪くなってきています

 

したがって、

住宅「3年以内に買おう!」と思っている方は

今年買うことをお勧めします。

早めの方が多くの恩恵を受けることができます。

住宅ローン控除は、年末残高にも上限が設けられています。

新築住宅だけでも4種類に分かれており、

どの住宅を購入するかによって控除額を求める元の数値に制限が設定されています。

質の高い物件ほど、年末残高の上限は高いのです。

 

また、住宅ローン控除には所得要件と床面積にも条件があります。

所得要件は、2,000万です。

所得2,000万を超える人は住宅ローン控除の対象外となります。

 

そして、購入する物件の床面積は50㎡以上です。

国としては、できるだけ広い住宅を購入してほしいからですね。

例外として、40~49㎡も控除の対象となりますが、所得要件1,000万以下となります。

そして、39㎡以下の小さい住宅は住宅ローン控除の対象外です。

 

3. 回答


問題はこちらでした。

元金4,000万、住宅ローン金利0.5%、住宅ローン控除0.7%です。

住宅ローン控除額はいくらで、実質利息負担額はどうなるでしょうか。

 

では回答です。

この図は、1~13年目までの毎年受け取られる住宅ローン控除額です。

1年目から27万、26万、25万・・・・・と毎年住宅ローン控除額が年末に戻ってきます。

この13年間の控除額を合計すると・・・

295万となりました。

 

総利息額と比べてみましょう。

借入金額4,000万、金利0.5%の総利息額は、3,610,126円でした。

これが35年間で払う利息の合計です。

 

これに対して住宅ローン控除で戻る金額は、2,958,586円です。

 
その差、実質の利息額は

なんと651,540円という結果となりました。

 

この65万という数字をみて、どう思ったでしょうか?

私はすごく低い数字だと考えています。

 

住宅ローン4,000万も借りて

最終的に負担する利息額が

65万になります。

 

計算してみましょう。

65万÷35年間(420回)

=約1,500円

 

なんと住宅ローンを4,000万借りて

毎月の利息額が1,500円です。

 

毎月1,500円を払うだけで

4,000万借りることができます。

 

4.  繰上返済した場合


ここからさらにお得な情報をお伝えします。

住宅ローンを借りる人は、みなさん繰上返済をします。

 繰上返済をして、返済期間を短くしています。

 

例えば、住宅ローン控除期間中も含め、

返済開始の1年目~10年目まで毎年30万を繰上返済し続けた場合、

住宅ローン控除と合わせて最終的な実質の利息額いくらになるでしょうか?

 

回答の前に繰上返済について簡単に説明しましょう。

繰上返済は図のような形となります。

繰上返済するタイミングで、返済資金を元金に充当します。

そうすることで元金に乗っていた払う予定の利息が支払い不要となります。

そして図の黄色い部分がカットされ、全体の借入期間が短くなるという仕組みです。

 

繰上返済は続ければ続けるほど

返済期間をどんどん短くすることができます。

 

では、繰上返済した場合の住宅ローン控除額をみてみましょう。

1年目は27万、翌年は26万・・・と推移しています。

繰上返済を毎年30万×10年間続けた場合の

最終的な住宅ローン控除額は、277万となりました。

 

では実質の利息額はどうでしょうか。

住宅ローン4,000万を借りて金利0.5%で返済し、

最初の10年間ずっと繰上返済を毎年30万続けた場合、

総利息額は、3,156,414円です。

 

対して住宅ローン控除額は、2,776,244円となりました。

その差額、つまり実質の利息額は

なんと、380,170円となりました。

 

いかがでしょうか。

住宅ローンを4,000万借りて

最初の10年間だけ毎年30万を繰上返済し続けるだけで・・・

実質の利息額は38万となります。

 

もちろん繰上返済したので返済期間も短くなります。

繰上返済しない場合の35年420回に対し、

32年3か月となりました。

返済回数は420回→387回となり、2年9か月短くなりました。

 

前述の実質の利息額38万をこの返済回数で割り、

毎月の実質利息額を算出すると

なんと981円となりました。

 

住宅ローンを4,000万借りて

最初の10年間だけ毎年30万を繰上返済し続けると

毎月の実質の利息額は約1,000円です。

 

毎月たったの1,000円でいいんです。

 

なぜ最初の10年間繰上返済するだけで、このような高い効果を得ることができるのでしょうか?

 

それは、住宅ローンは最初の10年で

半分の利息を払う仕組みになっているからです。

 

こちらをご覧ください。

住宅ローン4,000万を金利0.5%、35年返済で借りたとします。

この場合、35年で払う総利息額は361万です。

そして、そのうち最初の10年でなんと48%の173万もの利息を払わなければなりません。

約半分ですよね。

 

したがって、住宅ローンは最初の10年半分の利息を払う仕組みということになります。

この法則は住宅ローンの金額に左右されません。

借入金額3,000万のときも同様です。

最初の10年で約半分の130万を払う仕組みになっています。

つまり、

住宅ローンは最初の10年繰上返済すると

最も高い効果が得られます。

 

まとめ


今回は以上です。

簡単にまとめをしておきましょう。


住宅ローン控除額について解説をしてきました。

4,000万借りて住宅ローン金利0.5%

住宅ローン控除率0.7%でした。

購入する物件は新築住宅で、一般住宅以外の質の高い住宅です。

結果、住宅ローン控除13年の控除額はこのようになりました。

合計額は、295万です。

4,000万借りた場合の総利息額は、3,610,126円です。

ここから住宅ローン控除額を引いて実質の利息額を求めると、

651,540円となりました。

 

住宅ローンを4,000万借りて、住宅ローン控除も使えば

実質の利息額65万です。

住宅ローン控除によって295万も戻ってきます。

 

今住宅ローンを借りて控除も併せて利用すると

これほど実質の利息額を低く抑えて住宅を購入することができます。

 

住宅を今後「3年以内に買おう」と思っている方がいるのであれば

早めに買った方がいいということがわかっていただけたのではないでしょうか。

 

ぜひこのタイミングで住宅購入を前向きに考えてください。


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