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【デロイト トーマツ×エリックゼミ】テクノロジー領域で活躍する女性を増やすには

2023年7月20日、デロイト トーマツWomen in Techと、青山学院大学 地球社会共生学部 エリックゼミの共同プログラムの構想発表が行われました。


Women in Tech × 青学エリックゼミ

  • Women in Techとは
    デロイト トーマツ グループでは、ライフスタイルやビジネスを変化させるデジタル・テクノロジー技術の活用推進に力を入れるとともに、当該分野を担う女性たちを応援する「Women in Tech」というイニシアティブを2021年から始めています。
    Women in Techでは、「いまだジェンダーバイアスの根強いテクノロジー領域において、女性活躍を推進すること」を目的にしています。

  • 青学エリックゼミとは
    青山学院大学 地球社会共生学学部長の松永 エリック・匡史教授のもとで、社会課題の解決に向けた事業構想策定を目的に活動しています。
    社会人や企業といった外部とのコラボレーションを重視したプロジェクトベースで変化する、学生主体のジョブ型ゼミです。

  • Women in Tech × 青学エリックゼミ
    2023年5月より、エリックゼミの4年生を対象に、Women in Techの社会課題解決を目的とした事業構想策定共同プログラムを開始しました。
    Women in Techにおける年間プログラムの実施は、今回の青山学院大学エリックゼミが初であり、エリックゼミのための独自のプログラムです。

構想発表

デロイト トーマツ グループの新東京オフィスで、エリックゼミ4年生が構想発表を行いました!


Deloitte Tohmatsu innovation park

発表のテーマは、「女性がテクノロジー業界に少ないことはなぜ問題で、テクノロジー業界に女性を取り込むためのソリューションは何か」。
このテーマに対し、各グループで様々な案が出ていました。

  • グループA
    企業が大学生に対して、入学した時点でキャリアを考えられる機会を提供

  • グループB
    ・文化部の活動に最先端テクノロジーを導入
    ・テクノロジー現場体験ツアーを実施
    ・校外学習プログラムの拡充・強化

  • グループC
    母親にテクノロジーの仕事を選択してもらう
    ①テクノロジーの仕事のリアルを伝え、母親が持つバイアスを取り除くために、メディアでテクノロジーをキャッチ―に発信
    ②テクノロジーの仕事を実際に体験してもらうために、キッザニアママランド
    ③ママさん向けテクノロジーのお仕事アプリ・サイトを開設したうえで、仕事として選択してもらう

グループBの発表後のQ&Aセッションでは、「フェアなえこひいき」についての議論があり、教育格差に関心がある私にとって、興味深い議論でした。
議論の詳細としては、
テクノロジーに関する校外学習プログラムを提供するという案に対して、
『このプログラム中に、「女子は危ないから記録係」といった保護バイアスや役割分担の意識が生まれた場合、無意識バイアスがより濃く形成されてしまうのではないか?』という質問がありました。
これに対しグループBは、「プログラム中に女子学生の体験学習を優遇する」という案を出していました。
このQ&Aセッション内に大久保さんから、「フェアな状態に戻すためのえこひいきは良い事なのか否か」というお話があり、すごく考えさせられました。
蛇足となりましたが、”フェアなえこひいき”は個人的にすごく興味深いトピックでした。

講評

エリック教授と、大久保 理絵さん(デロイト トーマツ グループCTO/DEIリーダー)のお二人に講評を頂きました。
四年生の発表に対する講評でしたが、私が現在構想中の事業や、来年の同プログラムにも通じるような、勉強になるお話ばかりでした。

  • something new
    (1)something newを生み出すためには、収束させすぎない事、5年後・10年後を見据える事が重要。例えば、ITコンサルタントとエンジニアだけを増やす施策でいいのか、未来ではテクノロジーに関する別の職種が生まれているのではないか等、視野を広げる。
    ⑵プレゼンテーションの時に、そのsomething newを目立たせる伝え方を意識する。
    これらを意識し続ける事で、最終的には、something newを生むための自分だけの思考法が身につく。

  • 無知は武器
    成功体験が柔軟な発想の邪魔をする事がある。一方、大学生は社会人に比べて、知識も成功体験も少ない。つまり、大学生だからこそ出せる価値があるのではないか。
    「知らないことの価値」を軽視していた私にとって、この言葉はハッとなるものでした。

  • プレゼンテーションにメッセージを込める事で、聞き手の感動を呼ぶストーリーをつくる

おわりに

プログラムの対象は4年生なのにも関わらず、3年生にもこのような見学の機会をいただき、ありがとうございました!
来年、この年間プログラムに参加できることがより楽しみになりました!

また、プログラム開始に向けて、論理的思考力などの基本的なスキルや、知識の少ない大学生だからこその発想を生み出すプロセス、自分の想いを持ち周囲に伝える力・聞き手の感動や共感を生む力を身に着けたいと感じました。
プログラム開始までの半年間、様々なことにチャレンジする中で、今回頂いた講評を意識することで、上記のスキルを身につけていきたいです!


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