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小説

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脚本断片

脚本断片

A 君だって夕方の空に浮かんだ雲くらい
知ってるだろ?
B うん?うん。
A 今馬であったものがたちまち崩れて、
水に入れた水みたいに見分けがつかなくなる。
それと同じで、ここでは私は私だけれど、
目に見えるこの姿を留めることは出来ない。
B (最初キョトンとした顔、
じき気がついて笑い出す)
A (笑う)
B おいおい、客を選ぶようなことを

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