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ペンFTと弘前へ 後篇 カメラトラブルに泣く

弘前の夜は更けて

15時に弘前の中心部に着き、宿にチェックインして、就寝までのプランをぼんやり考えました。
着いたら爆睡するのかと、想像がつかない想像もしたものの、少し落ち着いたらまちなか散策に出ていました。

前回記事(弘前までの道中)はこちら↓

まずは近くの駅まで行ってみます。


弘南鉄道大鰐線 中央弘前駅。
JRと、おなじ弘南鉄道の弘南線弘前駅からは、すこし離れています。
じゅうぶん徒歩圏内ですが、学生の時は持つべきものは地図とも思わずに、弘前駅前だけみて、こちらには来なかったのです。
むかしは若干、道順が入り組んでいたようですが、来てみたらぜんぜん恐れをなすレベルではなかった。
川沿いに線路とホームが1本だけの終着駅。

隣には弘前昇天教会。
さらには弘前れんが倉庫美術館。
文化財が中心部にさりげなく建つ存在感に魅了されます。

そして、ガソリン入れに行ったり、まちなかを軽く流してみたりしましたが、4車線の広小路もあるにはあるけど、城下町の旧市街側ですから、雰囲気も道順も独特だったりします。
とくに街の雰囲気は、昭和に半分足をつっこんだような、コントラストの濃い建物が多い。
全体に古い、といっても昭和初期から?と思われる空き家もあれば、昭和40~50年代築と思しきものまで、巾が広いのですが、ともかくそんな印象。


中央弘前駅にしたって昭和20年代建築のはずですからね…開業が昭和26年か27年だとか言いますし。
しっかし今回も手持ち撮影で夜間スナップはブレまくり、ISO200に開放f4のレンズではいかんともしがたい。

昭和初期開業の喫茶店「万茶ン」は冬から休業中

この日楽しみにしていた夜珈琲は「純喫茶ルビアン」で。
なんとなく落ち着かなくて、ほどなくして出てしまったのですが。

大鰐線沿線を流して、電車に乗って…なんだけど

翌朝、4時だか3時半だかに目が覚めてしまい、支度をして5時には出発。
中央弘前駅の始発電車は6時50分発。まことにのんびりしたものなので、近くのコンビニで朝食をかるく摂り、大鰐線沿線方面をめざして、バイクを走らせます。


旧制弘前高等学校宣教師館、転じて「弘大カフェ」

朝日がまぶしい。して早朝なのでこの日も寒い。
以前盛岡へ夜間走ったときもそうだったのにぜんぜん学習してないね…

途中にある千年ちとせ駅。

ブロック造の待合室があるだけの小栗山駅。

車庫がある津軽大沢駅。

ここでお手洗い借りたかったが、なんと始発前まで施錠されている。
隣接する老健施設に併設なので、仕方ない。
「アップルロード」という広域農道沿いも、基本的には農地、りんご畑や原野だったりする。

弘前到着時にも通ったまちなかの個人商店が素晴らしかったので、ふたたび来れたタイミングで写しておく。


6時半には、中央弘前駅まで戻り、大鰐ゆきに乗車。
その前に、旅行前から撮影していたフィルム1本撮り終えたので、2本めのカラープラス200を装填したのですが…
仙台に帰ってから現像に出したら、4分の1も写ってなくて、最初の6コマぐらい、激しく多重露光になっていました。
このあと、電車で往復してきてから、岩木山ほぼ一周ツーリングに出たのでありますが、一緒に持っていったオリンパスE-P3の画像しかないんですよね…
ふだんあまり期待してないデジに助けられたのでした。


弘前市章の卍にりんご
これとタイトル写真が、この旅行最後のまともな?フィルム写真でした

FTの老朽化、寿命?

これだけ重ねて露光すると、壮観というか芸術的というか。

これら「失敗写真」をプリント中に、いつものカメラ屋さんで診てもらうと、どうも巻き上げ軸、フィルムの先端を噛ませるやつね、あれを回す内部のギアが摩耗しているらしく、指で触れたくらいで、滑って巻けなくなっていました。
スプロケットのほうは、なんとか回ってるようなんだよなあ。
ふつうフィルム装填したら、フィルムのたるみを取るため、巻き戻しクランクで軽く張るじゃありませんか。
あの程度のテンションに、負けたのではなかろうか?

多重露光は大好き、大好物なのですが、それしか撮れないカメラになってしまうのも困ります。
次は期限切れフィルムで、だましだまし使えないか試してみますね。

というわけで、旅行記としては、尻切れトンボになってしまいますが、おたのしみ頂けましたら幸いでございます。
ごらんいただき有難うございました。

OLYMPUS PEN   FT
zuiko 25mm f4
Kodak Colorplus 200



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