【復職への道④】休職中の40代が「社内政治の教科書」を読む。社内政治を嫌う人ほど有益かも。
ビジネス書ですか。。
読んだことないかもしれません。。
私はエンジニアをしているので、
技術書などは読みますが、
(いや、言うほど読まない・・)
自らビジネス書を手にとり、
読んだことは一度も無いです。
(え。40歳過ぎてるのに)
今、出社訓練を図書館でやっています。
なので、
けっこう時間があるんですよね。
一冊、読んでみました。
設計・開発寄りのエンジニアにとって、
無関心で、苦手な分野であろう内容・・・
社内政治です!!
今までの会社生活で、
真面目に考えたことはありませんでしたので、
自分にとっては良い勉強になりました。
休職要因を違う角度から探る
私の休職要因で一番大きなもの。
人間関係です。
ここ数ヶ月、というか今まで、
主に自分の内面ばかりを考えてきました。
ある日、ブックオフでこの本を手にしました。
「社内政治か。
こういうの嫌いだな。
こういうのは出世したい人が読む。
実力で出世できる人は読まない。」
(スイマセン。私の偏見です・・)
自分はなんなんだ?
とっくに出世レースから脱落している。
もはやレース観戦すらできない。
自分に見えていない角度がある
会社でうまく立ち回れず、休職してしまった。
「自分には会社で生き抜くための
テクニックが不足していたのではないか」
暇で時間もあるし、読んでみようと思いました。
少し、昔話を
自分について少し思い出してみます。
(新卒で入った会社の話)
私の歴代の上司たちですが、
みなさん社内政治には無関心でした。
派閥などを嫌い、社内では一匹狼的でした。
私がいた部署は売上のある部署でした。
顧客も多く、かつ優良顧客が多かった。
何十年も結果を出し続けている部署なので、
社内では一目置かれていたと思います。
売上に浮き沈みはありますが、
大きく崩れることはありませんでした。
所属部署の業績悪化
様々な要因が重なり、徐々に売上降下。
ついに不沈艦が・・沈む・・
気がつくと、部門のお荷物的な位置づけに。
崩壊
社内では我々への手のひら返しが始まりました。
部署は解体され、散り散りに。
上司は関連会社へ出向となり、
別の上司は退職を迫られました。
残った現場数人には、後始末が押し付けられ、
既存顧客の保守をしつつ、異動先の仕事を・・
おっと!
話の趣旨がずれました。
この話は書きたいこと山ほどありますが、
この辺で止めておきます。
上司の後日談
後日、上司とお酒を飲んだとき、
「もうちょっとうまくやれたな。
でも、あいつら許せなかったんだよ。」
みたいなことを上司が言ってたと思います。
役職が上にいくと、
色々あるんだなと思った記憶があります。
私はそんな上司たちの教え子なので、
社内政治のうまい立ち回り方なんて知りません。
いつの日か、
こんな本を読んだよ!と言ったら、
上司たちはなんと言うでしょうか。
「そんな本、読む必要なんてないよ」
「ああ、それはサラリーマンには大事だな」
いつか聞いてみたいと思います。
忘備録としてメモ
さて、この本を読んでいて、
「自分にとって大事だな」
「頭の隅においておきたいな」
と思った文章をメモしようと思います。
知識の定着を期待して。
※以降のメモは自分向けに加工してあります。
完全に自分目線での記事抜粋です。
(スミマセン、根拠ありません)
加工のせいで伝わらない文もあると思います。
すみませんがご容赦ください。
人間はあくまで「利」で動く
何か頼み事をするときは、必ず相手に対する
「利」とワンセットにするように心がける。
人間を動かすのは「利」です。
かけた情は水に流す
世の中には恩を返さない人がいる。
それに対する感情を表現することは禁物。
ネガティブな感情を生み出さないためにも、
「かけた情は水に流す」
常に言い聞かせる。
単なる「善人」にはなるな
まず、人に与えよ。
しかし、善人にはなるな。
会社というリアルな世界においては
善人になる必要はない。
もしも、あなたが「善人」であろうとすれば、
エゴイスチックな人々にいいように利用されるだけ。
それでは社内で生き残れない。
常に相手の言動を検証し、
もしあなたの善意を利用しようとするだけならば、
その人物とは適切な距離をとるのが懸命。
そっと距離を遠ざける。
「返報性の原理」を大切にしている人は
将来的に社内で影響力を持つ可能性が高い。
敵をつくらないのが、社内政治の鉄則です。
立て水のように論理を展開し、相手をやりこめる。
実際の会社生活でやると政治的に非常にまずい。
会社生活はその後もつづく。
やり込められ、メンツの潰された相手はあなたを恨む。
「いつか仕返しを」
議論を避ける。
議論は勝ち負けが生まれ、必ず負の感情がつきまとう。
とはいえ、議論から逃げるのではない。
相手が自分の意思でこちらの意見に賛同するよう仕向ける。
誰でも自分の知識・知見をひけらかしたい
そうした欲求をうまく利用する。
交渉を有利に進められ、相手の好意まで獲得できる。
・担当者の自尊心をくすぐるところから入る
(教えを乞う)
「いや〜法律というものは難しいですね。
この法律もちゃんと理解できるか。
ぜひ教えていただきたくて」
・相手に優越感を感じさせつつ、
気持ち良く話してもらうようにもっていく。
「僕はいつもできるだけ議論は避けるんですよ。
教えを乞うたり、バカなふりをしたり、
やりようはいくらでもあります。
相手に気持ちよくなってもらうことが大事。
そのうえで、ちゃんと準備していれば、
相手を思うように誘導することはできますよ」
派手な立ち回りをして「相手を言い負かす」のは、
政治的な未熟さをさらしているだけ
議論の場で、第一に心がけるべきことは
「”勝とう”と思わないこと」
最悪なのは、相手の発言を否定すること。
交渉事で相手の自尊心を傷つけるほど、
バカげたことはない。
まずは反論を受け止める。
「部長のご判断、承知しました」
「部長のご指摘を踏まえて、
さらに検討させていただきます。
ご指導ありがとうございました」
議論の主導権を握ろうとしない。
おしゃべりで駆け引きの上手い人はいない。
相手にしゃべらせる
まず話を聞くことで、
相手の感情的な抵抗を削ぐことができる。
議論の行方を左右するのは論理ではなく感情
なにかしらトラブルがあって、
相手があなたに怒りをもっているとき。
相手に勘違いや事実誤認があっても、
それを指摘するより、
まずは相手の不満のすべてを吐き出させるのが効果的。
それだけで相手は気持ちが落ち着き、敵意も薄らぐ。
その心理を利用すれば、あっさり話がまとまったりも。
上記には、派生的な効果もある。
一方的に自己主張する人物を見て、
周りの人は心証を悪くするとともに、
あなたに共感を寄せてくれる可能性が高い
民意:まずは立場の弱い人を味方に
優秀で周囲からチヤホヤされている社員を大切にしても、
相手はそれほどありがたいとは思わない。
普段は立場が弱く、まわりから軽んじられている人が、
課長であるあなたから丁寧に扱われると、
「あのひとはなんていい人なんだ」と強く思うはず。
部下との間に見えない壁を築く
部下の経営批判は成否は問わず、まずは受け止めてあげる。
「そうだな、あの企画が通らなかったのは僕も残念だよ」
経営批判への賛否には絶対に触れない。
すみやかに建設的な会話に持ち込む。
「役員に現場のことを認識してもらうにはどうすればいい?」
「役員を現場に連れ出す方法はないかな?」
現実的な対応策を話し合えば、妙案が浮かぶこともある。
少なくとも、経営批判を避けつつ、
部下を味方につけることができる。
これが見えない壁。
「自分は経営側の人間である」と名言しなくとも、
そのタテマエを堅持することは可能。
部下に安易に同調するのは、自ら墓穴を掘るに等しい。
上司の欠点を指摘しない
誰でも自分の欠点を指摘されるのは嫌なもの。
役職が上がれば上がるほどプライドは高くなる。
部下から欠点を指摘され、平常心を保てる人物はいない。
表面は取り繕っても、間違いなく内心ではムッとしている。
2段上の上司を味方につける
上層部へのルートを築く上で、
最もアプローチしやすいのが2段上の上司。
直属の上司よりも社内人脈が豊富で政治力も強い。
直属の上司に対する牽制にもなる。
2段上の上司は経営に近い立場で仕事をしているから、
現場の声を直接聞いてみたいはず。
関係をつくるには、
まずはいつも礼儀正しく挨拶をすること。
上層部とのコミュニケーションは必ず手短に。
また、相談事項の経過報告と御礼を忘れないこと。
2段上の上司へ相談していることは、
直属上司の耳にも入れておかないといけない。
自分を飛び越えて話し合っていると思われると、
上司は誰でも不快感をもつ。
折をみて、
「廊下ですれ違ったときに、お話を伺ったら、
こんなふうにおっしゃってました」
などと伝えればいいでしょう。
直属上司とも定期的にしっかりと
コミュニケーションをとっておけば、
それほどの問題になることはないはず。
注意すべきは、
上層部との個人的な関係を絶対に口外しないこと。
同僚が得意げに専務との関係を話していたら、
あなたはどう思いますか?
特定の社員をえこひいきしているようにみられることは、
専務としての信用を落とすことに繋がるので、
口外することは専務にとって迷惑になる。
派閥というもの
立場によって「正論」は異なる
人間は群れる生き物である。
派閥という存在をみとめることが会社で働く前提。
強すぎる権力に勘違いしない
社長の庇護のもとに入ると、
その「威光」が強すぎて、
さまざまな錯覚を起こしてしまう。
相手の目にどう映るか。
さまざまな勢力に配慮する気遣いが必要。
なし崩し的な派閥加入は避ける
自分の支持者を無用に刺激するような派閥に
入ることは避けたほうがいい。
(自分の支持者=出身畑など)
閉鎖的な派閥からは距離をとる
「結束の強い派閥」は要注意。
合宿や雑用を任されがち。負担が重い。
身内以外の悪口が多い。
派閥以外の宴会に行くと「裏切るのか」など。
閉鎖的な色彩を帯びる場合がある。
不用意に有力者に近づくと「隷属」させられる。
上層部で勢力争いをするような人物に
近づきすぎるのは危険。
相手は百戦錬磨の「政治家」です。
下手すると主従関係に置かれてしまう。
そうなれば、その後の長い会社生活を
自己犠牲的に過ごさざるをえない。
それがわかっているのに、
閉鎖的派閥に入るのは「自信のない人」です。
自信のない人は強い者の後ろ盾がほしくなりがち。
ほぼ間違いなく隷属的な立場に追い込まれるでしょう。
それよりも、不安に耐えながらも、
黙々と仕事力を磨くことに専念した方がいい。
「結束の緩やかな派閥」と等距離外交を続けることで、
社内的な立場を築いていくほうが堅実なキャリアが拓けるはず。
真に「中立」でいること
ビジネスマンとしての「誠実さ」を言動の基軸に据える。
「すべてのビジネスマンは
顧客ニーズに応えることで、
社会と調和しながら、
会社に貢献することが求められています。
この原点に誠実であり続けること」
常にビジネスの「原点」に立ち戻ることによって、
思考の偏向を正しくしていく努力をしていれば、
セクショナリズムに染まる危険を冒すことはない。
敵はつくらないが鉄則ですが、現実には難しい。
相手が一方的に敵視してくるケースもあります。
特に注意が必要なのが、順風にあるときです。
順調に実績を上げたり、
評価を得たりする局面では「やっかみ」をこじらせて
あなたを敵視する人物が現れる可能性が高い。
そのようなリスクを避けるためには、
謙虚であることを徹底することです。
順風のときには腋が甘くなりがちです。
「実るほどに頭を垂れる稲穂かな」
トラップ
「情報」にトラップが仕掛けられるケースが多い。
たとえば、引き継ぎ業務に関する資料。
もし、その案件についての記述を見逃して、
適切な対応をせずにいると、
後々問題になるおそれがあります。
そのとき、
「聞いてませんでした」と抗弁しても通用しません。
なぜなら、資料にはちゃんと書いてあるからです。
有効な手段としては、
最初の段階で、トラブル案件の有無について
明確に質問しておけばいい。
メールなどの証拠として残る手段で。
もちろん、
相手からも証拠として残る形で回答してもらう。
敵のネガキャン
社内ゴシップなどで陰口いわれたとき、
もっとも望ましくないのは感情的に反応すること。
社内政治において、
もっとも立場を悪くするのは、
あなたが「怒り」などの
強いネガティブ感情を表現してしまったとき
周囲の人はネガティブ感情に触れることを嫌います。
その言動によって多くの人に
「狭量な人間」という印象を植え付けてしまう。
あなたの影響力を甚だしく損なう結果となるでしょう。
常にポーカーフェイスであることが政治力を保つコツです。
会社のことを完全に忘れる時間を大切に。
必ず、週に最低1回は「室の高い休養」をとること。
その時間を心から楽しむ。
現実世界から「心を離す」
好きなことに没頭したあとには、
現実世界の争いごとが、
遠く小さな出来事のように感じられるものです。
社内の同僚に本音をさらすのは避けた方がいい
その相手も同じように社内政治を戦っているから。
彼が追い詰められたとき、
あなたからの情報を第三者に漏らしてしまうかも。
あなたは不利な立場になり、
その人物との信頼関係を失うこともありえます。
あなたの心に深い傷を残すでしょう。
必ず、会社とはまったく関係のない人物を相手に
本音を明かすように。
そうした人物との信頼関係が、
あなたの心を守る砦となってくれるでしょう。
以上です。
たくさん抜粋してしまいましたね。
知識の定着化を期待して、
何かしらのタイミングで読み返そうと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?