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転職して思っていること

これまで過去の自分語りを徒然なく書きつくってしまいました。ここで最近のことも書き綴ってみましょう。


新しい職場に恐々


転職して3月から新しい職場になりました。
ジョブホッパーと言われてもおかしくないほど転職してるけど、なかなかいい環境には巡り合わないものだなと今回も感じています。

前職の有休消化中に、転職先から前任者が退職するからできるだけ早く出社できないかと打診があり、1ヶ月前倒しで週に1回程度出勤していました。
久々にガチガチの組織といった感じの社風に戸惑い、ここでやっていけるのかと不安になり、この非正規契約の間に辞退してしまおうか…なんて思うほどメンタルの弱い俺です。

前職の退職日が近づくにつれて、「ああ、まだこの会社にいても良かったかな」なんて思ったりもしました。
嫌々やってたけど案外周りからは評価されていたり、今まで反りが合わないと思っていた人が実はいい人なんだな、なんて思ったりするんですよね。
退職することを決めたからこそ、そんなことにも気づけたのでプラスに考えることにしましょう。
自分がやりたい職種に就けるし、もう決めたことと意を決して通っています。

とはいえまだ2日間ですけどね。

やはり、ここでも…


正式に採用される前は、なかなか直属の上司と顔を合わすことができませんでした。3月1日、晴れて正社員となり夕方に上司から「ちょっといい?」と声がかかり面談になりました。
「面接以来今まで雄太郎さん(実際は苗字)と話ができていなかったから」と時間を作ってくれたようで、職務経歴で詳しく聞きたかったことや転職して心配なこと等々、よくある面談でした。

そこでやはりこの質問が。

「雄太郎さんは独身だけど、以前結婚されていてたの?」

俺は心の中で「きたよ、この質問」と思いました。

まあ、年齢的にもバツイチだと思われてもおかしくはない。上司も悪気があっての質問でないこともわかります。

「面接でそういう内容のことって聞いていけないご時世だから、気になったんだけど聞けなかったから」

うん、うん、わかりますよ。
そしてあなたのその左手の指輪。俺と年も近いし、あなたはご結婚されていておそらくお子様もいらっしゃることでしょう。だからこそきっと、なんで独身?って思うんですよね。

俺は、「ずっと一人、未婚です」と一言。
そこで必ずといっていいほど次の質問がくるんです。

「えぇ??なんで?」

やれやれ、またここの職場でも取り繕うことが必要なのか…と若干暗い気持ちになりました。

嘘をつきたいわけじゃないけど…


「上司さん、俺は同性愛者だから未婚なんですよ。」

そう言えたらどんなに楽なんでしょうね。
上司さんは、「見た目も落ち着いてるし、しっかりしてるから」という理由で結婚歴があると思ったようです。

最近は多様性ブームとでも言うのでしょうか、マイノリティを受け入れていきましょうという風潮が強くなっていますよね。
でもね、それが本当に浸透しているのであれば、俺が独身でもその理由を聞くことはないと思うんです。「あ、この人もしかして」と感じてもらえているならば。

「雄太郎さんと早く仲良くなりたいから、いろいろ話したくて」と言ってくれているので、上司さんは悪気もなく、ただのコミュニケーションのひとつで聞いたのもわかります。

そこで「俺、ゲイなんですよ」って言ったら、それはそれで終わる事なのかもしれない。でも、そう言ったことで変に気を遣われたり、無意識にアウティングされて周囲から変な目で見られるリスクを負いたくない…だから、

「僕の性格というか性質の問題だと思います。」

と答えました。
「そうだよな…ここでも自分を取り繕う関係がスタートするんだよな…」
そんな風に思うんですよ。

やっぱり理解され、受け入れられるのはまだまだ先


若い世代の方は、「もしかして」と思ってくれるかもしれないですね。
学校の授業でもマイノリティについて触れているようなので。
でも、俺等世代ではまだそう馴染みのあるものではないんでしょうね。
上司さんは「そうなのかぁ、まあ俺の友達でも1人の方が気楽だって結婚しない人いるからね」と言っていましたから。

俺は別に、ゲイだってことを世の中の人みんなに理解してほしいと思ってはいません。ただ、「俺ゲイなんです」って何も気にせずに言える世の中になったらいいなとは思います。

もう、ゲイだってことを隠して生きることにも慣れているし、オープンにできる環境もある。自然にバレたらバレたでいいやっても思ってます。
ただ、このテンプレートのような初対面の会話はもう面倒くさいなって思うんですよね。
そう思う反面、世の中の風潮に合わせて理解者面されるのもなんだかなっていう思いもあります。
ちょっと前みたいに特殊な人たちって思われてた方がこんなことも考えずにいたのかと思うと、そちらの方が楽だったのかな???
と思う今日この頃です。


ここまでお読みいただきありがとうございます。
自分が感じていることはもちろんですが、皆さんのお役に立てる記事を書きたいなと思ってはいるんですが、なかなか難しいですね。
よろしかったらまた読んでみてくださいね。


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