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心を動かす

この便利な時代
情報を得ることは非常に容易い。
容易いがために振り回されてしまったり
時には情報を意図的に遮断する
必要に迫られることがある。

私も暇さえあれば携帯をいじり
ニュースや様々な記事、コラムを見る事が
習慣づいてしまっている。
手軽に知る事ができるのはいいけど
どうも事務的で
ただ眺めているだけという時間が
延々と過ぎていくことに
近頃無駄を感じている。

例えば小説を読めば
そこには物語があって
登場人物のあれこれから
心動かされることが多い。
ニュースを見て
その背景を自分なりに
想像して思いを巡らせたりもするが
小説のほどの心の動きは
私には生まれてこない。

またはビジネス書などを読めば
ふむふむと、自分の糧になるであろう
文章を熱心に読み
理解しようと考え
どう活かすかを想像する。
ここには能動的な
自分で自分を動かしたいという
強い気持ちがあって
だから私はこうした本を読む。
そして読み終えた後には
自分がどう進むかを
考える機会を与えてくれる。

情報とは受動的だなと感じる事が多い。
情報は人を動かし、
時に暴動のような大きなものに
発展することもあるだろう。
その情報を受けて
どう感じるのか、
どう考えるのか、
それからその先に
感動や意志が生まれ
人はやがて動き出す。

だからその情報を自分の中で
どう消化するのかという訓練ができていないと
情報は情報のままで終わってしまって
一方通行のまま
過去の出来事になってしまう。

——嬉しい
——楽しい
——悲しい
——腹立たしい
そうした感情だけでなく、
何かを生み出す心の動きが私は欲しい。
——だからこうしたい
——だからこうしよう
こういうものを。

情報を簡単に得ることに
慣れ過ぎてしまった自分を振り返って、
その時間を別のことに費やすことで
やがて巡り巡って
同じような情報を得た際に
違う受け取り方や
考え方ができるようになって
それから新しいものに繋げられる自分でいたい。

心だって動かしてあげないと
きっと錆び付いてしまうんだと思う。
それが想像力の欠如や
思いやりの不足にも
つながっていくのではないだろうか。

もっと勉強して感動して
自分を磨かないと。
こうした視点で
ネットも本も雑誌も写真も
受け止めていきたいと思う。

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