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オーディオブック 「また会いたい」と思われる人の38のルール

タイトル:「また会いたい」と思われる人の38のルール
著者:吉原珠央/イメージコンサルタント
出版社:幻冬舎
出版日:2009/10/07

人付き合いがもう少し上手になりたくて、聴いてみることにした本。
聴き終わって、というか、聴いている最中からダメ出しされている気分になって苦しかった。
文章は丁寧だし、内容も具体的で納得できるものなのだけど、だからこそ「だからあなたはだめなんだよ」と言われている気分になってしまった。

私は始め話し方の本なのかなと想像していたのだが、進むにつれて表情の作り方から始まり、ファッション、姿勢などの見た目についてや、相手との信頼関係の築き方にまで内容は及んでいた。
確かに「また会いたい」とは思われるには、見た目もきれいで話も面白くて信頼の置ける人だよねと。
ただそんな完璧な人は稀なのだから、ちょっと苦しいなと感じる。
少し何かが抜けている位の方が面白味があっていいだろうと思ってしまうのは私の甘えなのだろうか。
でもまぁ、表紙の著者の写真を見ればどこか頷けるのも確か。

主に仕事で役に立つ内容になっていた。
もう少しカジュアルな人間関係を想定していただけに、使えるものとやり過ぎになってしまうかなと思うものもあったが、そのあたりは自分のさじ加減になると思う。

38のルールを全て記憶できてはいないが、とりあえず実践しようと思ったのは「褒められたらありがとうを言う」のと「自分を卑下しない」ということ。
「方向音痴なんです」って相手に伝えるのも信用されないからよくないらしい。
自分を卑下して人間関係を作る日本人ならではの感覚からすると、こうした部分はなるほどと思わされる。
謙虚さを通り越してはならない。

出版が2009年ということもあるが、男らしい女らしいというキーワードが出てくる部分が引っかかった。
今だったらこんなこと言ったらハラスメント問題に発展するなと。
ただ現実として、まだこうした概念は過渡期だと私は感じているため、いわゆる古い感覚も知識として持っていても損はないと思う。
多様化と言われるこの世の中で、古いからだめ、新しいからいいではなくて、どんな考えを持っていても問題なくて、相手に押しつけてしまったり、否定してしまうことが問題なのだから、色んな考え方を知っていることは結果として多様化を受け入れられる心の広さに繋がるのではないかと思う。

得るものはたくさんあったけど、実践しますかと言われるとちょっと考えてしまった。
私はもう少し気楽なのがいいな。
だからだめなのかな…。

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