見出し画像

散歩 元浅草から雷門へ

蔵前駅で大江戸線を降りた。
用を済ませ、このあとどうしようかと考える。
ここまで来たのだからと雷門の方まで歩いてみることにした。

空は快晴。
飛行機がよく見える。
遠くにはスカイツリーが見えてきた。

この街は、平坦で碁盤の目のように作られている。
真っ直ぐで、四角くて、歩道は広く歩きやすい。
大小様々なビルは、どれも「きちんと」建っている。
そのためか、街はとてもきれいで心地いい。

私は新宿や渋谷、池袋などの雑多とした街並みの方が馴染み深く、こうした整った街を歩くことは少ない。
道は入り組み、凸凹していて、人の多さと自由さというより身勝手さがある街だ。
だからかこのきれいな街はどこか無機質に感じてしまうのだが、入り組んでいるから人間味があるという訳ではないことも理解している。

その証拠に、この街は温かみがあり、時間の流れはどこかゆっくりしている。
街行く人たちはみな笑顔で、下町の独特の雰囲気を楽しんでいるように見える。

外国人も、国内の観光客もとても多かった。
仲見世通りに入ると平日午前中でも人通りが多く、あまり時間がなかった私は足早に進み、ちっとも粋ではなかった。

都内在住の私がこの街を歩いても楽しいのだから、日本という国はもっと「日本」を押し出せばいいのになと思う。
日本は面白い。私は日本が好きだ。
そんなことを感じさせてくれる浅草も好きだ。

お土産には芋きんで有名な満願堂の芋きんどら焼きを買った。
週末のお楽しみができた。

この記事が参加している募集

散歩日記

よろしければサポートお願い致します。 製作の励みになります。