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カレーな変化

この半年間の間に
随分と価値観が変わった。

世間であれこれ
具体例は挙げられているから
省略するけど
この変わり様はなかなかに興味深い。

我が家で変わったことといえば
カレーが食卓に上る頻度が非常に増えた。

たかがカレー、
されどカレーだ。

カレーは炭水化物の塊で
美味しけど積極的に食べたいものではない。

家族の好物だが
それでも2ヶ月に一度程度しか
作ることはなかった。

しかし休校が続く数ヶ月の間に
毎食料理をすることが負担になり、
大量に作っておいて
温めれば食べられるカレーが重宝した。

毎週どころか、
大鍋の残りが少なくなれば
小鍋に移し替え、
大鍋を洗ってまた作るほどだった。
つまり毎日カレーだ。

またカレー。
またまたカレー。

福神漬けを添えるか
らっきょうを添えるか。
目玉焼きを乗せるか、
茹で卵を入れるか。
なんなら鶏肉を焼いて
トッピングしてしまおう。

かなりアレンジが効くから
作り置きのカレーと言えど侮れない。

冬瓜を丸ごと買ってきて
カレーに入れたらすごく美味しかった。
そこから派生して
冬瓜は夏野菜なのになぜ『冬』がつくのか、
瓜科は他に何があるのか、
冬瓜の種はどうやって取るのかなど
子どもの興味のままに
会話が弾むことにも繋がった。

これまでカレーというと
個人的には少し敬遠しがちな
メニューだったが、
一気に我が家の通常メニューの
上位に躍り出たことになる。
世間で定番になり得る訳がわかった気がした。

また私は辛いものが好きなため
子どもに合わせて
甘口のルーで作るカレーは物足りない。
だからタバスコをどばどばかけて食べた。
おかげでタバスコの消費量も増えた。

ルーを買う頻度が増え、
大鍋の出番が増えた。
家族は喜び、
一回作ってさえしまえば
負担は減った。
なかなかにいいことが多い。

だが、
私の体重が増えている気がしなくもない。
——これだから炭水化物の塊は…
最近ニキビが増えた。
——これだから脂質の塊は…

あぁ、やはり価値観が変わる時って
いいことばかりではなく
苦しみも伴うものなんだ。

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